【緊急開催:7/18(日)19時半〜】「トランスジェンダーを公表する選手の大会出場に関する特別ウェビナー」を、プライドハウス東京 × 駐日オランダ王国大使館にて開催。

NPO法人グッド・エイジング・エールズのプレスリリース

  • 開催の背景

開催が間近に迫る東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、オリンピックの歴史上で初めてトランスジェンダーであることを公表する選手が自認する性別のカテゴリーで競技に出場する大会となりました。国際オリンピック委員会(IOC)は、2003年から、一定の条件の下、トランスジェンダー選手が、自認する性別カテゴリーで大会参加できる規程を定めてきました(2015年に現行の規定*に改訂)。しかし、トランスジェンダーの女性選手が女性カテゴリーで競技することについて、公平性の観点から賛否両論の議論が沸き上がっています。

このような世論を踏まえ、プライドハウス東京では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるトランスジェンダーを公表する選手の出場に関して、2021年7月13日に声明文を発表しました。

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるトランスジェンダーアスリートの参加に対するプライドハウス東京の声明」

URL:https://pridehouse.jp/news/1354/

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に設立された「プライドハウス東京」コンソーシアムは、性的指向や性自認に関わらず、誰もが自分らしくスポーツに取り組める環境を目指して活動を進めてきました。本ウェビナーを通じて、東京2020大会が誰も排除されないインクルーシブなスポーツ環境を目指す上で、歴史的意味を持つ瞬間であることを祝福し、大会開幕を前にトランスジェンダーであることを公表する選手の参加について、正確な事実に基づく理解を深める場となれば幸いです。
 

  • 開催概要

日時:2021年7月18日(日)19時30分〜20時30分
会場:オンライン開催
費用:無料(申し込みはこちら:https://bit.ly/3xDlKWX
言語:日・英同時通訳 および 日本語手話通訳
主催:任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアム(アスリート発信チーム)
協力:駐日オランダ王国大使館
 

  • プログラム内容

司会進行:松中 権(プライドハウス東京代表 / NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表)

●19:30 – 19:40
 「プライドハウス東京」の活動について
― 松中 権 (プライドハウス東京代表/NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表) 

●19:40 – 20:00
「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるトランスジェンダーのアスリートの参加に対するプライドハウス東京の声明」について
― 野口 亜弥 (プライドハウス東京 アスリート発信チーム理事 / 一般社団法人S.C.P. Japan共同代表)

「トランスジェンダーを公表するアスリートからのコメント」
― 杉山 文野(フェンシング元女子日本代表 / 日本オリンピック委員会(JOC)理事 / 日本フェンシング協会(FJE)理事)

●20:00 – 20:25
「オランダオリンピック委員会「性別・性自認が多様な個人についてのガイダンス2021」について
―ペーター ファン・デル・フリート 駐日オランダ王国大使によるご挨拶
―トム:上記ガイドラインの作成に貢献した22歳(トランスジェンダー)の学生選手

●20:25 –20:30
「クロージング」
― 松中 権 (プライドハウス東京代表 / NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表)

※内容は予告なく変更となることがあります。
 

  • 登壇者情報

◎松中 権(マツナカ ゴン)
プライドハウス東京代表 / NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表

1976年、⾦沢市⽣まれ。⼀橋⼤学法学部卒業後、株式会社電通に⼊社。海外研修制度で⽶国NYのNPO関連事業に携わった経験をもとに、2010年、NPO法⼈を仲間たちと設⽴。2016年、第7回若者⼒⼤賞「ユースリーダー賞」受賞。2017年6⽉末に16年間勤めた電通を退社し、⼆⾜のわらじからNPO専任代表に。LGBTQと社会をつなぐ場づくりを中⼼としたこれまでの活動に加え、2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の公認プログラム「プライドハウス東京」等に取り組む。

