ニック・デ・フリース、変化する路面コンディションを制し2026 TDK Tokyo E-Prix第15戦で優勝

FORMULA E OPERATIONS LIMITEDのプレスリリース

●ニック・デ・フリース(マヒンドラ フォーミュラEチーム)が、変化する天候と路面コンディションを巧みに攻略し、5番手スタートから首位に浮上し、「2026 TDK Tokyo E-Prix」で優勝を飾りました。

●ニック・キャシディ(シトロエンレーシング フォーミュラEチーム)が2位、ジェイク・デニス(アンドレッティ)が3位に入り、表彰台を獲得しました。一方、タイトル争いを繰り広げるパスカル・ウェーレイン(ポルシェ フォーミュラEチーム)とミッチ・エヴァンス(ジャガーTCSレーシング)は、いずれもポイントを獲得できませんでした。

●残り2戦となる中、ジェイク・デニスがABB FIAフォーミュラEドライバーズ世界選手権のラ

ンキング首位に浮上。また、ポルシェは2025/26 ABB FIAフォーミュラEマニュファクチャラーズ世界選手権のタイトルを獲得しました。

●チャンピオンシップの行方は、2026年8月15日(土)・16日(日)にロンドンのExCeL Londonで開催されるシーズン最終戦で決定します。

2026年7月26日(日)に東京で行われた「2026 TDK Tokyo E-Prix」第15戦は、マヒンドラ フォーミュラEチームのニック・デ・フリースが、変化するコンディションに適したマシンセットアップを生かし、5番手スタートから優勝しました。2位にはシトロエンレーシング フォーミュラEチームのニック・キャシディ、3位にはアンドレッティのジェイク・デニスが入りました。一方、タイトル争いを繰り広げるパスカル・ウェーレイン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)とミッチ・エヴァンス(ジャガーTCSレーシング)は、いずれもノーポイントに終わりました。

ドライバーズ世界選手権の上位争いはこれまで以上に接近しており、世界王者の座をかけた戦いはロンドンでのシーズン最終戦までもつれ込むこととなりました。

デ・フリースは28周目、絶妙なタイミングでアタックモードを発動。前を走るドライバーを次々とかわし、終盤に追い上げていた現世界王者のオリバー・ローランド(ニッサン フォーミュラEチーム)を抜いて首位に立ちました。

マヒンドラ フォーミュラEチームは、午後に激しい雨が降った後、路面が乾いていくことを見越したマシンセットアップを選択。その後は雨が強まらないと予測した戦略が功を奏しました。デ・フリースは終盤の赤旗中断も乗り越え、2025/26シーズンの2勝目を獲得。チームとしても今季2勝目となり、1シーズンに2勝を挙げるのは2017/18シーズン以来となります。

シトロエンレーシングのニック・キャシディも同様の戦略を採用。13番手から2位まで追い上げ、前日の3位表彰台に続き、東京で再び表彰台を獲得しました。デニスは18番手スタートから驚異的な追い上げを見せ、3位でフィニッシュ。ローランドが終盤までアタックモードの発動を遅らせ、残りエネルギーも限られていたことを生かしてオーバーテイクしました。

この結果、デニスはドライバーズランキングの首位に浮上。フォーミュラEは次戦、デニスが初めて世界選手権タイトルを獲得した地であるロンドンで、シーズン最終戦を迎えます。2022/23シーズンのABB FIAフォーミュラE世界王者であるデニスは、ウェーレインが東京で2戦連続ノーポイントに終わった機会を生かしました。ウェーレインはランキング3位に後退しています。一時はレースをリードしていたミッチ・エヴァンスも完走できず、東京大会終了時点で、ランキング首位のデニスから2ポイント差をつけられ、2位となりました。

ランキング上位3名のポイント差は、わずか5ポイントです。また、今回の結果を受け、ポルシェは2025/26 ABB FIAフォーミュラEマニュファクチャラーズ世界選手権のタイトルを獲得しました。

チームランキングでは、ジャガーTCSレーシングが引き続きポルシェを上回り、ランキング首位を維持。ドライバーズランキングと同様、ロンドンで決着を迎えます。

GEN3時代の最後を飾るタイトル決定戦「2026 Hankook London E-Prix」第16戦・第17戦は、8月15日(土)・16日(日)に開催されます。

ニック・デ・フリース(No.21/マヒンドラ フォーミュラEチーム)のコメント: 

