みんなで考え、作り出すインクルーシブなスポーツへの実験 P&G「Create Inclusive Sports」を開催!

P&Gのプレスリリース

みんなで考え、作り出す インクルーシブなスポーツへの実験 P&G「Create Inclusive Sports」を開催!丸山桂里奈さん、JOYさんなど総勢14人の多様なゲストが 性別や年齢、身体的特徴などにとらわれない みんなが楽しめるインクルーシブな“新しいサッカー”を作り、体験。
~P&Gジャパン公式YouTubeにてアーカイブ動画を公開中~
https://www.youtube.com/watch?v=YmmAAix5k_c

 

 P&Gジャパン合同会社(本社:神戸市/以下P&G)は、世界中の人々に愛されているチームスポーツであるサッカーを通して、「平等な機会とインクルーシブな世界の実現(Equality&Inclusion =E&I)」を目指すイベントP&G「Create Inclusive Sports」を、6月28日(月)に開催しました。

 


 P&G「Create Inclusive Sports」は参加者同士で議論を交わしながら、インクルーシブで一人でも多くの多様なバックグラウンドを持つ人々が、一緒に楽しむことができるスポーツを作り上げる体験をしていただくイベントです。

 当日は、元なでしこジャパンの丸山桂里奈さんや元サッカー日本代表選手の中澤佑二さん、タレント・モデルのJOYさん、お笑いコンビ おかずクラブのお二人、ものまねタレントのりんごちゃん、5人制サッカー元日本代表キャプテンの落合啓士さん、アンプティサッカー日本代表のエンヒッキ・松茂良・ジアスさんなど、性別や身体的特徴、バックグラウンドの異なる総勢14人のゲストがプレーヤーとして参加し、参加者同士で議論を交わしながら、より多くの方が一緒に楽しむことのできるインクルーシブな新しいサッカー作りを行いました。

 さらに、イベントナビゲーターとしてP&G 熱血応援リーダーである松岡修造さん、またP&G「Create Inclusive Sports」の監修協力をいただいたサッカー元日本代表の北澤豪さんおよびプライドハウス東京理事(アスリート発信チーム)の野口亜弥さんにも登壇いただき、各分野のスペシャリストの立場からP&G「Create Inclusive Sports」について解説やコメントをしていただきました。

 

 

P&G「Create Inclusive Sports」 実施の背景、目的

 P&Gでは、経営戦略として「平等な機会とインクルーシブな世界の実現(E&I)」を掲げており、社内外に向けてさまざまな取り組みを行っています。また、現在グローバルでは、「私たちひとりひとりが、お互いへの思いやりや愛を行動に移すことができれば、世界はもっと良くなる」というコンセプトを掲げ、「Lead with Love」キャンペーンを展開しています。スポーツは性別・国籍・障がいなどで分けられることが多いですが、スポーツによって得られる、わくわくする気持ちや楽しさ、達成感は共通しています。人と人とのコミュニケーションを効果的に育むことができる素晴らしい文化であるスポーツを通して、互いの違いを受け入れ、理解し合うことが出来ればインクルーシブな未来につながるきっかけになると考え、今回実施に至りました。

 P&G「Create Inclusive Sports」は、スポーツを通じて互いの違いを理解し、認め合う、そして一人でも多くの多様なバックグラウンドを持つ人々が楽しめるよう新たなルールを作り出していくスポーツへの実験の場です。実施に当たっては、さまざまな分野の有識者に監修いただき、企画・開発を行ってまいりました。インクルーシブなスポーツの在り方を、出演者の皆さまと共に考え、作り出すこと、また配信を通して一般の皆さまにもその過程をお見せすることによって、本イベントがインクルーシブな世界の実現に向けた一歩となることを目的としています。

 

松岡修造さんも共感!「互いを理解し合いながら作り上げる、新しいスポーツの形」

 イベントはナビゲーターの松岡修造さん、解説の北澤豪さん、野口亜弥さんが登場し、司会と共にP&G「Create Inclusive Sports」はどんなものか、説明するパートからスタート。今回監修をしていただいた北澤さんからは「障がい者スポーツは一緒にプレーできるものではなく、まだ分けられてしまっています。また、そもそもスポーツの世界で男性・女性の二択になってしまっていることや、人種や国籍において偏見を持たれてしまったりすることも、どうなんだという難しさがあります」という現状のスポーツの課題を指摘。またプライドハウス東京で理事を務める野口さんからは「まだまだスポーツ界ではインクルージョンができていないところがあります。今回このような多様性が表現されるレインボーのコートの中で、いろんな方々とお互いを理解し合いながらスポーツができるのは素晴らしいことですね」とコメントをいただきました。

