NPB BIP ver2.0 提供開始のお知らせ

一般社団法人 日本野球機構(NPB)のプレスリリース

一般社団法人日本野球機構(NPB)は、現在運用中のNPB BIP(Baseball Data Innovation Platform)について、この度、サービス拡充を目的とした、NPB BIP ver2.0の提供を2021シーズンより開始しましたのでお知らせします。

 

 


■NPB BIPとは
NPBが提供するプロ野球に関わるデータを集約した、企業・研究機関向けのプラットフォームです。
利用者は、1995年から25年以上におよぶプロ野球の記録、成績データを様々な切り口で簡易に取得し、加工・保存することができます。
BIPを利用することにより、新たな野球データの価値を創出し、プロ野球の魅力や新たな見方を提供するサービスの開発支援や研究・教育支援を行うことを目的としています。

<主な提供データ>
試合データ:セ・パ公式戦・日本シリーズ・オールスター・ゲーム(1995年~)、春季非公式試合(オープン 戦)(1999年~)、ファーム公式戦(2016年~)、ファーム日本選手権・フレッシュオールスター(1999年~)、 パ・リーグプレーオフ(2004年~2006年)、クライマックスシリーズ(2007年~)

  • 各シーズン毎の選手・球団・審判・球場マスタ
  • 試合結果データ
  • 試合情報、試合結果、出場・ベンチ入り選手、試合出場選手成績(打、守、投)、イニング毎の結果、1打席毎の成績
  • 選手成績データ(打・投・守・走)、セイバーメトリクス(OPS、BABIP、WHIPなど)指標(様々な組み合わせによる集計単位や検索項目設定可能。以下は、打撃・投手成績API)
    • 日付による期間設定(一日単位、シーズンまたぎ可)
      • 集計単位
        • 期間・所属集計(年/月/試合毎、リーグ/球団/選手毎等)
        • その他集計(ホーム/アウェイ別、球場別、イニング別、走者状況別、アウトカウント別、ストライクカウント別、ボールカウント別)
      • 検索指定項目
        • リーグ別、試合種別、球団、球場、ホーム/ビジター、打者、打順、投手、登板順、走者状況、カウント、イニング、打者左右、投手左右、打撃結果、規定フラグ
      • ソート順位、ソート順設定Ver 2.0より)
  • 球団成績データ: 様々な組み合わせによる集計単位や検索項目設定可能。
    • 日付による期間設定(一日単位、シーズンまたぎ可)
    • 集計単位
      • 期間・所属集計(年/月毎、リーグ/球団等)
      • その他集計(ホーム/アウェイ別、球場別)
    • 検索指定項目
      • リーグ別、試合種別、球団、球場、ホーム/ビジター
    • ソート順位、ソート順設定Ver 2.0より)
  • 試合予定データVer 2.0より)
    • 試合日、試合種類、リーグ、球場、ホーム球団、ビジター球団、予告先発等

   ※ NPBが提供しているプロ野球公式記録「NPB BIS」とは別のサービスとなります
   ※「NPB BIP」のデータは、公式記録として扱えませんのでご了承下さい。

   例:打者●●選手のアウトカウントごと打撃成績
   例:打者●●選手が満塁ホームランを打った年、月、試合日
   例:打者●●選手と投手○○選手との対戦成績
   例:投手○○選手の左打ち打者の対戦成績

以下の条件・利用目的に当てはまる方は、どなたでもご利用いただけます。
<利用対象者>
 ・プロ野球データのサービスを開発したい企業
 ・プロ野球データのデータを分析したい企業
 ・大学もしくは公的・民間研究機関
 ・BIPを利用したプログラミング教育を検討している教育機関

<利用目的>
 ・サービス開発・分析開発(試用提供期間含む)
 ・研究用
 ・教育用
  ※商業目的での利用は別途審査と商業利用契約が必要です。

■NPB BIPサービス提供の目的
・野球データの分析・活用のために、維持・運用コストを抑え、研究・開発用途のデータ取得用APIおよびプラットフォームを利用・導入コストを安価で、利用者へ提供します
・利用者にデータを利用・活用してもらい、新しいサービスや技術、統計・分析データの創出を目指します
・野球データを活用した新たなプロ野球の楽しみ方や市場価値の向上を目指します
・利用者は、データやサービスの利用だけでなく、NPBと共に野球普及につながるプロ野球データのサービス提供元となることをお願いしております。
 ※なお、ご利用にあたっては、本サービスの目的に沿った利用であるかNPB側で別途審査をさせていただきます。
 

