英国の青少年馬術クラブに、オリンピック選手と馬が初訪問

FEIのプレスリリース

2021年8月11日、イギリスの総合馬術のスターであるクリスティナ・クック選手と愛馬ビリー・ザ・レッドが、ロンドンのエボニー・ホース・クラブの青少年たちを訪問しました。

2021年8月11日、東京2020オリンピックでの馬術チームの快挙にイギリス中が盛り上がるなか、クリスティナ・クック選手と愛馬ビリー・ザ・レッドが、ロンドン南部のブリクストンにあるエボニー・ホース・クラブを訪問しました。オリンピック出場馬と騎手を一緒に迎え入れることは、エボニー・ホース・クラブ史上初めてのことです。

オリンピックで過去3度のメダルを獲得したクリスティナ・クック選手と愛馬ビリー・ザ・レッドは、エボニー・ホース・クラブの主催者である国際馬術連盟(FEI)の協力を得て招待されました。

エボニー・ホース・クラブは、1996年、英国王室のコーンウォール公爵夫人であるカミラ・パーカー=ボウルズ氏を会長として設立された慈善団体です。馬と人間の間に育まれる絆を通して、若いライダーの教育、ライフスキル、健康、向上心を高めることで、恵まれない環境にいる青少年のための特別な場所としての地位を確立しています。国際馬術連盟(FEI)は、エボニー・ホース・クラブを長年にわたって支援しており、次世代のライダーへの刺激となるよう、今回の訪問を企画しました。
 

クリスティナ・クック選手は、2008年の北京大会と2012年のロンドン大会で3度のメダルを獲得したオリンピック選手です。ドイツ出身の14歳の牡馬、ビリー・ザ・レッドを連れて訪問し、8歳から18歳までの青少年たちに、自身のオリンピックでの経験や、馬との関係をどのように築いているかなどを話し、総合馬術の実演を披露しました。ビリー・ザ・レッドは、クリスティナ・クック選手のわずかな手綱の引き方やブーツの踏み方で指示を判断しました。その後、それぞれ1対1のレッスンを行いました。

エボニー・ホース・クラブでクリスティナ・クック選手と出会い、馬の世話や乗馬を学んだ感想を聞かれた参加者は、今回の特別な経験への感動と、人種、 性別、 バックグラウンドを問わない競技であるという魅力について、コメントしています。

■参加者・保護者コメント

サミュエルさん(15歳)コメント
「私は、馬と触れ合うことが大好きです。オリンピック選手に直接会ったことは無いので、憧れのクリスティナ・クック選手に会えて最高の気分です。乗馬は、2歳の子供でも、95歳になっても楽しめます。どんな年齢でも性別でも、色々な人が楽しめるところが、馬術の素晴らしいところだと思います。」 

オニさん(13歳)コメント
「馬は、私をリラックスさせてくれる存在で、緊張感を消してくれます。今日、クリスティナ・クック選手に会えて、とても刺激を受けました。特に彼女は女性なので、性別や人種に関係なく、馬術は誰もがチャレンジできるスポーツなのだと感じました。」

クラウディアさん(18歳)コメント
「オリンピック選手を生で見られたのは、本当にすごいことだと思います。クリスティナ・クック選手と話すこともできました。これほどレベルの高い選手を目の前で見ることができたなんて、本当に信じられません。クリスティナ・クック選手とブリクストンの街を馬に乗って走ったのは、とても貴重な経験でした。」

保護者コメント
「憧れの人に実際に会ってみることは、本で読んだり、テレビで観ることと全然違います。子供たちにとって、本当に特別な経験になったと思います。」

■クリスティナ・クック選手コメント
「馬術競技は、このスポーツにかける情熱と馬への愛さえあれば、誰にでもできるスポーツです。今日ここに来たことで、次の世代の人たちがこのスポーツに挑戦するきっかけになれば嬉しいです。青々とした野原や、何エーカーもの土地がある田舎に住んでいても、ここロンドンのような都会に住んでいても、同じように乗馬を楽しむことができるのです。」

 

■エボニー・ホース・クラブ ナオミ・ハウゲート氏コメント
「エボニー・ホース・クラブは単なる乗馬学校ではなく、ユースクラブです。毎週150人以上の子供たちがクラブを訪れますが、私たちは単に乗馬を教えるだけでなく、馬を通して、コミュニケーション、チームワーク、責任感などの、生きていく上でのスキルを身につけることを目的としています。
クリスティナ・クック選手がここに来て、みんなと交流してくださったことは、本当に素晴らしいことです。このようなイベントは、向上心を高めるための私たちの活動の重要な一部であり、誰にとっても大変刺激的な経験となったでしょう。」 

■国際馬術連盟(FEI)コマーシャル・ディレクター、ラルフ・ストラウス氏コメント

「今年の東京オリンピックの馬術競技は、かつてないほどエキサイティングなものとなりました。年齢、人種、性別、バックグラウンドを問わず、英国や世界各国のエボニー・ホース・クラブのような場所は、単なる乗馬レッスン以上のものを提供してくれます。馬と人間の絆は比類のないものであり、今日の活動が、次世代の人々がどこにいようとも、サドルに飛び乗り、手綱を取り、乗馬に挑戦するきっかけとなることを願っています。」

FEIのYouTubeチャンネルで、クリスティナ・クック選手訪問の様子をご覧いただけます。
 

 

■TOKYO 2020馬術特設ページ
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/sports/equestrian/

■国際馬術連盟(FEI)

FEIは、国際オリンピック委員会(IOC)によって認定された馬術競技のための世界運営組織であり、1921年に設立されました。馬術競技は、1912年のストックホルム大会よりオリンピック種目として加わりました。

FEIは、オリンピック競技となる障害馬術(Jumping)、馬場馬術(Dressage)、総合馬術(Eventing)にまつわる全ての国際イベント、さらに馬車競技(Driving)、エンデュランス競技(Endurance)、軽乗競技(Vaulting)やレイニング競技(Reining)における、唯一の監督期間です。

FEIは、2006年にパラ馬場馬術(Para Dressage)の運営管理に携わることになり、7つの健常者競技規律に則って規定を定める一端を担い、全世界のパラスポーツ管理運営や規制を行う初の国際パラスポーツ運営組織のひとつとなりました。現在は、パラ馬場馬術とパラ馬車競技(Para Driving)の両競技に関する国際大会をFEIが運営管理を担っています。

画像:Eamon McCormack/Getty Images for the FEI

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