◎野口 亜弥(ノグチ アヤ)
プライドハウス東京 アスリート発信チーム理事 / 一般社団法人S.C.P. Japan共同代表

専門は「スポーツと開発」と「スポーツとジェンダー・セクシュアリティ」。米国の大学院にてMBAを取得。スウェーデンでのプロ女子サッカー選手の経験を経て現役を引退。その後、ザンビアのNGOにて半年間、スポーツを通じたジェンダー平等を現場で実践。帰国後、スポーツ庁国際課に勤務し、国際協力及び女性スポーツを担当。現在は順天堂大学スポーツ健康科学部にて助教。各種講演やNGOや行政のプロジェクトにも専門家として参画。博士課程在籍。順天度大学女性スポーツ研究センター研究員、NPO法人GEWEL副代表。

◎杉山文野(スギヤマ フミノ)
フェンシング元女子日本代表 / 日本オリンピック委員会(JOC)理事 / 日本フェンシング協会(FJE)理事

1981年東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。2021年6月より公表しているトランスジェンダーとして初めて日本オリンピック委員会(JOC)及び日本フェンシング協会(FJE)の理事に就任。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程終了。2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。日本最大のLGBTプライドパレードであるNPO法人東京レインボープライド共同代表理事や、日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ条例制定に関わり、渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務める。現在はニ児の父として子育てにも奮闘中。

◎ペーター ファン・デル・フリート 
駐日オランダ王国大使

駐日オランダ王国大使。ジュネーブ、ニューデリー、ヨルダン・アンマン、ニューヨークにて外交官を務める。2010年-2015年にニューヨークの国連オランダ政府代表部にて国連の仕事に従事した後に、2015年-2019年はオランダ外務省国際機関・人権局局長及び持続可能な開発目標担当大使を務める。

◎トム(仮名)
トランスジェンダーを公表しているアスリート(オランダ)

22歳の学生選手。オランダオリンピック委員会とオランダスポーツ競技団体と共に、新しい「性別・性自認が多様な個人についてのガイダンス」の作成に係る事前会議に参加した。その後、2021年1月に、他の専門家と共にオランダオリンピック委員会によって発行された、新しいガイドラインの作成に関わった。また、IOCの代表者との情報共有会に参加し、そのガイドラインについて発表し対話をした。
 

  • 国際オリンピック委員会(IOC)による2015年改定のトランスジェンダー選手の参加資格規定

*2015 年に発表された規定では、参加するための条件に性別適合手術を要求することは、競技の公平性を担保するために不可欠なものではなく、人権の観点から矛盾する可能性があると言及された。その上で、トランスジェンダー選手の大会参加資格について、以下の規定が定められた。

【トランスジェンダー男性(FtM: Female to Male)選手】
制限なく男性カテゴリーに出場が可能。

【トランスジェンダー女性(MtF: Male to Female)選手】
下記の条件のもとで、女性カテゴリーに出場が可能。

(1) 性自認が女性であることを宣言していること。この宣言は、スポーツを目的とした時、最低4年間は変更できない。

(2) 競技参加の少なくとも12か月前から、血清中の総テストステロン濃度が10nmol/L以下であることを証明すること。
(3) 血清中の総テストステロン濃度は、女性カテゴリーの競技資格を希望する期間中、10nmol/L以下であること。
(4) 条件の遵守状況は、検査によって監視される場合がある。従わない場合には、その競技者の女性カテゴリーでの競技資格は12ヶ月間停止される。

原文はこちら:
https://stillmed.olympic.org/Documents/Commissions_PDFfiles/Medical_commission/2015-11_ioc_consensus_meeting_on_sex_reassignment_and_hyperandrogenism-en.pdf
 

  • 「プライドハウス東京」コンソーシアム

「プライドハウス東京」には、現在、15の企業が協賛・参画、21の駐日各国大使館と駐日欧州連合代表部が後援。LGBTQやソーシャル関連の活動を行う33のNPOや個人とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「セクシュアルヘルス・救済窓口」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。

