スポーツと医学の融合を加速し、社会課題の解決を目指す。順天堂大学「スポーツ健康医科学推進機構」が始動

学校法人 順天堂のプレスリリース

順天堂大学(学長:新井 一)は、さまざまな社会課題の解決を目指すため、スポーツと医学分野の有機的な連携を強化する組織として、新たに「スポーツ健康医科学推進機構」(機構長:鈴木大地)を設置しました。今後は『Health Promotion』『Next Generation』『Community』『High Performance』の各テーマのもと、学内横断的なプロジェクトを展開するとともに、民間企業や自治体等の外部団体との連携を積極的に進めながら、社会のニーズに応える教育研究活動を推進してまいります。

 

設置の背景

本学は、これまでもスポーツ健康医科学研究所、スポートロジーセンター、女性スポーツ研究センター、ジェロントロジー研究センターを中心に、医学部・スポーツ健康科学部の各部署においてスポーツ医科学に関する様々な研究を進めてきました。上記部署間の連携をさらに強化する組織としてスポーツ健康医科学推進機構を設置し、今後は学内だけでなく、企業や地域など学外との新たな関係構築も積極的に行います。スポーツ健康医科学の新しい視点のもと、社会課題の解決に向けた活動をさらに加速させることを目指します。

スポーツ健康医科学推進機構の概要

  • 機 構 長:鈴木大地 (スポーツ健康科学部 副学部長、大学院スポーツ健康科学研究科 教授)
  • 副機構長:北出真理 (大学院医学研究科産婦人科学 教授)
  • 副機構長:和氣秀文 (大学院スポーツ健康科学研究科 教授)
  • 設置年月日:2021年4月1日

機構長のもと、医学研究科・スポーツ健康科学研究科を中心とした各学部、スポーツ健康医科学研究所、スポートロジーセンター、ジェロントロジー研究センター、女性スポーツ研究センター、元町ウェルネスパークなどの各センターと連携体制をつくり、運営委員会、各プロジェクトに応じた専門委員会を設置し運営を行います。
※参照:スポーツ健康医科学推進機構HP(https://www.juntendo.ac.jp/university/sports_kikou/

<主な活動内容>
本機構のミッションを「研究」「診療・予防医学」「教育・支援」「スポーツ振興」「産学連携」と設定し、本学の資源を最大限に活用します。
教育研究機関として分野横断的なスポーツ医科学研究を推進するとともに、医療機関として診療・予防医学に一体的に取り組みます。また、今後はアスリートやスポーツ従事者への教育・キャリア支援、健康長寿社会を目指したスポーツ参画人口の拡大にも、より一層注力してまいります。さらに本機構の特長として、産学連携にも積極的に取り組みます。相互に不足している資源を補完し、社会課題の解決を目指して独創的な連携を行います。

スポーツ健康医科学推進機構のミッションスポーツ健康医科学推進機構のミッション

今後の展開(テーマとプロジェクトの例)
◆『 Health Promotion(健康・スポートロジー)』

  • スポーツによる疾病予防と健康増進
  • 慢性疾患に対する運動療法・運動処方
  • 最新の障害治療によるスポーツライフの延伸
  • スポーツ×科学技術のイノベーション

  • 運動療法・疾病予防のためのスポートロジー研究
  • スポーツ×アート×テクノロジー
  • 宇宙スポーツプロジェクト

◆ 『 Next Generation(子どもたち)』

  • 子どものスポーツ習慣化による体力低下予防
  • スポーツ障害やバーンアウトの予防
  • 競技適性の理解からのタレント発掘や競技転向

  • 競技適性を踏まえたタレント発掘や競技転向が行われやすい環境の整備
  • 幼児期のスポーツ習慣化の実践

◆ 『 Community(地域・まちづくり)』

  • 大学のもつ資源をコミュニティへ還元
  • 医療・健康増進や競技力強化への連携促進
  • まちづくり視点で考えるスポーツ施設
  • スポーツ従事者資格の確立と取得支援

  • アスリート・スポーツ従事者を対象としたスクールの設置
  • スポーツ従事者の育成と資格取得支援プロジェクト
  • 元町ウェルネスパークなどにおける地域連携

◆ 『 High Performance(競技力向上)』

  • 新しい指導法・器具開発による競技力の向上
  • アスリートのコンディショニング向上のための多角的メディカル・サポート

  • 記録更新やパフォーマンス向上を目指すハイパフォーマンスプロジェクト
  • 生理身体機能の解析などによるコンディショニング向上プロジェクト

※ 産学連携の予定企業:セントラルスポーツ(株)、(株)フィリップス・ジャパン(両社は本学と包括連携協定を締結)など

鈴木大地 機構長コメント
昨秋までの5年間、スポーツ庁長官の職を経験させていただきました。そのなかで、心身の健康維持や国民医療費の抑制、地域の創生など、日本そして世界が抱える社会課題の解決に対して、スポーツ医科学の果たす役割がさらに重要になってきたと考えています。例えば、コロナ禍で不自由な生活が続きますが、適度なスポーツ・エクササイズがココロやカラダに良い影響を与えていることを実感された方も多いのではないでしょうか。
そこで、本学の強みである「スポーツ」と「医学」の連携をより強固なものにし、さらに学外の力もたくさんお借りして、これらの社会課題の解決を目指す組織がスポーツ健康医科学推進機構です。
アスリートをはじめ、子どもから高齢者まで幅広い層に対してスポーツの効能・効果を体感していただくには、スポーツだけ、医学だけにとどまらず、専門家が垣根を超えて連携し、シナジーを発揮することが重要だと感じています。
同じ課題意識を共有する企業や地域の皆さまと共に、このような活動を前進させたいと考えています。本学がこれまでにお付き合いの少なかった業界の皆さまや、組織の規模や業態を問わず社会の課題に果敢にチャレンジされている皆さまとも、ご一緒できることを楽しみにしております。お問い合わせをお待ちしております。

 

<関連リンク>

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。