【東京オリンピック・陸上】三浦龍司が3000m障害物で日本人初入賞の7位入賞!

公益財団法人日本陸上競技連盟のプレスリリース

8月2日(月)陸上競技大会4日目のイブニングセッションで行われた男子3000m障害物に、19歳の三浦選手が出場。7月30日(金)に行われた予選で、自身の持つ日本記録を一気に6秒07塗り替える8分09秒92の日本新記録をマークし、全体で2番目のタイムで決勝に駒を進めていた三浦選手は、決勝でも度胸満点の果敢な攻めのレースを展開していきました。スローなペースでの展開となったなか、スタート直後は3~4番手に位置した三浦選手は、600m付近で先頭に立つと、1000mを2分50秒1((WA公式サイトの発表データによる。以下、同じ)で通過していきました。中盤にさしかかるあたりで後続が追いついてくると、その後は4~5番手でレースを進めていきましたが、ラスト3周を迎えるあたりでペースが上がると、集団がほどけて5選手が抜け出します。三浦選手は7~8番手を争う形となり、2000mを5分37秒1(7位)で通過。その後、いったんは10位まで位置を下げたものの、最後の1周で順位を上げて8分16秒90・7位でフィニッシュ。
モーニングセッションの男子走幅跳で6位に入賞した橋岡優輝選手(富士通)に続き、今大会日本勢2人目の入賞者となりました。この種目におけるオリンピックでの入賞は史上初。トラック種目全体に広げても、個人種目での入賞は、2000年シドニー大会男子10000mにおける高岡寿成選手(7位)以来21年ぶりとなる快挙です。

8分08秒90で優勝を果たしたのは、モロッコのスフィアヌ・バカリ選手でした。序盤は集団の中段で静かにレースを進めて、先頭集団が5人に抜け出した際に上位グループの後方につくと、終盤で3~4番手に上がり、最後の水濠飛越の直前にトップに立ち、そのままフィニッシュ。1984年ロサンゼルス大会以降連覇を続けていたケニアの10連勝をストップさせました。

 

◎三浦龍司(順天堂大学)コメント
男子3000m障害物 決勝 7位 8分16秒90

まず、結果として、順位として7位に入賞することができたのは、自分にとって嬉しいし、大きな成果かなと思う。
(前半で先頭に出たのは)少し(ペースが)遅いのかなという感覚になった。集団にもまれて障害(飛越を)ミスするよりは前に出たほうがいいかなという思いで前に出たのだが、1000(m)のラップが明らかに早かったので、あそこは(判断)ミスだったように感じている。ただ、最後、しっかりと粘ることができて、最後の切り替えもできたので、まずまずかなと思う。
(残り1周の段階で9~10番手だったが入賞できると見極めていたのか、の問いに)最後粘ってどうなるかな、という状態だったので、(入賞が)狙えなくはない場所にいるという感覚はあった。ラスト勝負になると思っていたので、余力があるにせよないにせよ、しっかり切り替えるつもりでいた。そこで身体をうまく動かせたということが、この結果に繋がったと思う。余力は全力だったので、あまりなかった。
急激なアップダウンというよりは、緩やかに徐々に上がっていくというレースだった。振り返ってみたら最初の1000mからかなりハイペースだったので、今回はラスト2000~3000mにかけての上がりが世界レベルの上がり方。まだまだ自分も磨いていかなければいけないというか、実力不足のところだったかなと思う。
今回のレースで、(8分)ひと桁前半(の自己記録)を持っていないと、余力的にもレース的にも勝つことができないと感じた。まだまだ選手としての走力を上げていかなければならない。パリオリンピックは3年後。(メダルを)目指すという気持ちで取り組んでいきたい。

◎三浦龍司選手からのメッセージ
 

 

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:アフロスポーツ

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