■団体・個人(計:団体27/個人6)
◎NPO法人 akta(代表:岩橋 恒太)
◎一般社団法人 S.C.P. Japan (共同代表:野口 亜弥)
◎NPO法人 エティック(代表:宮城 治男)
◎任意団体 LGBTQアライ・コミッティ@Accenture(代表:佐藤 守)
◎NPO法人 カラフルチェンジラボ(代表:三浦 暢久)
◎NPO法人 グッド・エイジング・エールズ(代表:松中 権)
◎NPO法人 グリーンバード(代表:福田 圭祐)
◎サウザンブックスPRIDE叢書(代表:古賀 一孝)
◎NPO法人 GEWEL(ジュエル)(代表理事:小嶋 美代子)
◎任意団体 手話フレンズ(代表:モンキー高野)
◎一般財団法人スポーツ&ライフ振興財団(代表:武田 利也)
◎NPO法人 東京レインボープライド(共同代表:杉山 文野、山田 なつみ)
◎任意団体 読書サロン(代表:安田 葵)
◎任意団体 にじいろかぞく(代表:小野 春)
◎認定NPO法人 虹色ダイバーシティ(代表:村木 真紀)
◎NPO法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)(代表:高久 陽介)
◎NPO法人 ハートをつなごう学校(代表:杉山 文野)
◎任意団体 Proud Futures(共同代表:小野 アンリ、向坂 あかね)
◎任意団体 フルーツ・イン・スーツ東京(FinS Tokyo)(代表:Loren Fykes)
◎認定NPO法人 ぷれいす東京(代表:生島 嗣)
◎任意団体 虫めがねの会(代表:鈴木 茂義)
◎任意団体 University Diversity Alliance (代表:五十嵐 浩也)
◎認定NPO法人 ReBit(リビット)(代表:藥師 実芳)
◎NPO法人 レインボーコミュニティcoLLabo(代表:鳩貝 啓美)
◎NPO法人Rainbow Soup(代表:五十嵐 ゆり)
◎任意団体 Rainbow Tokyo 北区(代表:時枝 穂)
◎NPO法人 レインボー・リール東京(代表:宮沢 英樹)
◎浅沼 智也(トランスジェンダー活動家)
◎井上 道博
◎田口 周平
◎野老 朝雄(アーティスト)
◎野村 恒平
◎山縣 真矢(編集者/ライター)

■企業(計:15)
<レインボー>
◎EY Japan
◎シスコシステムズ合同会社
◎大日本印刷株式会社
◎野村ホールディングス株式会社
◎パナソニック株式会社
<ダイヤモンド>
◎日本生命保険相互会社
◎P&Gジャパン
<ゴールド>
◎アサヒビール株式会社
◎株式会社アシックス
◎NTTグループ
◎大和ハウス工業株式会社
◎日本コカ•コーラ株式会社
◎ビザ・ワールドワイド
◎富士通株式会社
◎株式会社みずほフィナンシャルグループ

■大使館(計:21)
<特別後援>駐日オランダ王国大使館
<後援>駐日アイスランド大使館/駐日アイルランド大使館/在日アメリカ大使館/駐日イスラエル大使館/駐日英国大使館/在日オーストラリア大使館/在日オーストリア大使館/駐日欧州連合代表部/在日カナダ大使館/在日スイス大使館/駐日スウェーデン大使館/駐日スペイン大使館/駐日デンマーク大使館/駐日ドイツ連邦共和国大使館/駐日ニュージーランド大使館/駐日ノルウェー大使館/駐日フィンランド大使館/在日フランス大使館/在日メキシコ大使館/ベルギー大使館

■後援(計:10)
国連合同エイズ計画・UNAIDS(協働覚書締結)/Athlete Ally(協働覚書締結)/東京都/新宿区/公益財団法人 日本オリンピック委員会/公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会 日本パラリンピック委員会/公益財団法人 日本スポーツ協会/公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会/一般財団法人 東京マラソン財団/一般社団法人 日本ラグビーフットボール選手会

 

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