 

■サービスの特長

  • 豊富なデータ  :<主な提供データ>参照
  • 提供データ形式:XML形式、JSON形式
  • 高い利便性   : インターネットに接続できる環境があれば1週間で利用開始
  • セキュアな環境 : セキュアなHTTPS通信によるWeb APIにてデータを提供(接続の際には、グローバルIPアドレスが必要)
  • 開発環境の提供(オプション) : データの利用に加え、データベース構築やプログラミング開発・実行の環境も利用可能
  • 安価な利用費  : 月額利用費は3万円から
  • その他 :サービス概要、サービスレベルはガイドライン、利用規約に準拠します

■サンプルデータ
□通算成績および期間指定のサンプル
①打者・投手毎の通算対戦成績
・選手個人成績(打者・投手)は対戦選手を指定してデータを抽出することが可能です。任意の選手の対戦成績を容易に抽出することができます。
■鈴木誠也選手の打撃成績( 対 菅野智之投手)
XML:鈴木誠也選手の打撃成績( 対 菅野智之投手).xml
<https://sports-station.jp/sample/suzuki_sample_batter_score.xml>
JSON:鈴木誠也選手の打撃成績( 対 菅野智之投手).json
<https://sports-station.jp/sample/suzuki_sample_batter_score.json>

■千賀滉大投手の投手成績(対 吉田正尚選手)(XML)
XML:千賀滉大投手の投手成績(対 吉田正尚選手).xml
<https://sports-station.jp/sample/senga_sample_pitcher_score.xml>
JSON:千賀滉大投手の投手成績(対 吉田正尚選手)(JSON).json
<https://sports-station.jp/sample/senga_sample_pitcher_score.json>

②期間満塁ホームランランキング(2015年~2019年)
・打撃成績は塁上(走者無し・満塁など)毎や打撃結果(単打、二塁打、ホームランなど)毎に成績を抽出することが可能です。
XML:期間満塁ホームランランキング(2015年~2019年).xml
<https://sports-station.jp/sample/grand_slam_sample_batter_score.xml>
JSON:期間満塁ホームランランキング(2015年~2019年).json
<https://sports-station.jp/sample/grand_slam_sample_batter_score.json>

□シーズン毎集計サンプル
③シーズン防御率ランキング(2001年~2020年)
・シーズン毎に出場全選手の成績の抽出が可能です(1995年以降)。任意の項目でソートして抽出することも可能ですので、各成績のランキングが容易に抽出できます。
XML:シーズン防御率ランキング.xml
<https://sports-station.jp/sample/era_sample_pitcher_score.xml>
JSON:シーズン防御率ランキング.json
<https://sports-station.jp/sample/era_sample_pitcher_score.json>

④セントラル・リーグのチームの東京ドームでのホームラン数(1995年~2020年)
・球場毎の成績も抽出可能なため、各球場単位での成績を抽出することが可能です。
XML:セントラル・リーグのチームの東京ドームでのホームラン数(1995年~2020年).xml
<https://sports-station.jp/sample/tokyo_dome_sample_batter_score.xml>
JSON:セントラル・リーグのチームの東京ドームでのホームラン数(1995年~2020年).json
<https://sports-station.jp/sample/tokyo_dome_sample_batter_score.json>

□月間集計サンプル
⑤月間最多安打数ランキング(2001年~2020年)
・打撃成績は通算・年間・月間・試合単位で抽出することが可能です。任意の項目でソートする事が可能です。
XML:月間最多安打数ランキング(2001年~2020年).xml
<https://sports-station.jp/sample/monthly_hits_sample_batter_score.xml>
JSON:月間最多安打数ランキング(2001年~2020年).json
<https://sports-station.jp/sample/monthly_hits_sample_batter_score.json>

⑥山田哲人選手月間打撃成績(安打数順)
・選手ごとに月間成績を抽出し、任意の項目でソートすることも可能です。
XML:山田哲人選手月間打撃成績(安打数順).xml
<https://sports-station.jp/sample/yamada_monthly_hits_sample_batter_score.xml>
JSON:山田哲人選手月間打撃成績(安打数順).json
<https://sports-station.jp/sample/yamada_monthly_hits_sample_batter_score.json>

