株式会社脳レボのプレスリリース

「なぜ、あの選手は何度言ってもできるようにならないのか?」
スポーツの指導をしていると、そんな悩みを抱えることはありませんか?
一方で、これまで「できない」と評価されていた選手が、あることをきっかけに急激に成長し、プロ野球選手やオリンピック選手になったり、チームとして甲子園出場や日本一を達成したりするケースもあります。
では、「できる選手」と「できない選手」を分けているものは、一体何なのでしょうか?
株式会社脳レボ代表・川谷潤太が、これまで数多くのスポーツ選手を指導してきた経験から、その秘密に迫ります。
■「できない選手」ほど、指導者の言葉が重要になる
これまで私は、スポーツの現場で数多くの選手やチームを指導してきました。
その中には、
「この選手は、なかなか伸びない」
「正直、厳しいのではないか」
「もっとできるはずなのに……」
そんなふうに周囲から見られていた選手も少なくありません。
ところが、そうした選手たちが大きく変わり、プロ野球選手やオリンピック選手になったり、甲子園出場や日本一を成し遂げたりする。
私はこれまで、そんな「奇跡」のような瞬間を何度も見てきました。
では、なぜ「できない」と思われていた選手が、できるようになったのでしょうか?
もちろん「集中力トレーニング」も重要です。
しかし、それだけではありません。
選手を伸ばすうえで、もう一つ非常に重要なポイントがあります。
それは――**「どのように指導するか」**です。
■人は「学習したこと」によって能力をつくっていく
人間は「学習する動物」と言われています。
生まれてから成長するまでの間に、さまざまな経験や刺激を受けながら、できることを増やしていきます。
これは、単に知識や技術を身につけるということだけではありません。
脳の中にある神経細胞のネットワークを広げ、さまざまな情報を処理する力を身につけていくことでもあります。
つまり、人間は日々の経験や環境、周囲からの言葉や働きかけによって、少しずつ「自分自身」をつくっていくのです。
だからこそ、教育や指導で与えられる刺激は非常に重要です。
良い刺激を受ければ、それに応じた反応が生まれる。
反対に、望ましくない刺激を繰り返し受ければ、それもまた学習されてしまいます。
ここに、「できる選手」と「できない選手」を分ける大きなポイントがあります。
■「できないところ」を指摘すると、もっとできなくなる?
指導者がよくやってしまうことがあります。
それは、選手の「できていない部分」を繰り返し指摘することです。
「なんでできないんだ!」
「もっとちゃんとやれ!」
「また失敗したな!」
「フォームが違う!」
もちろん、選手を成長させたいという思いから出る言葉でしょう。
しかし、実はこうした「できないことへの指摘」が、逆効果になってしまうことがあります。
「できない」という問題には、やる気などの心理的な問題もあれば、技術やフォームなど「やり方」の問題、さらには行動そのものの問題もあります。
指導する側からすれば、「できる自分」には「できない選手」の感覚が分からないことがあります。
そのため、目に見えて分かりやすい「できていない部分」を指摘してしまう。
ところが、選手は指摘されたことで、その「できない部分」を強く意識するようになります。
すると、
「また失敗するかもしれない」
「自分はできない」
「ここを失敗しないようにしなければ……」
と、できないことを意識してプレーするようになってしまう。
結果として、ますます「できない状態」を学習してしまう可能性があるのです。
■「自分はできない」という記憶が、さらに選手を苦しめる
これはスポーツだけの話ではありません。
例えば、中学生の頃には成績上位だった生徒が、進学校に進学した途端、周囲のレベルが高くなって成績が下位になってしまう。
すると、それまで「自分は勉強ができる」と思っていたはずなのに、
「自分は、この学校ではできない側なんだ」
という意識を持つようになることがあります。
環境が変わっただけなのに、「できない自分」が当たり前になってしまう。
そして、その意識が繰り返されることで、「自分はできない」という状態を学習してしまうのです。
スポーツでも同じです。
「また失敗した」
「自分はレギュラーになれない」
「自分はセンスがない」
「どうせ自分には無理だ」
そんな経験や言葉が積み重なることで、「できない」が本人の中で当たり前になってしまう。
だからこそ、一度「できない」という状態を自覚してしまうと、そこから抜け出すことが難しくなるのです。
■「できない選手」を変えるために、指導者ができること
では、どうすれば「できない選手」を「できる選手」に育てることができるのでしょうか?
ポイントは、単純に「できないところを直させる」ことではありません。
選手がどのような刺激を受け、何を意識し、どんなことを「自分はできる」「自分はできない」と学習しているのか。
そこまで考えて指導する必要があります。
そして、この考え方はスポーツだけに限りません。
子どもの教育や子育て、学校教育、さらには会社での人材育成にも、そのまま応用できます。
「何度言っても部下が成長しない」
「子どもが失敗を怖がるようになった」
「チームの中で、一部の人だけが伸び悩んでいる」
もしそんな悩みがあるなら、もしかすると「本人の能力」だけが原因ではないのかもしれません。
では、具体的にどうすれば「できる人」を育てられるのでしょうか?
次回は、「できない」を「できる」に変えていくための具体的な考え方について、さらに掘り下げていきます。
指導者が変われば、選手も変わる。
その可能性を、ぜひ知っていただきたいと思います。
明るく元気に楽しく笑顔で!!
監修者:川谷 潤太(かわたに じゅんた)
株式会社脳レボ 代表取締役
https://nourevo.co.jp/
大手学習塾にて最年少校長、全国塾講師No.1を獲得。その後、高校でスポーツメンタル指導を行い、多くの部活を地区優勝や世界一へ導く。2019年に株式会社脳レボを創設。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした実践的手法で、オリンピック選手から企業、教育現場まで幅広く指導。9年間で1,600回以上の講演や研修を行い、受講者は15万名を突破している。

