株式会社NEXT EDUCATIONのプレスリリース
「9タイプ別指導」とは坪田塾で導入されている指導メソッドで、生徒の性格タイプを講師が把握し、タイプに合わせた接し方を行う指導方法です。
「生徒の性格を知り、タイプに合わせたコミュニケーションを取ることで、よりスムーズに信頼関係が築けるようになります。勉強でもスポーツでも、指導にはコミュニケーションが欠かせません。その方法の1つとして、「9タイプ診断」に基づく生徒理解を指導に活かしています」(今回の講義を担当した坪田塾講師 岩田大)
「先生」「生徒」と括られますが、「生徒」1人1人に個性があり、性格が異なります。坪田塾ではすべての子どもの能力を最大限に引き出すため、全員のタイプを把握したうえで、その子どもに合った声の掛け方、接し方を行うことが指導の現場で徹底されています。
その坪田塾メソッドを、サッカーの指導に取り入れることを目的に、水戸ホーリーホックを代表して、アカデミーダイレクターの上園和明氏とヘッドオブコーチングの鳥羽俊正氏の2名が講義を受講されました。
全8回に渡って行われた講義では、実際にアカデミーコーチや選手の性格診断テストを行い、その結果を踏まえながら「9タイプ」と「選手や部下との接し方」の説明が行われました。また、動機づけの方程式は「目的×成功確率×報酬」であること、どれか一つでもゼロがあると人は動かないこと、響くポイントは人によって異なるので伝え方が大切、といった内容に熱心に耳を傾けられました。
「育成年代では指導者の前で自分を表に出さない選手も少なくありません。振り返ってみると、表面的なイメージにとらわれて、例えば『この子はあまりメンタルが強くないから、強めに言うと良くない』と接しているところがありました。今回選手個々のタイプを知ることで、適切な接し方が分かるようになりました。」(上園アカデミーダイレクター)
「指導者同士の関係性の質を高めることがもう一つの目的でした。肯定から入ったほうが受け入れやすい人、第三者を通して褒められたほうが嬉しい人など、伝えたいことを、どのタイミングでどう伝えるか、タイプに合わせて整理してから話すようになりました」(鳥羽ヘッドオブコーチング)
本取り組みが、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」にて取り上げられています。詳しくはこちらをご覧ください。
【Sports navi/スポーツナビ】
https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/2023041700101-spnaviow
【参考】
坪田塾の「9タイプ」
〇完璧主義者タイプ
何事にも「こうあるべき」という理想を抱き、完璧にそれを達成しようとする。目的を達成すべく細かいところまで追求しながら作業を進めらる一方、こだわりすぎて作業が進まなくなる傾向も。
〇献身家(人に尽くす)タイプ
「人のために」という思いで行動するのが好きな人。思いやりに対して感謝されると、とてもテンションが上がる一方で、断ることが苦手で、多くの仕事を抱え込んでしまうことも。
〇達成者(上昇志向)タイプ
競争心と上昇志向が強く、目標へ向かって努力することが得意。負荷がかかるようなチャレンジに心が燃える。一方、他者の評価を気にし、うまくいかない場合に隠そうとする傾向も。
〇芸術家タイプ
ロマンチストで、自分の感受性をとても大事にする。人と異なる価値観に誇りを持っているが、自分の価値観に固執するあまり周りの人の意見を聞かないことも起こりがち。
〇研究者タイプ
他人からの干渉を受けずに一人でこつこつと好きな分野を極めたい職人気質、オタク気質がある人。好奇心旺盛で、気に入った1つのことをひたすら極められる。一方で、自分の興味のないことに関しては目を背けがち。
〇堅実家タイプ
コツコツとした作業を積み重ねるのが得意な、穏やかな性格の人。心理状態が比較的安定していて慎重派。物事が予定通り進むことを好む。一方で、慎重すぎて心配になり、なかなか行動に移せない側面も。
〇楽天家タイプ
とにかく明るく、楽しいことが好きな人。旺盛な好奇心に実行力が伴う一方で、長時間集中するのは苦手で、つめが甘く、飽きっぽさが顔を出すことも。
〇統率者(カリスマ)タイプ
強い意志と決断力を持った、人から頼られたいリーダー気質。頼られたり相談されたりすると、人一倍、相手を支援しようとする。一方で、何事も自分が正しいと思い込み、人間関係がうまくいかなくなってしまう傾向も。
〇調停者(協調性重視)タイプ
ゆったりマイペースで、平和と調和を好む。協調性が高く、周囲と仲良くやっていくことに心をくだいている。その反面、競争や主張、議論が苦手なため、引っ込み思案の傾向も見られる。