「これが最後だ」ついに引退を発表、世界で愛される最年長F1ドライバー、キミ・ライコネンのキャリアを網羅した『アイスマン』発売

三栄のプレスリリース

2021年10月15日、書籍『アイスマン キミ・ライコネンの足跡』が株式会社三栄より発売されました。本文560ページのボリュームで、ライコネンの足跡をジャーナリストの視点から追いかけた一冊です。電子版も同時発売。

たった20戦ほどのレース経験で、F1に大抜擢されて飛び級デビューを飾ったキミ・ライコネン。すぐにトップチームへ引き抜かれ、2007年にはフェラーリでF1チャンピオンに輝いた。しかし、フィンランド国内にとどまらず、世界中のメディアに追われるようになった王者のキャリアは順風満帆ではなかった。ともに戦ってきたチームからの事実上の解雇通告。新天地ラリーへの挑戦。ロータスからのF1復帰。中堅チームで勝利を挙げ、存在感を示したライコネンは再びフェラーリへと復帰する。そして、かつて育ててくれた古巣への移籍。我が道を貫き、多くのファンに支持される「アイスマン」。本書では、そのニックネームのルーツから、ひとりのドライバーを追い続けた記者の目線で解き明かしていく。フィンランド語の原著を底本に、最終章は日本版のために書き下ろしたものを翻訳。本書の制作中に、ライコネンが2021年シーズンを最後にF1を引退することを発表した。

  • 『アイスマン キミ・ライコネンの足跡』

著者:ヘイキ・クルタ
訳:五十嵐 淳
体裁:A5判・本文560ページ
定価:3,300円(本体価格:3,000円)
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11998(三栄公式Web)

「どうしてロン・デニスがアイスマンって呼ぶようになったのか、想像すらつかない。由来は知らないが、どこかで彼が思いついたんだ。単なるニックネームに過ぎないよ。正直、僕にとっては、どれでも同じなんだ」──キミ・ライコネン

キミ・ライコネンは2000年代に世界で最も名を馳せたフィンランド人だ。彼は20年もの長きにわたりトップアスリートとして最前線で活躍を続ける極めて稀有な存在である。フィンランドで最も経験豊富なF1記者であるヘイキ・クルタはグランプリとともに世界を駆け巡った。そのキャリアはライコネンより10年以上も長く、デビューから今日に至るまで追い続けている。番記者として近くで集めた膨大な取材記録をもとに、ライコネンのこれまでの足跡を物語としてまとめあげた。本書はライコネンの20年に渡る旅を記者の視点で描き出した一冊だ。クルタはライコネンの近くで経験したリアルな感情と心の移り変わりを、レースや自宅で過ごすプライベートのみならず、秘密に包まれていた契約の舞台裏まで余すことなく明らかにしている。
『アイスマン キミ・ライコネンの足跡』
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11998(三栄公式Web)
 

  • 目次

家から遠く離れて
<第1部>
1 正真正銘のダイヤモンド
2 ハウグとのハグ
3 ヒンツァの助け舟
4 有名であることの代償
5 アイスマンのルーツ
6 背中に目あり
7 キング・オブ・ザ・ヒル
8 家系の書記として
9 記者からの逃走
10 マレーシアへの通話
11 世界が覆った
12 手品師のようなマネージャーたち
13 マールボロの戦い
14 レベラーのレジェンドたち
15 ポイントと抗議
16 古い写真
17 銀色からの誘い
18 初めての表彰台
19 感極まるロン・デニス
20 クールに主導権を握って
21 下手な奴に負けたんじゃない
22 お国柄
23 子どもの村への訪問
24 「本当に酷い」
25 アイスホッケーの国カナダへ
26 仲間と祝った結婚式
27 不発弾
28 最速で最高の仕上がり
29 フェラーリの衣装を纏い
30 デマの出どころ
31 テロ攻撃と精神的な傷
32 鈴鹿の最高傑作
33 機内での誕生会
34 気鋭のヘルメットデザイナー
35 ヴォルララウで
36 神殿の頂へ
37 事の顛末
38 トッドとの出会い

