株式会社アーシャルデザインのプレスリリース

株式会社アーシャルデザイン(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:小園翔太)は、部活動地域展開DXアプリ「b+(ビープラス)」において、熱中症と雷の気象リスクを、活動予定の場所と時間帯ごとに判定し、活動が始まる前にその予定の担当者および運営管理者へプッシュ通知で届ける「気象アラート」を搭載いたしました。これまで暑さや雷の情報は、b+ の外にある気象サービスを指導者や運営が自ら開いて確認しに行く必要がありましたが、本機能により、b+が環境省および気象庁のデータを自動で取得し、アプリのプッシュ通知で手元に届くようになります。熱中症は環境省「熱中症予防情報サイト」が提供する暑さ指数(WBGT)の予測値を、雷は気象庁が発表する雷に関する情報をもとに判定し、いずれも自治体全体に一律の情報ではなく、活動場所に最も近い地点・地域の情報を用います。一部自治体・運営団体のワークスペースにおいて既に今夏より稼働しています。
本機能は、当社が正式始動している部活動地域展開向け統合プラットフォーム「GPaaS(Government Process as a Service)※特許出願中」を構成するDXアプリ「b+」内で提供され、安全管理に必要な情報を現場が自ら取りに行かなくても届く状態にすることと、現場オペレーションの効率化・安全管理の徹底を同時に目指すものです。
■ 部活動/地域クラブ運営の現場が抱えてきた「気象情報を自ら取りに行く」課題
部活動/地域クラブ運営の現場では、暑さや雷のリスクを把握するために、気象庁や環境省、各種の気象サービスといった b+ の外にある情報を、指導者や運営が自ら参照しに行く必要がありました。つまり、以下のような構造的な課題として表面化しています。
・気象情報は「見に行った人にだけ届く」ため、活動の前に確認できるかどうかが、その日の忙しさや個々人の習慣に左右されやすい
・国が発表する熱中症警戒アラートは暑さ指数(WBGT)33以上・県内の広い区域単位が基準であり、自ら調べに行ったとしても、実務上の判断が最も多く発生する28〜33の帯域(日本スポーツ協会の運動指針では「激しい運動は中止」に相当)は、そもそも発表の対象とならない場合があった
・雷についても、公的機関が発表する情報は、いま自分たちが活動している場所と時間帯にひもづいた形では手元に届かず、気づけるかどうかが現場の状況次第になっている
・複数のサービスをその都度確認する運用は、確認漏れや判断のばらつきを生みやすく、何をもってその判断に至ったのかの記録も現場に残らない。指導者が「学校教員」から「地域人材」へと裾野が広がるなかで、確認そのものを個々人の心がけに委ね続けることは、運営の持続可能性と説明責任の両面で課題となる
暑さにしても雷にしても、活動の実施可否は、その場の子どもたちの様子を最もよく知る指導者が判断すべきものであり、その判断自体をシステムが代替することはできません。一方で、判断の前提となる情報を各自が探しに行く前提のままでは、同じ日に同じ地域で活動していても、たまたま手元にあった情報の差が、そのまま安全の水準の差になってしまいます。判断は現場に残したまま、その土台となる情報だけは「取りに行く」ものではなく「活動の前に届く」ものにすることが、求められてきました。
■「b+」気象アラートの特徴
そこでこの度、上記の課題にアプローチする手段として、熱中症と雷の気象リスクを、活動予定の場所・時間帯にひもづけて b+ が自動で判定し、活動が始まる前に関係者のスマートフォンへプッシュ通知で届ける「気象アラート」を搭載しました。
・自ら調べなくても、活動の前にプッシュ通知で届く
これまで暑さや雷の情報は、気象庁や環境省、各種の気象サービスを、指導者が自分で開いて確認しに行く必要がありました。気象アラートは、その確認を b+ が肩代わりします。既定では活動開始の約3時間前に、その予定にアサインされた指導者とワークスペースのオーナーへ、スマートフォンのプッシュ通知と「することリスト」のカードが届きます。準備や移動を始める前に、思い出して開かなくても手元に情報が届くため、時間や場所を見直す、給水・休憩や避難の段取りを決めるといった、実施のしかたを整える余地が残ります。
・熱中症と雷、どちらも同じ仕組みで扱う
熱中症と雷は、現場で判断を迫られる場面も、判断を誤ったときの重さも異なりますが、「活動の前に知っていれば打てる手がある」という点は同じです。b+ では両方を同一の「気象アラート」として扱い、設定・通知・記録の流れをそろえています。熱中症は環境省「熱中症予防情報サイト」、雷は気象庁の情報を出典とし、いずれも実施の可否を決めるものではなく、現場でご判断いただくための参考情報です。正式な発表は各機関の情報が一次情報となります。
・熱中症:日本スポーツ協会の運動指針に準拠した4段階で判定
環境省が提供する暑さ指数(WBGT)の予測値を1時間ごとに取得し、全国841地点の観測地点のうち活動場所から最も近い地点の値で、その予定の時間帯を危険(31℃以上)/厳重警戒(28〜31℃)/警戒(25〜28℃)/注意(21〜25℃)の4段階に判定します。既定では「厳重警戒」から通知し、通知を始めるレベルや通知するタイミングはワークスペースごとに変更できます。国が発表する熱中症警戒アラートもあわせて取り込み、発表されている場合は判定を引き上げます。
・雷:気象庁が発表する雷に関する情報をもとに判定
気象庁が発表する雷に関する情報を取り込み、活動場所が含まれる地域と、その予定の時間帯を突き合わせて判定します。熱中症と同じく、自治体全体に一律の情報を流すのではなく、予定ごとに、その場所と時間に関係するものだけをお届けします。
・判断の根拠と、送った記録が残る
いつ・どの予定に・どのレベルで・何名へ送ったのかに加えて、判定に使った値や、参照した観測地点・活動場所からその地点までの距離までを管理画面で確認できます。管理者が予定を選んで手動で通知を送ることもでき、その操作も同じ履歴に残るため、後から運営として経緯を説明できます。

