株式会社S-CADE.のプレスリリース
海外製の主要GPSデバイスと同等の精度を、端末1台24,000円(税抜)から。走りのデータと試合映像を同じ画面で振り返り、販売・修理まで日本語でサポート

株式会社S-CADE.(本社:東京都中野区、代表取締役:山口翔大)は、2026年10月20日、GNSS(衛星測位)による走行計測と映像分析をひとつのシステムに統合したアスリートトラッキングシステム「ATHTRAS(アストラス)」の提供を開始しました。製品名は、Athlete(アスリート)とTracking System(トラッキングシステム)を組み合わせた造語です。
ATHTRASは、Digitalyst製のGNSS端末で選手の走行距離・速度・加減速・スプリントを毎秒10回記録し、試合映像と同じ画面・同じ時刻で振り返ることができる分析ソフトウェアです。
海外製の主要GPSデバイスと同時に装着した比較計測では、速度・加速度ともに同等の精度を確認しました。端末1台24,000円(税抜)からの価格と、販売・修理まで日本語で対応する国内サポートにより、プロクラブから、これまでGPS計測の導入が難しかった高校・大学の部活動やクラブチームまで、幅広い現場での活用を見込みます。
■ 開発の背景 ― 「100万円単位」と「英語の説明書」が、現場を止めていた
選手の走行データを扱うGPS/GNSSトラッキングは、プロクラブを中心に普及が進んできました。一方で、育成年代の現場からは次のような声が聞かれます。
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研究で使われるグレードの機器は高額で、周辺機器を含めると100万円単位の費用がかかる
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走行距離や速度が数字で出ても、試合のどの場面だったのかが分からず、指導に生かしにくい
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多くの製品が海外メーカー製で、説明書が英語のみ。修理の問い合わせにも時間がかかる
とくに高校の部活動には専任のアナリストがほとんどいません。データを「取ること」はできても、翌日のミーティングで使える形にするまでの負担が、導入の壁になっていました。
ATHTRASは、この「価格」「映像との結びつき」「日本語での運用」の三つに答えることを目標に開発したシステムです。
■ ATHTRASの3つの特長
【1】端末1台24,000円(税抜)から、精度は上位帯

計測には、Digitalyst製のGNSS端末 Type Xを使います。Basicの端末は1台24,000円(税抜)。GPS・QZSS(みちびき)・GLONASS・Galileo・BeiDouの衛星を使い、位置と速度を毎秒10回(10Hz)記録します。海外製の主要GPSデバイスと同時に装着した比較計測でも、速度・加速度は同等の精度でした。
【2】GPSの数字と試合映像を、同じ画面・同じ時刻で

ATHTRASの最大の特長は、GNSS計測と映像分析が同一システムに統合されている点です。走行速度グラフのスプリントの山をタップすると、その場面の映像へ移動できます。逆に、映像に付けたタグからパスや対人などのプレー回数を時間帯ごとに集計することもできます。走行距離が同じ12kmでも「攻めた12km」なのか「走らされた12km」なのかは、数字だけでは判断できません。映像と並べて初めて、走行量が意味を持ちます。

また、ボールを失った直後の対応を自動で抽出する「切り替え分析」、ACWR(急性:慢性作業量比)や加減速ゾーン別回数などを用いた負荷管理、走行量とプレーへの関与を合わせて見る貢献度の可視化にも対応しています。
【3】57gの軽量設計と、アナリストがいなくても回せる日本語サポート

本体は77.8×48.9×18.8mm・質量57g。専用ベストで肩甲骨の間に装着し、選手の動きを妨げません。防水性能はIPX5で、World Rugby認証(WRM-371-YKQ)を取得しています。
用語集・FAQ・画面写真つきのガイドはすべてアプリ内に日本語で収録しており、専任のアナリストがいないチームでも運用できる設計としました。端末の製造・供給はDigitalyst(株式会社デジタリスト)、ATHTRASの開発と、端末を含めた販売・修理の窓口は株式会社S-CADE.が担当します。導入時の初期設定から日々の運用、故障時の対応まで日本語でサポートし、不具合があった場合もS-CADE.が間に入って対応します。端末には納品から6ヶ月の保証が付きます。
■ ライブ機能 ― 練習中の走りを、その場で全員分

Live仕様の端末から、走りのデータを2.4GHzのWi-Fiで受け取り、その場で画面に表示します。選手ごとのカードには、総走行距離と目標距離への達成率、ジョグ・高速・スプリントの距離、加速・減速の回数、最高速度が並び、目標距離に届くとカードの色が変わります。データはWi-Fiアンテナキットで受け取るため、インターネット回線のないグラウンドでも使えます。ライブ機能には、Live仕様の端末とWi-Fiアンテナキットが必要です。

■ 精度検証 ― 海外製デバイスとの同時装着による比較計測
「安価なGPSは精度が落ちるのではないか」という懸念に対し、ATHTRASでは海外製の主要GPSデバイスとの同時装着による比較計測を実施しています。
選手の背中に海外製の主要GPSデバイスとATHTRAS用GNSS端末を並べて装着し、同一のプレーを同時に計測しました。