<第2部>
39 マドンナ・ディ・カンピリオ
40 凍ったレコーダー
41 広報部長のもとで
42 タイトル獲得までの日記
43 不正解
44 ハントの名前で
45 勝利を記念したタトゥー
46 「すべてうまくいくよ」
47 おばあちゃんに捧げるポールポジション
48 トロフィーの中の幸運
49 チャンピオンになった夜に
50 シューマッハからの祝福
51 パーティのはしご
52 ミスター・モコ
53 チャットと専門家
54 大声で誇りを持って
55 とんがり頭
56 人生最高のインタビュー
57 自分が描かれた切手
58 空契約
59 バドミントン仲間
60 暗中模索
61 ノスタルジックな4レース
62 さようなら、フェラーリ
63 それがすべてだ
64 記者の世界
65 マキネンの教え
66 ラリー界の変わり者
67 猿も木から落ちる
68 鶏が鳴き始めるころに
69 ミスター寡黙
70 残酷なクリスマス
71 自分のチームで
72 キミ・ザ・カウボーイ
73 サーキット愛の再燃
74 祖国ユヴァスキュラの大地で

<第3部>
75 吉報は届きましたか
76 アブラカダブラ!
77 マネージャーたちの引退
78 口達者なロペス
79 『トップ・ギア』と禁じられた質問
80 グロージャンよりクロワッサン
81 名誉と衝撃のスピーチ
82 古典中の古典
83 意気消沈
84 情報源、ティートゥス
85 ミントゥのデビュー
86 ロシアンルーレット
87 マラネロの火種
88 兄弟愛とは程遠い
89 コルチゾンと不屈の魂
90 スミス&ジョーンズ、そしてヒンツァ
91 無給の戦士
92 忘れられない父の日
93 兵役仲間バイランダー
94 惨めの極み
95 ツイートで小競り合い
96 赤ちゃん誕生の知らせ
97 秋の衝撃
98 類は友を呼ぶ
99 新たな表情で
100 ロビン・エース・マティアス・ライコネン
101 携帯の息子の声
102 剛腕マウリツィオの立て直し
103 優秀な技術者たち
104 中国の皇帝
105 バーレーンでの祝福
106 モトクロス界のマルキオンネ
107 行使するか否か
108 スタジアムの鼓動の中で
109 ち、ち、ちくしょう!

<第4部>
110 「フェルスタッペンのくそ野郎」
111 トスカーナの結婚式
112 チャンピオンの相棒
113 お金には代え難いもの
114 フィンランドのスポーツ親善大使
115 ちびっこファンの涙
116 リアンナ・アンジェリア・ミラナ・ライコネン
117 屈辱的なポールポジション
118 映像は嘘をつかない
119 映画のような
120 マレーシアとの別れ
121 ソーシャルメディアが大混乱
122 最後のマシンで
123 二つの世代で
124 家族で喜ぶ表彰台
125 遺言書に記された解雇
126 首を掻く仕草
127 感情を汲み取るレポーター
128 伏せられたニュース
129 ユートピアへ向かうロジック
130 F1界のモハメド・アリ
131 ザウバーじゃダメなの
132 俳人
133 ホワイティングの最後の褒め言葉
134 自宅のソファで最高の瞬間
135 子どもたちと妻へ捧げる勝利
136 夢心地のサポーター
137 二度目の別れ
138 サンクトペテルブルクからの招待
139 フェラーリ時代の歴史
140 アルファロメオの時代
141 愛すべき趣味
142 チーム代表にとって出来の良い息子
143 40代に向かって
144 すべての裏に女性あり
145 目の前のトロフィー
146 生きるべきか、死ぬべきか
147 コロナの呪い
148 もう一度
149 成功に飢えるアイスマン(日本版書き下ろし)

『アイスマン キミ・ライコネンの足跡』
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11998(三栄公式Web)

2021年10月15日
株式会社三栄

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