■ GPaaS における本機能の位置付け
部活動地域展開における本質的な課題は、「指導者不足」や「連絡手段の不在」といった単機能の欠落だけではなく、人材・運営・保護者・決済・データ・連絡経路といった複数の要素が分断されたまま個別のデバイスやサービスに分散していることにあります。安全管理の情報もまた、公的機関や各種サービスが発表する気象情報と、実際に誰がいつどこで活動するのかという運営の情報が別々の場所に置かれ、その二つを突き合わせに行く作業だけが現場に残されてきた、まさにこの分断構造の只中にある領域です。
本機能は、この分断にもアプローチします。活動予定・担当者・活動場所という b+ 上の運営データと、外部の公的機関が発表する気象情報を同一の基盤の上で突き合わせることで、現場が自ら取りに行かなくても、安全管理の判断材料が必要な人へ必要なタイミングで届く状態をつくります。判断そのものは現場に残したまま、その判断が何に基づいて行われたのかを運営が把握できるようになり、自治体・運営事業者にとっての“実装基盤”としてのGPaaSの完成度をさらに高めます。
■テクノロジー戦略本部 本部長 磯貝基のコメント

弊社も日々、部活動や地域クラブの現場を運営する中で、特にこの季節に気をつけなければいけないのは、生徒や指導者の命に直結する熱中症・雷です。今までは直接外部のサービスを見て情報を取得していましたが、準備に追われて開けなかった日もあれば、どのサイトのどの数字を見ればよいのか分からないという声もありました。同じ地域で同じ時間に活動していても、手元にある情報が人によって違うといった現状があるのもまた事実です。
b+はこれまでも、連絡・出欠・経費精算・請求といった、運営に携わる方々が日々向き合う業務を一つずつプロダクトに落とし込んできました。今回の気象アラートでやろうとしたのは、気象情報を「探しに行くもの」から「活動の前に届くもの」へ変えることです。そして、活動を続けるか、内容を変えるか、時間をずらすかは、その場の子どもたちを見ている方にしか決められないので、b+が担うべきなのは、その判断の材料を、活動が始まる前に、その日その場所の担当者へ確実に届けることだと考えています。
熱中症にしても雷にしても、扱っているのは最寄りの地点や地域について公的機関が出した予測・情報であり、活動している場所そのものを計測しているわけではありません。その限界は正直に申し上げたうえで、それでも「調べられなかったから知らなかった」「感覚で判断した」という状況をなくすことには意味があると考えています。子どもたちが安全に、思い切り活動できる場所をつくるために、b+はこれからもサポートし続けます。
■ Master&Coach事業部 事業部長 加藤颯孝のコメント

「天気予報のような形で、事前にアナウンスされる仕組みがあるといい」。この機能は、現地の指導者の方からいただいた一言から始まりました。近年の猛暑で夏季の中止判断は年々増え、実施するか否か、現場が迷う場面も多く発生しています。判断そのものは、子どもたちを目の前で見ている指導者にしか下せません。だからこそ、その材料を活動前にお渡しすることが、運営事業者である私たちの役割だと考えています。リスクを事前に把握できていれば、指導者は落ち着いて準備を進められ、保護者の皆様にも早い段階でご連絡ができます。現場の声を起点とした改善を、これからも積み重ねてまいります。
■ 今後の展望
当社は、自社に開発チーム及び部門を保有しているため、自治体・指導者・運営・保護者の生の声を即時に開発へ反映できる体制を取っています。気象アラートについても、今回の熱中症・雷を皮切りに、b+ から届ける気象リスクの種類を順次広げてまいります。あわせて、クラブ単位でのより細かな基準設定や、屋内・屋外といった活動の実態に合わせた判定の作り込み、保護者への通知のあり方など、現場からの声をもとに拡張してまいります。既存の出欠連絡・活動報告といった機能との連動も深め、当日どのような情報のもとで判断が行われたのかが、運営の記録として自然に残る形を目指してまいります。導入をご希望の方は、下記担当までご連絡ください。
部活動地域展開は、指導者配置、研修、運営管理といった個別機能の提供では持続可能ではありません。”統合された仕組み”として初めて成立する社会インフラです。150年続いてきた部活動文化は、今まさに大きな転換点を迎えています。私たちはその中心で、国策を”実装しきる”主体として、この変革を最後までやり抜きます。
▼サービスサイト
▼開発チームからのその他新機能やアップデートのお知らせはこちら
https://support.b-plus.app/updates
▼部活指導員の求人情報はこちら
https://athletebox.a-cial.com/
【b+やその他当社事業に関するお問い合わせ先】
株式会社アーシャルデザイン SportsForce Master&Coach事業部
横山(ヨコヤマ)宛
電話:03-4546-8348
mail:mc_all_info@a-cial.com
■ 株式会社アーシャルデザインついて

代表者:小園 翔太
所在地:東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル3階
設立:2014年10月
資本金:1億円
ATHLETE LIVE:https://athlete-live.com/

