音声で潜水時間や浮上速度の超過を知らせる水中無線機『LogoseaseⅡ』

カシオ計算機株式会社のプレスリリース

カシオグループの山形カシオ株式会社(山形県東根市 以下、山形カシオ)は、ダイビング中に会話ができる水中無線機“Logosease(ロゴシーズ)”の新製品として、センサーで水深・水温を計測し、潜水時間や浮上速度の超過など潜水時に注意すべき情報を音声で通知する『LogoseaseⅡ』を、4月1日に発売します。

『LogoseaseⅡ』LGS-RG007(左:マットイエロー 右:マットブラック)『LogoseaseⅡ』LGS-RG007(左:マットイエロー 右:マットブラック)

 

山形カシオが開発し、2013年1月に発売した“Logosease”は、レジャー用の水中マスクに装着し、超音波と骨伝導によってレギュレータを咥えたまま水中での会話を手軽に実現できることから、筆談や手信号でのコミュニケーションが一般的なダイビングの世界に会話を楽しむという新しい価値を提供。また、レジャーでの利用に加えて、消防や警察の水難救助隊、港湾での潜水作業、海洋学校の潜水実習といった、さまざまな場面で活用されています。

新製品の『LogoseaseⅡ』は、新搭載のセンサーで計測した水深や水温、潜水経過時間、無限圧潜水時間、浮上速度の超過警告などを音声で知らせるアラート機能を備えています。
アラート機能としては、従来モデルから腕に装着したダイブコンピュータと連動して※1音声やブザーで警告することができましたが、新製品では本体のみで実現※2しました。この音声によるサポートによって、よりダイビング中の楽しみや作業に集中することが可能です。
※1 “Logosease”本体のソフトウエアバージョンアップと対応する市販のダイブコンピュータが必要
※2 本製品単独では安全管理機材として使用できませんのでダイブコンピュータを併用してください
 

骨伝導スピーカーから音声でアラートを通知骨伝導スピーカーから音声でアラートを通知

さらに、本体背面には有機EL表示を採用し、潜水後にパソコンに接続しなくてもダイビングのログを確認できるようにしたほか、装着時に送受信アンテナが側面へ向くように設計を変更したことで、水中で会話を伝える超音波がより広がるようになりました。

 

機種名 カラー メーカー希望小売価格 発売日
LGS-RG007 イエロー・ブラック 97,680円(税込)/1個※3 4月1日

※3 水中で会話するには各ダイバーが“Logosease”を装着する必要があります

【音声アラート機能の主な内容】

 

内容 音声案内の例 通知方法
水深を任意で確認(無減圧潜水中) 水深18メートル 操作時のみ通知
(設定ON時)
潜水時間を任意で確認(無減圧潜水中) 潜水時間35分 操作時のみ通知
(設定ON時)
NDLの残りを任意で確認(無減圧潜水中) NDL5分 操作時のみ通知
(設定ON時)
水温を任意で確認(無減圧潜水中) 水温25℃ 操作時のみ通知
(設定ON時)
インターバル潜水時間 潜水時間10分 設定経過時間ごとに
自動通知
インターバル水深 水深5メートル 設定水深通過ごとに
自動通知

 

内容 音声案内の例 通知方法
浮上速度超過時の警告 浮上速度が速すぎます 解除されるまで
自動通知
NDLが残り15分を切る時 無限圧潜水可能時間は15分 自動通知
(設定時間は変更可能)
CNS警告発生時 体内酸素量が許容範囲を越えました
速やかに浅い深度へ移動してください
解除されるまで
60秒ごとに自動通知
PO2警告発生時 酸素分圧が許容範囲を越えました
速やかに浅い深度へ移動してください
解除されるまで
60秒ごとに自動通知
安全停止開始時
(10m以上潜水時)
水深5メートル
安全停止タイマースタートします3分
自動通知
(減圧潜水時は減圧停止後に通知)
安全停止完了時
(10m以上潜水時)
安全停止完了しました
浮上してください
自動通知

※上記以外に、減圧停止が必要になった場合の通知(減圧停止の水深、減圧停止深度からのトータル浮上時間、減圧停止の開始と終了、減圧停止中の水深、減圧停止の残り時間など)、および製品の状態(バッテリー電圧低下、センサー故障、モード遷移)などの音声案内も行います。
 

用語解説:NDL(無減圧潜水時間:現在の水深にとどまることができる制限時間)/CNS(中枢神経系:高圧条件下で発生する酸素中毒)/PO2(酸素分圧:ガスに含まれる酸素の圧力)

【有機EL表示の主な内容】

 

背面の有機EL 表示背面の有機EL 表示

 

潜水前の設定画面潜水前の設定画面

 

 

潜水後のログ確認画面潜水後のログ確認画面

【各部名称】

【水中における通信の仕組み】

 

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