上記は一例です。このほかにも様々な組み合わせにより色々な結果が抽出できます。
また、選手単位以外にも、リーグ単位、球団単位でも同様の成績抽出が可能です。

■Ver2.0のバージョンアップ内容
利用者へ更に充実した情報を提供するため、このたび拡張開発を行いました。
2021シーズンよりNPB BIPver2.0として、以下の機能を追加して提供を開始いたします。

選手APIに選手名”ふりがな”・”英語表記”・”選手状態フラグ”を追加
選手名の日本語のふりがな、英語表記を追加しました
読み原稿の作成など利用用途がさらに広がりました
シーズン中の退団フラグ、移籍フラグを追加しました(2009シーズン以降が対象)
選手の所属球団の変遷の把握が容易になりました

成績系APIにソートキーを追加
打撃成績、投手成績、守備成績、走塁成績、球団成績APIで成績項目でのソートが可能になりました
ソートキー(成績項目のタグを1つ指定)、ソート順序(降順/昇順)、取得件数の上限(最大100件)をリクエストパラメータとして追加しました
新規項目としてソート後のランキング値を追加しました
利用者側でランキングの利用等が容易に可能となりました
試合予定APIの新規提供開始
NPBのシーズン試合日程を試合予定APIとして新たにご提供
提供項目には予告先発を含み、利用者側で容易に試合日程の利用が可能になりました

■NPB BIPを利用したおもなサービス活用例

<試合速報や結果情報テキストデータの自動作成>
「キューステ!(ライブリッツ株式会社提供)」
https://sports-station.jp/
 NPB BIPから取得したデータを加工しプロ野球の情報を提供しているサイトです。NPB BIPが提供する様々なデータを活用し、試合結果や選手成績はもちろんセイバーメトリクス指標や勝利可能性をグラフやチャートで公開しています。またAIを利用した自動生成の試合記事や記録達成日予測といった他にはないオリジナルのコンテンツがあります。

 

<チーム・選手成績データを活用した記事の作成>
「Baseball Geeks(株式会社ネクストベース提供)」https://www.baseballgeeks.jp/
 NPB BIPから取得したデータを利用し、チームや選手の成績データを分析した記事を掲載しています。

<球団会員サイトでの情報提供>
「読売ジャイアンツ会員向けサイト(株式会社読売巨人軍提供)」https://www.giants.jp/G/FC/
 メールアドレスのみで取得可能なGIANTS ID会員向けマイページにて、所属選手の成績や特徴、セイバーメトリクス指標などの本格的な野球データ、試合と連動したゲームコンテンツなどの野球情報をNPB BIPを利用して提供しています。試合情報は試合中もデータが更新され、随時勝利確率や勝利貢献度が表示されます。

<成績データを活用した写真タグ付け>
「NPB CIC(日本野球機構提供)」
 各球団が所有する写真を一元管理するNPB CIC(Contents Images Center)において、写真利用者が検索しやすいように写真に写っている選手を特定し、タグ付けを行っております。タグ付け作業支援として、NPB BIPが提供する試合情報データ、選手情報、時刻などの情報を活用し、写真の画像判定とともに、AIにて自動判別しております。(特許第6462974号)
手作業では膨大な時間がかかる作業をBIPを活用して自動化、作業時間の大幅な短縮を実現しました。

 

<選手成績データへの活用>
「野球DB(株式会社エス・アイ・ジェイ提供)」https://jp.yakyudb.com/
 12球団所属全選手の選手情報や成績をNPB BIPを活用して提供しています。NPB BIPから取得したデータを使用し、ファーム成績を含め、全選手の打順別、カウント別、イニング別等の詳細成績が閲覧可能です。

 

その他にも、野球に関する以下のようなコンテンツやそれを利用した新しいサービスが創出されることを想定しています。
野球情報、試合のスコアや実況の自動音声化
AIスピーカーやチャットボットによる野球情報の自動応答
映像用テロップやグラフィックデータの自動生成
プレイ結果のアニメーションの自動作成

NPB BIPは、今後もデータの活用を通してプロ野球の魅力を発信出来るよう、更なるサービス機能充実を図って参ります。
導入をご検討の方、詳細については、以下の問合せ先まで、ぜひご連絡ください。

■NPB BIPの利用に関するお問合せ先
一般社団法人日本野球機構 担当:NPB BIPサポート窓口 E-mail:npbbip-support@npb.or.jp

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