MIKASAはFINA世界選手権ブダペスト大会2022にて新水球モデルを発表しました

株式会社ミカサのプレスリリース

競技用ボールメーカーで創業100年を超える株式会社ミカサ(本社:広島市、代表取締役社長:佐伯 祐二、以下 ミカサ)は、ハンガリーの首都ブダペストで開催中のFINA(国際水泳連盟)世界選手権ブダペスト大会2022にて、2022年6月17日(金)にFINA会長のフサイン・アル・ムサラム氏と共にFINA公認の新水球モデルMIKASA WP550CとWP440Cを発表しました。

FINA公認の新水球モデルMIKASA WP550CFINA公認の新水球モデルMIKASA WP550C

全方位ウェットグリップ力(ボールが水で濡れている時のボールのグリップ力)の向上、廃棄ゴムの削減、品質安定性といったミカサテクノロジーに、新デザインを採用した次世代の水球が誕生しました。

選手の能力を引き出しさらにゲームを面白くするためにミカサの技術を結集し、環境にも配慮した水球です。
 

  • FINA公認の新水球モデルMIKASA WP550CとWP440Cについて

これまでの水球はウェットグリップ力の垂直方向と平行方向の差がありました。

ウェットグリップ力の低下原因は、ボール表面と指の間にある水の膜が起因しています。従来のボールはこの水の膜を排除する為に、ボール表面をワイヤーで削る(バフ)加工方法で生産されていました。
この方法では、バフ加工方向に対して平行方向ではウェットグリップ力が低下してしまうため、掴む位置によってグリップ力の差が生まれ、プレーに影響する可能性がありました。
さらにバフ加工で生じる廃棄ゴムは、環境への負荷が懸念されていました。

ミカサはこれらを解決するために発泡ゴムを新開発し、バフ加工の廃止を実現しました。

新開発の発泡ゴム
発泡ゴムの表面にある微細な凹凸構造により、バフ加工を施さなくてもウェットグリップ力の確保に成功し、全方位でのウェットグリップ力(動摩擦/静摩擦)は約26%向上しました。
さらに発泡ゴム特有のソフトさ(柔軟性)で、より掴みやすく手にフィットするボールとなりました。

バフ加工の廃止
バフ加工による廃棄ゴムは環境への影響が憂慮されていましたが、この工程の廃止により、廃ゴム量は約99%が削減されました。

品質の安定性
バフ加工は手作業で行っていましたが、廃止により品質の安定性が向上しました。

発売は2023年第1四半期を予定しており、2023年開催の「FINA世界選手権福岡大会2023」からこの水球が公式試合球として選手の皆様と共に躍動します。
ミカサはこれからもボールの品質と性能の向上に努め、FINAと力を合わせて水球競技を盛り上げていきます。
 

  • 商品情報

 ・WP550C サイズ5(検定球 男子用)
  寸法 円周68~71cm
  重量 400~450g
  材質 ゴム
  生産国 タイ

 ・WP440C サイズ4(検定球 女子・中学男子用)
  寸法 円周65~67cm
  重量 400~450g
  材質 ゴム
  生産国 タイ

  • FINA(国際水泳連盟)世界選手権ブダペスト大会2022にて新水球の発表の様子

新水球の発表新水球の発表

お披露目会場にてお披露目会場にて

 

■会社概要
商号 : 株式会社ミカサ
代表者 : 代表取締役社長 佐伯 祐二
所在地 : 〒731-3362 広島市安佐北区安佐町久地1番地
設立 : 1917年5月1日
事業内容: ゴム製造業(競技用ボール製造、工業用軸受製造)
URL : https://www.mikasasports.co.jp/
Twitter : https://twitter.com/mikasaindustry/

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