日本ユニセフ協会大使 長谷部誠選手、新型コロナウイルス感染症の危機に直面する世界の子どもたちへの支援を呼びかけ【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会のプレスリリース

 

© 日本ユニセフ協会© 日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会大使の長谷部誠選手(ドイツ・プロサッカーリーグ1部アイントラハト・フランクフルト所属)は、1年前に訪問したバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプをはじめ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威に晒されている世界中の子どもたちを守るためのユニセフ(国連児童基金)の活動への支援を呼びかけるメッセージを自身の公式インスタグラムで公開しました。

欧州や日本で流行が落ち着きつつある中、COVID-19の脅威が、医療体制が脆弱なアジア・アフリカの国々で現実のものとなっています。発表されている感染者数は欧米に比べいまだ多くはないものの、検査体制が整っていない開発途上国では多くのケースが見過ごされている可能性があります。栄養不良などで感染症への抵抗力が弱い子どもたちが多く、また、すでに脆弱な医療体制がCOVID-19対策でひっ迫することにより、乳幼児の定期健診や予防接種などの活動が停滞する恐れがあります。ユニセフは、予防可能な原因による5歳未満児の死亡が、今後6か月間、最大で1日あたり6000人増える可能性があると警鐘を鳴らしています(5月13日発表 医療専門誌『ランセット』)。
 

手洗いもままならない環境。高度な医療設備は望むべくもない。栄養不良や予防可能な感染症で命の危機に瀕している多くの子どもたちに、新型感染症の脅威が迫る。  © 日本ユニセフ協会_2019_tetsuya.tsuji手洗いもままならない環境。高度な医療設備は望むべくもない。栄養不良や予防可能な感染症で命の危機に瀕している多くの子どもたちに、新型感染症の脅威が迫る。 © 日本ユニセフ協会_2019_tetsuya.tsuji

長谷部大使が1年前(2019年6月6日~7日)に訪問したバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプでも、先月14日、初めての感染が確認され、ユニセフをはじめとする人道支援機関は、感染の拡大防止と2次被害の抑止に全力をあげて取り組んでいます。ユニセフは、先月末までに210床の隔離・治療センターを建設。予防啓発を強化するとともに、229名の保健ボランティアを通じた接触者追跡活動も開始しました。

長谷部大使は、6月1日(月)、ブンデスリーガの連戦の合間を縫い、ユニセフ・バングラデシュ事務所の穂積智夫(ほづみ・ともお)代表とテレビ電話会議システムで再会。穂積代表から、現地の最新状況や、アジア・アフリカの最貧国の子どもたちが直面している危機について説明を受け、ロヒンギャ難民キャンプでのCOVID-19対応に自身も寄付をするとともに、世界中の最も困難な状況にある子どもたちを守るための支援を呼びかけました。

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日本のみなさまへ~長谷部誠大使からのメッセージ(全文)
 

 

泥だらけの広場で、子どもたちとサッカーで交流する長谷部大使。 © 日本ユニセフ協会_2019_tetsuya.tsuji泥だらけの広場で、子どもたちとサッカーで交流する長谷部大使。 © 日本ユニセフ協会_2019_tetsuya.tsuji

第2次大戦以来とも言われる、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機。
ここドイツやヨーロッパ、そして、日本では、一旦、その峠を越えようとしています。

しかし、もともと医療体制が脆弱なアジアやアフリカの国々、特に難民キャンプや紛争地では、医療が崩壊し、多くの子どもたちが、COVID-19はもちろん、予防可能な感染症で命を落としかねない状況が広がっています。

ワクチンが無い中、COVID-19との闘いは、これからが本番かも知れません。

手洗い、うがい、「3密」を避け、みなさん自身と、愛する人々を守ってください。

そして、世界中で危機に晒されている多くの子どもたちのために、日々懸命な努力を続けてくださっている方々を、みんなで応援しましょう。

※ 本メッセージ(動画)は、長谷部誠選手の公式インスタグラム(@makoto_hasebe_official)でご覧いただけます。

※ 長谷部大使とユニセフ・バングラデシュ事務所穂積代表とのオンライン会議の様子は、 https://youtu.be/TTxkvaUVHbo よりご覧いただけます。 

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ユニセフは、COVID-19のパンデミックの影響を受けた子どもへの人道支援のため、総額16億米ドルの支援を国際社会に要請しています。日本のみなさまには、ユニセフ「新型コロナウイルス緊急募金」へのご協力を呼び掛けています。

新型コロナウイルス緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「コロナ」とご明記ください。*窓口でのお振込は、送金手数料が免除されます。
*クレジットカード/コンビニ/ネットバンキングからのご寄付は、ホームページをご覧ください。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 ( www.unicef.or.jp )

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