 


 お二人のコメントを受け、松岡さんは「日本は正直、ダイバーシティ(多様性)やインクルーシブに関する認識は、遅れていますが、このP&G『Create Inclusive Sports』は一つのスタートであり、きっかけなので、どんどん挑戦して失敗して、より良い形を作り上げていければ良いと思います。その中から見えてくるものが最終的に一つにつながっていく力になると思います」と意気込みを熱く語りました。

 また、埼玉T.Wingsに所属する菊島宙選手は、「普段は5人制サッカーをしていますが、今回は他の障がいを持つ選手だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持った方々とプレーできるということで、私自身が知らなかったことを実感するきっかけになりそうで、とても楽しみです。障がいを知ってもらうだけではなく、互いが互いを知って、個人の能力を生かせる新しいサッカーを作れたらいいなと思います」とプレー前の気持ちを伝えました。

 

アンプティ、デフ、目隠し…さまざまなサッカーを体験!「インクルーシブ メドレー サッカー」

 続いて実際のプレーへ。まずは「インクルーシブ メドレー サッカー」と称し、アンプティサッカー(切断障がい)、デフサッカー(聴覚障がい)、目隠しサッカーの3種をメドレー形式で行いました。ゲーム開始前、Bチームのキャプテンを務めるJOYさんは「ピッチに入ったら性別、国籍、障がい、何にも関係ない!どうですか、みんなで盛り上がっていきましょう!」と全体を鼓舞し、いよいよ3種のゲームが始まりました。

 

両手にクラッチ(松葉づえ)を持って、片足でプレーする「アンプティサッカー」 選手たちの卓越した技を体感

 まず最初のゲームでは、主に上肢、下肢の切断障がいをもった選手がプレーする「アンプティサッカー」を体験。慣れない松葉づえを両手にし、さらに片足でサッカーするという経験したことのないスポーツに、参加メンバーたちは皆、悪戦苦闘。そんな中、アンプティサッカー日本代表のエンヒッキ選手は、まったく疲れを感じさせない俊敏なプレーを見せます。ラスト10秒で華麗にシュートを決めると会場も大盛り上がり。この試合はAチームの勝利となりました。 

 


 お笑いタレント マテンロウのアントニーさんは、「今までやったスポーツの中でいちばんつらいです。松葉づえで自分の身体を支えるのが難しいので、シュートなんてできない。アンプティサッカー選手はすごいとあらためて感じましたね。小学生時代、野球で『板橋の怪物』と言われた自分ですが、今回は何もできませんでした」と苦笑い。また、デフサッカー・デフフットサル女子日本代表の宮田夏実選手は、「普段のデフサッカーとは違い、難しさもありましたが、楽しかったです。相手の気持ちになって考えられるいい経験になりました」と話しました。

 各選手の動きを目の当たりにした松岡さんは、「みんな新しい常識にスッと入っていけるというのは、すごい。個性が強い人たちばかりなのに、この個々が一つになるときに、大きなメッセージになるんじゃないかと思います。これこそがまさに多様性」とコメント。また北澤さんは「みんなオープンマインド。受け入れる力がある。『難しい』という思いよりも『やってみたい』という思いが先行している。それが大事」と話しました。

 

ヘッドホン(イヤーマフ)を装着してサイレントな「デフサッカー」 自分の存在をアピールする大切さ

 2 番目のゲームは、聴覚障がい者など、音が聞こえない方々のプレーする気持ち・感覚を体感する「デフサッカー」に挑戦。全員が防音具としてヘッドホン(イヤーマフ)を装着して、“サイレントなサッカー”を経験してみます。このデフサッカーで大事なのは、互いにジェスチャーやアイコンタクトでコミュニケーションを取って、ボールをつないでいくところ。野口さんが「どれだけ大きく自分のやりたいことを表現できるかが大事」と解説すると、松岡さんは、「小学生などにも体験してほしいですね。自分から表現する、アピールすることが大事であることを、このデフサッカーで体感できるはず」とコメントしました。

 


 試合はどちらのチームもジェスチャーでパスをつなぎ、積極的にゴールを狙う白熱した展開となりましたが、本並健治さん(元サッカー日本代表選手)がゴール前で宮田選手のジェスチャーに反応し、パス。宮田選手が見事にシュートを決め、この試合はBチームが勝利しました。