「今日は少し運にも恵まれたと思うので、まずは神様に感謝したいです。スタートはうまくいきませんでしたが、路面が乾いていくことを想定したセットアップを選び、結果的にそれが自分たちに有利に働きました。路面が乾いた後にはエネルギーが必要になるため、レース序盤でエネルギーを温存することが非常に重要だったと思います。ジェイク(・デニス)がアタックモードで勢いよく迫ってきていましたから、終盤の赤旗にも少し助けられました。素晴らしいレースを遂行し、今シーズン2勝目を挙げてくれたチームを、とてもうれしく、誇りに思います。最終ラップは比較的エネルギーに余裕があったため、ミスをせず、クリーンに走り切ることに集中しました。厳しい週末、難しいコンディションの中で多くのポイントを獲得でき、本当にうれしく思います」

ニック・キャシディ(No.37/シトロエンレーシング)のコメント:

 「シトロエンレーシング、そしてステランティス・モータースポーツの皆さんに感謝します。彼らは私を信頼し、迎えてくれました。また、将来に向けた大きな計画についても今シーズンを通じて話しており、私たちも今後の発展を楽しみにしています。ここ数週間、そしてここ数カ月は、本当に厳しい時期を過ごしてきました。そのため、この週末に素晴らしい結果を残せたことは、とても特別です。チームの皆さんの働きに感謝しています。そして東京は、私がこれまでキャリアを築いてきた中で、とても大きな意味を持つ場所です。今週末は多くの友人が来てくれましたし、多くの日本のファンが応援してくれました。それは私にとって本当に大きな意味があります」

ジェイク・デニス(No.27/アンドレッティ)のコメント: 

「本当にあらゆることが起きたレースでした。一時はトップから35秒ほど離されていたと思います。それでもセーフティカーなどの介入がない中で、あと少しで優勝というところまで追い上げられたことは、非常に印象的な結果だと思います。タイヤの空気圧を含む戦略判断が完璧に決まり、何よりマシンが素晴らしかったです。300kWでも非常に速く、350kWでは優勝を狙える状態でした。選手権首位という響きは最高ですね。シーズン9でも同じようなプレッシャーを経験しているので、慣れています。特に違いはありません。今回はポイント差がより接近していますが、タイトル獲得に向けて、完全に集中し、強い意欲を持っています。おそらく5人のドライバーにタイトル獲得の可能性があり、素晴らしい戦いになると思います。アンドレッティ以上に頼もしいチームはありません。数週間後、タイトルを獲得しにいきます」

■今週のフォーミュラE世界選手権トピックス

 「2026 TDK Tokyo E-Prix」でKYOJO CUP特別プログラムを実施

 「2026 TDK Tokyo E-Prix」では、女性限定の国内カーレース「KYOJO CUP(競争女子)」による特別プログラム「World Appearance & EV Kart Trial」も実施されました。特設された全長600メートルのコースでのEVカート・タイムトライアルと、ドライバー紹介および表彰式を行う「World Appearance」セッションを通じて、日本の女性モータースポーツ文化を世界に発信しました。本プログラムでは、女性ドライバーの才能やキャリアへの志を紹介。多様性の推進と次世代人材の育成を重視するフォーミュラEの取り組みに沿った内容となりました。

Juju選手がGEN3 Evoのデモ走行 

日本人ドライバーが日本国内でフォーミュラEを初走行する歴史的な瞬間に 

日本のモータースポーツにとって歴史的な瞬間として、Juju(野田樹潤)選手が、Tokyo E-Prixのコースで現行マシン「GEN3 Evo」でのデモンストレーション走行を行いました。日本人ドライバーが日本国内でフォーミュラEマシンを走行するのは、今回が初めてです。今回の走行は、フォーミュラEと日本の活気ある自動車文化との結びつきが、さらに深まっていることを象徴するものとなりました。

次戦について

 ABB FIAフォーミュラE世界選手権のタイトル争いは、いよいよ最終局面を迎えます。 2025/26シーズン最終戦は、2026年8月15日(土)・16日(日)にロンドンで開催されます。

「TOKYO GX ACTION」について 

東京都は、2035年までに2000年比で温室効果ガス排出量60%以上削減、また、2050年のゼロエミッション東京の実現に向け、化石燃料からクリーンエネルギー中心の社会へと転換するGXの取組を加速させていきます。「TOKYO GX ACTION」は、都民一人ひとりがGXを理解し、行動を変えていくことを目指し、年間を通じて最新のGX技術などを広く発信していくためのプロジェクトです。東京大会は、このプロジェクトと連携し、様々な取組を進めています。

フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について

ABB FIA フォーミュラE世界選手権は、モータースポーツの次なる進化を体現する、世界初のオール電動レースシリーズです。フォーミュラEは、イノベーションとスピードそして迫力あるレースが融合する実験フィールドとして展開されています。本選手権は通算150レースという節目を達成し、ポルシェ、ジャガー、日産、ステランティス、マヒンドラ、ローラ・カーズなど、世界的自動車メーカーにとって、将来の都市型モビリティを形作る電気自動車(EV)技術を開発・改良する重要な実証の場となっています。

フォーミュラEのパフォーマンスを根底から支えているのは、社会的・環境的インパクトを最優先に考える姿勢です。フォーミュラEは社会的・環境的な透明性において高い基準を掲げる姿勢が評価され、B Corp認証を取得した世界で初めてかつ唯一のスポーツです。さらに、創設以来カーボン・ネットゼロを達成している世界唯一のスポーツであり、最近ではBSIネットゼロ・パスウェイ認証を世界で初めて取得するなど、科学的根拠に基づく気候変動対策における新たなグローバルベンチマークを打ち立てています。

スポーツ界の革新的なチャレンジャーとして、フォーミュラEは予測不可能な接戦が魅力のシリーズです。11シーズンで10人の異なるチャンピオンが誕生しており、世界選手権レベルのスポーツの中でも屈指の競争力と開放性を備えたタイトルであることを証明しています。アクセシビリティへのコミットメントと、世界トップクラスのドライバーとメーカーがそろう環境のもと、フォーミュラEはエリートスポーツ常識を書き換え続け、目的意識ある野心と大胆な行動を重んじる次世代のファンを惹きつけています。

ABB FIAフォーミュラE世界選手権やTokyo E-prixの最新情報は、フォーミュラE東京大会公式Xアカウントの他、新たに公開したフォーミュラE公式日本語サイトでも発信しています。チケット発売情報を含む最新ニュースをぜひご確認ください。

トップページ:https://www.fiaformulae.com

Tokyo E-prix 公式日本語サイト:https://jp.fiaformulae.com

HVO燃料について

2026 TDK Tokyo E-Prixでは、ナイトレース用の照明設備を含むレース運営に使用される電力は、従来のディーゼル燃料の代替となる植物由来燃料であるHVO(Hydrotreated Vegetable Oil=⽔素化脱揮発性植物油)によって発電される予定です。HVOは従来のディーゼル燃料と比較して、CO₂排出量を大幅に削減できるという利点があります。2025年の東京E-Prixでは、HVOの使用により、従来のディーゼル燃料と比べて21.3トンのCO₂排出削減が実現されました。

ABBについて

ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に110,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。

https://global.abb/

TDK株式会社について

 TDK株式会社(本社:東京)は、エレクトロニクス業界のグローバルテクノロジー企業であり、イノベーションリーダーを目指しています。 ブランドアイデンティティの新しいタグライン「In Everything, Better」のもと、TDKは生活、産業、社会のあらゆる側面でより良い未来の実現を目指しています。90年にわたり、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是に基づき、TDKは電子機器の中から世界の発展に貢献してきました。先駆的なフェライトや時代を象徴するカセットテープにはじまり、最先端の受動部品、センサ、バッテリーによってデジタル時代でつながる世界を支え、サステナブルな未来への道を切り拓いています。TDKのベンチャースピリットによって融合することにより、世界中の情熱的なチームメンバーが、私たち自身、お客様、パートナー、そして世界のためにより良いものを追求しています。TDKの最先端技術は、産業用途、エネルギーシステム、電気自動車からスマートフォンやゲーム機まで、あらゆるものに活用され、現代生活の中心にあります。

 TDKの多様で最先端の製品ポートフォリオには、受動部品、センサおよびセンサシステム、電源、リチウムイオン電池や全固体電池、磁気ヘッド、AIおよびソフトウェアソリューションなどがあり、その多くが市場をリードしています。製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambda、TDK SensEI、ATLがあります。現在、TDKはAIエコシステムを重要な市場と位置付け、自動車、ICT、産業機器分野におけるグローバルネットワークを活用し、幅広い分野で事業を拡大しています。2025年3月期の売上は約2兆2,050億円、従業員総数は全世界で約105,000人です。

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