計測の結果、両者の速度・加速度は同じタイミングで、ほぼ同じ波形を示しました(社内での比較計測)。
■ 試合当日にやることは、4つだけ
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装着:ウォームアップ前にベストへ端末を入れる
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回収:試合後に端末を回収し、ログを取り出す
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取り込み:ATHTRASにログと映像を読み込む
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レポート:自動集計。翌日のミーティングでそのまま印刷して使える
チーム・期間・個人・統合・映像の5種類のレポートをPDFで出力できます。ソフトウェアはブラウザで動作し、インストールは不要。iPadでもPCでも使用でき、オフラインでも動作します。

■ コメント
株式会社S-CADE. 代表取締役 山口翔大
私自身、高校サッカー部のフィジカルコーチとして現場に立っています。走行データが指導に役立つことは分かっていても、機器一式で100万円を超える費用と、英語のみの説明書、修理に時間がかかる体制が、部活動での導入を止めていました。ATHTRASは、この現場の事情から逆算して作ったシステムです。端末1台24,000円で海外製デバイスと同等の速度・加速度が取れること、走った数字をその場面の映像と同じ画面で確認できること、設定から修理まで日本語で対応することの3点にこだわりました。専任のアナリストがいないチームでも、試合翌日のミーティングで数字と映像を並べて話せる状態を、無理のない費用で実現したいと考えています。
株式会社デジタリスト 代表取締役 高橋 怜香
当社は、ハードウェア・ソフトウェア・データを通じて、スポーツの現場を支えるGNSSシステムを提供しています。社名の由来である「Digital Catalyst」には、チームや一人一人に化学反応を起こす、デジタルな触媒になりたいという想いを込めています。品質と信頼性を大切にしながら、変わりたいと願う誰もが活用できる価格で、自ら考え、判断し、行動するための環境を広げることが、私たちの目指す姿です。
今回の連携は、当社が培ってきたGNSS計測技術と、S-CADE.のスポーツ科学・指導現場の知見、映像分析を組み合わせることで、データの新たな活用につながるものと考えています。両社の強みを活かし、チームの目的や指導スタイルに合った選択肢を届けることで、より多くの現場で、選手と指導者の気づきや成長を後押ししていきたいと思います。
■ 料金

GNSS端末は1台24,000円(税抜)からご用意しています。導入時の初期設定と研修は無料です。端末の仕様ごとの価格や導入例は、ATHTRASの製品ページでご案内しています。
■ こんなチーム・組織におすすめです
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海外製の主要GPSと同等の精度を、費用を抑えて全選手分そろえたいプロクラブ
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走行データを取りたいが、従来のGPS製品は予算が合わなかった高校・大学の部活動
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専任のアナリストがいないクラブチーム
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走行量だけでなく、プレーへの関与まで含めて選手を評価したい指導者
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練習中に、選手全員の走りをその場で確認したいコーチ(ライブ機能)
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連戦期の負荷管理とケガ予防に取り組むトレーナー・S&Cコーチ
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フィジカルテストの結果とGPSデータを一元管理したい組織(アスリートマネジメントシステム「CORISE」へのCSV取り込みに対応。API連携は順次対応予定)
■ 製品仕様
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項目 |
仕様 |
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搭載センサー |
GNSS・IMU・地磁気 |
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利用衛星 |
GPS, QZSS(みちびき対応), GLONASS, Galileo, BeiDou |
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データ取得 |
GNSS 10Hz(IMU・地磁気は100Hz) |
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主な取得データ |
走行距離・速度・加減速回数・スプリント回数 など |
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記憶容量 |
32GB(通常利用時 約2年分) |
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稼働時間 |
約6時間(Live仕様は約3時間) |
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充電時間 |
2時間半~3時間程度 |
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外部接続端子・通信 |
USB Type-C(データ通信・充電用)/2.4GHz Wi-Fi(ライブ機能用) |
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本体サイズ |
77.8mm × 48.9mm × 18.8mm |
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質量 |
57g |
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防水性能・認証 |
IPX5/World Rugby認証(WRM-371-YKQ) |
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使用可能温度 |
-10℃~40℃ |
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専用ベスト |
XS~2XLの6サイズ(胸囲84cm~122cm) |
■ 今後の展望
S-CADE.は、フィジカル測定機器「Voltono」シリーズ、アスリートマネジメントシステム「CORISE」に続く製品として、走行計測の領域にATHTRASを投入します。今後は、CORISEとのAPI連携を順次進め、フィジカルテストの結果と走行データをより手軽に一元管理できるようにします。
科学的データをすべての人の身近なものに。S-CADE.は、日本の現場から生まれた計測技術を、育成年代からトップチームまで届けていきます。
■ 製品ページ
ATHTRAS 製品ページ:https://www.top.s-cade.com/athtras
■ 会社概要
会社名:株式会社S-CADE.
代表者:代表取締役 山口翔大
設立:2021年
資本金:31,650,000円
所在地:〒165-0025 東京都中野区沼袋4-2-12
事業内容:スポーツのフィジカル測定、トレーニング・運動指導、体験型スポーツ科学教育、自社測定機器の開発・販売
URL:https://www.top.s-cade.com/
慶應義塾大学 スタートアップ制度 認定スタートアップ