 デフサッカーを経験したりんごちゃんは、「めちゃめちゃ楽しかったです。普段、私たちは言葉でコミュニケーションしていますが、本当は当たり前じゃないんだってこのデフサッカーで感じましたね。みんなのジェスチャーや目を見ながら頑張りました」と感想を話しました。また、絶好のシュートチャンスが2回もありながら、いずれも“空振り”に終わったおかずクラブ ゆいPさんは、「ほんとすみませんでした。大事な場面で2回も。日本の代表として出場してるのに、すみませんでした」と会場を笑わせ、「次はシュートを決める」と、さらに気合を入れ、チームを鼓舞。試合を観戦した北澤さんは「普段からみんながジェスチャーを使いながらコミュニケーションが取れるようになると、当たり前のように耳が聞こえない人とも交流していけるようになるかなと思います」とコメントしていました。

 

アイマスクをし、見えないボールを追いかける「目隠しサッカー」 人間が持っている全ての機能を使う感覚

 そして3番目のゲームは、視覚障がい者など、目が見えない方々のプレーする気持ち・感覚を体感する「目隠しサッカー」にトライ。全員がアイマスクを装着し、音や触れ合いを頼りにサッカーを楽しむゲームです。試合が始まると、選手たちは自分の居場所を知らせるために、手に付けた鈴を鳴らし、見えない状況でもパスを繋ごうとアピール。初めて体験する選手が多い中、お互いに声を掛け合って、ゴールを目指します。この試合は、菊島選手が見事ゴールを決め、Aチームの勝利となりました。

 

 


 ピッチの外から声を掛けて、ボールの在りかや進む方向、パスを出す方向を教える重要なガイド役を務めたエンヒッキさんは、「見えない人たちに、言葉で情報を的確に伝えるのが、こんなに難しいとはと感じました。でもみんなで声を出し合っていくうちに、チームが一丸となっていくところが、素晴らしかった」と、また同じくガイド役を務めた村上佳菜子さん(プロフィギュアスケーター)は、「スケートなどの個人競技と違い、さらに見えないという状態で団体競技を経験してみて、音の大事さをあらためて感じました」とコメントしました。

 また、キャプテンを務めた丸山さんは「この目隠しサッカーは特に難しい。私、一回もボールに触れられなかったんです。試合で一度もボールに触れないなんて……信じられないです。今日はサッカー人生で一度もボールに触ることができなかった記念すべき日」と言うと、パートナーの本並さんは「人間が持っている全ての機能を使うという感じで、これまでのサッカーで使わなかったような感覚も要る。すごくいい機会になりました」とコメントしていました。北澤さんは、自分がどこにいるか分からなくなる。“耳で見る”という感覚ですよね。声を出し合ってボールをつないでいく。それは自分だけの力ではできないこと」と、協力し合う重要さを伝えました。

 

参加者全員で新しいルールを作り上げる!「みんなでつくるインクルーシブサッカー」

 3種の異なるルールのサッカーを体験したゲストたち。ここからは、「みんなでつくるインクルーシブサッカー」と題し、年齢や性別、身体的特徴や障がいの有無を問わず、誰もが一緒にサッカーの楽しさを共有できることを目指し、事前に有識者と共に作成したルール案から、チームごとにディスカッションで新しいルールを決めていきます。Aチームは、「走ると、身体能力などの差でボールチャンスが偏ってしまうという声がありました。歩くようにゆっくり動けば、ボールチャンスがみんなに同じぐらいやってくる。けがする危険もないし、性別も身体的特徴もなく、みんなで楽しめるから」という理由から「走るのは禁止!歩いてプレーしよう」というウオーキングルールを選択。一方Bチームは、「プレーしてる人も、観戦してる人も、シンプルで分かりやすい新ルールを考えたところ、プラスプレーヤーがいいんじゃないか」という理由から「相手チームがゴールを入れたら1分間プレーヤーを追加!」というプラスプレーヤールールをセレクト。参加者全員によって新しいサッカーが作られました。

 試合が始まると、自分たちの考えたルールで各選手が生き生きと楽しそうにプレー。両チーム抜群のチームワークでパスをつなぎ、1点ずつを決め、1対1の同点という結果となりました。

 


かけ声、ジェスチャー、アイコンタクト、笑顔、相手を思いやる動き……次のインクルーシブサッカーが見えた!

 今回のP&G「Create Inclusive Sports」で印象的だったのは、視覚障がい者の落合さんが大きなジェスチャーで自分をアピールし、聴覚障がい者の宮田さんが鈴を鳴らして存在をアピールし、互いにパスを回していたシーン。こうしたシーンを目の当たりにした松岡さんは、「自分たちでクリエイトしたインクルーシブなゲームだからこそ、思いや気持ちが通じる。それを証明してみせたのが、今回のP&G『Create Inclusive Sports』ですよね」と力説しました。

 また北澤さんが、「今日、みんなで体感したインクルーシブサッカーは、サッカー以外のスポーツにも広げられますよね。今回、フィールドで体感したインクルージョンを、これからの社会でどう生かすか。それを見ていた人もどう感じ、どう生かすかが大事ですよね」と語ると、野口さんも「本当に面白かったです。サッカーのよさ、インクルーシブの素晴らしさを体感しました」と続きました。

 さらに下山田志帆さん(なでしこリーグ1部スフィーダ世田谷FC)は、「多様なみんなと多様なサッカーを、全力で楽しむ時間が新鮮でした。スポーツが性別や国籍を問わず楽しめることを示せたと思います。ピッチの中と外で、いろいろ課題もいっぱいあると思いますが、こうしたインクルーシブな体験で、セクシャルマイノリティなどを含めたあらゆる多様性を、認め合おうとする人たちが、増えればいいなと思いました」と話しました。最後に、松岡さんが「固定観念にとらわれないこと、そして感じることが大事だと思いました。最終的には多様性を含めて“人”を感じること。サッカーだけじゃなくて、スポーツだけじゃなくて、日本がこれから最も大事にしてほしいことを今日は実現できました」と語りました。

 

P&G「Create Inclusive Sports」開催概要

【日 程】:2021年6月28日(月)

【オフィシャルサイト】:

https://www.myrepi.com/family/activities/cpn-know-multibrand-lwl-event-2106 

 


アーカイブ配信について

開催当日にリアルタイムで視聴できなかった方に向けて、P&Gジャパン公式YouTubeにて見逃し配信も実施しております。

・視聴URL: https://www.youtube.com/watch?v=YmmAAix5k_c 

 

「平等な機会とインクルーシブな世界の実現(Equality & Inclusion =E&I)」について

P&Gでは、経営戦略の一環として「ダイバーシティ(多様性)・平等な機会・インクルージョン(受容と活用)」を掲げ、社員一人一人を「個人」として尊重し、多様な社員が能力を最大限に発揮できる組織づくりに1992年から30年近くにわたって取り組んできました。さらに、今年からは、多様性を受容・活用するだけでなく、全ての人が平等な機会を得られるべきという考えから、「イクオリティ&インクルージョン(平等な機会とインクルーシブな世界の実現)」へと進化させ、「文化」「制度」「スキル」を3本柱に、女性活躍推進、ダイバーシティ(多様性)推進、個々の違いを受け入れて認める「インクルージョン」への取り組みをより一層強化しています。

 また、より多様な社員が、等しく機会を与えられ、自分らしさを大切にしながら活躍できる組織を目指し、ジェンダー平等、LGBTQ+の社員、障がいのある社員に向けての取り組みも強化しています。自社のみならず、社外に向けた啓発活動にも注力しており、2016年には、社外啓発組織「P&Gダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト」を発足し、従来は門外不出だった独自開発の管理職向け「インクルージョン研修プログラム」の無償提供を軸に、他企業へのレクチャーなどと併せ、これまで400社以上へノウハウを提供してきました。さらに、今年5月末からは、LGBTQ+への理解者・支援者である「アライ」の輪を広げるために、独自の「アライ育成研修」を開発し、企業・団体への提供を開始しました。

 

P&G グローバルキャンペーン「Lead with Love」について

「Lead with Love」は、“私たちひとりひとりが、お互いへの思いやりや愛を行動に移すことができれば、世界はもっとよくなる”という思いを込めて、P&Gがこれまで長期的に取り組んできた「社会貢献活動」「平等な機会とインクルーシブな世界の実現」「環境サステナビリティ」というコーポレート・シチズンシップ活動を集約したグローバルキャンペーンです。

 

・キャンペーンWebサイト:https://olympics.pg.com/tokyo-2020/ja/pg

 

P&Gについて

P&Gは、高い信頼と優れた品質の製品ブランドを通じて、世界中の人々の暮らしに触れ、よりよいものにしています。日本では、衣料用洗剤「アリエール」「ボールド」「さらさ」をはじめとして、柔軟剤「レノア」、エアケア製品「ファブリーズ」、台所用洗剤「ジョイ」、紙おむつ「パンパース」、吸水ケアブランド「ウィスパー」、ヘアケアブランド「パンテーン」「h&s」「ヘアレシピ」、スキンケア製品「SK-II」、シェーブケアブランド「ジレット」「ブラウン」、オーラルケアブランド「Oral-B by Braun」など、さまざまな製品を提供しています。(https://jp.pg.com/)

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。