【ダイヤモンドアスリート 】第7期 新規認定アスリート決定!! ~その才能で世界を掴め!~

公益財団法人日本陸上競技連盟のプレスリリース

本連盟では、2020東京オリンピックと、その後の国際大会における活躍が大いに期待できる次世代の競技者を強化育成する「ダイヤモンドアスリート」制度を2014-2015年から展開しています。
このたび新規認定者2名、継続認定者4名からなる第7期(2020-2021)指定競技者を選出いたしましたのでお知らせいたします

 

第7期生となる「2020-2021ダイヤモンドアスリート」は、第4期からの継続認定となるクレイ アーロン 竜波選手(相洋AC、800m)、中村健太郎選手(日本大学1年、やり投)、第5期から認定されている出口晴翔選手(順天堂大学1年、400mH)、第6期から認定されている藤原孝輝選手(洛南高校3年・京都、走幅跳)、そして新たに選出された栁田大輝選手(東京農業大学第二高校2年・群馬・100m )とアツオビン ジェイソン選手(大阪桐蔭高校3年・大阪・砲丸投)の6名です。

また、第4期から認定された塚本 ジャスティン惇平選手(東洋大学2年、100m・200m)、第5期から認定された海鋒泰輝選手(日本大学2年、走幅跳)、小林歩未選手(筑波大学2年・100mH)の3名が、このたび満期での修了を迎えました。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から認定式・修了式の実施はいたしません。

■日本陸上競技連盟 尾縣貢 専務理事
〜ダイヤモンドアスリートプログラムに対する想い〜
7期生2名を加えた「ダイヤモンドアスリートプログラム」のメンバーには、東京オリンピックをはじめとする国際競技会での活躍とともに、陸上競技界そしてスポーツ界の次世代リーダーとしての役割を期待しています。そのために、多岐に渡る本プログラムを活用して、競技力向上のみならず豊かな人間性を持つ国際人になることを目指していただきたいと思います。
このパンデミックで世界が大変な状況に陥っている中においても、「ダイヤモンドアスリート」を支援していただいている東京マラソン財団及び企業スポンサーの皆さまに心からの感謝を申し上げますとともに、これからも一緒になってスポーツの価値を高めていただくことをお願い申し上げます。

■朝原宣治 プロジェクトマネージャー
〜新規認定アスリートへのコメント〜
これまで、「ダイヤモンドアスリート」という名の通り素晴らしい原石の選手たちが世界レベルの選手となりました。そのメンバーの一員になることで、他の選手たちからの羨望の眼差しや多くの人からの重圧を感じるかもしれません。
しかし、栁田選手とアツオビン選手には是非この制度を前向きに有効活用していただき、自分がなりたい理想の選手像に近づくために思う存分チャレンジして欲しいです。

■新規認定アスリート
〇栁田 大輝(Hiroki YANAGITA)

<2020年の主な実績>
・2020/8/23 セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京 男子100m 5位 10.36
・2020/10/2 第104回日本陸上競技選手権大会 男子100m 7位 10.43
・2020全国高等学校リモート陸上競技選手権大会 男子100m 1位 10.32

<プロフィール>
2020年8月23日、東京オリンピックに向けて新装された国立競技場で開催されたセイコーゴールデングランプリ男子100mに高校生枠となる「ドリームレーン」で出場し、桐生祥秀(日本生命)らトップスプリンターに動じることなく、高校歴代6位タイ、高2歴代2位となる10秒27(+0.7)をマークして予選を突破。決勝でも10秒36(-0.2)と力走し、5位に食い込む健闘をみせたことで大きく注目された選手。
小学生のころから地元の館林陸上クラブで100mを中心に取り組む。館林一中に入学してから出場するようになった走幅跳で適性をみせ、1年時の秋には初めての全国大会となったジュニアオリンピックCクラス男子走幅跳で6位(5m86)に入賞。翌2017年には100mと走幅跳の2種目で全日中に出場し、100mは準決勝に進出、走幅跳では同記録ながら試技内容で決勝進出を逃す結果を残したほか、ジュニアオリンピックではBクラス男子100mで3位(11秒22、-1.6)の成績を上げた。
3年時の2018年全日中では、競技日程が重複するなか100mで2位(10秒80、+0.8)になると、走幅跳では優勝決定後の最終跳躍で中学歴代4位タイとなる7m22(+0.9)の大会タイ記録をマーク。大会MVPとなる男子文部科学大臣賞を獲得。福井で開催された国体少年B男子走幅跳では、追い風参考記録ながら自己記録を上回るジャンプを連発して7m35(+4.1)で4位となり、唯一の中学生入賞を果たした。
2019年に群馬・東京農大二高に進学。陸上競技でも名門として知られる同校で、現役時代には日本の男子400mHを世界レベルに引き上げたトップハードラーとして名を馳せ、指導者になってからは多くのトップ競技者を育てている齋藤嘉彦氏に師事すると、1年時はインターハイで10年ぶりの1年生入賞となる4位(7m40、+0.3)、少年B男子走幅跳に出場した国体では高1歴代3位の7m48(+0.6)をマークして優勝、U18日本選手権
男子走幅跳5位(7m22、-0.7)など、特に走幅跳で著しい成長ぶりを見せた。
2年生となった2020年は、コロナ禍による活動自粛期間があったにもかかわらず、活動再開となった最初の競技会で、100m10秒50(-1.0)、走幅跳7m51(+1.7)とともに自己記録を更新。その後は、100mで大躍進。走るたびに自己新をマークして、前述のセイコーゴールデングランプリでの快走へと繋げた。全国高校リモート選手権は、セカンドベストの10秒32(+1.3)をマークした9月5日の群馬県高校対抗の結果により優勝。その後、延期により10月の開催となった日本選手権に初出場し、予選(10秒41、-0.3)、準決勝(10秒38、-0.3)と安定した走りを披露。高校生としては2015年のサニブラウン アブデルハキーム(現男子100m日本記録保持者、当時、城西高・東京)以来となる決勝進出を果たし、決勝では10秒43(-0.2)をマークし、7位の成績を残している。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

▼栁田 大輝選手 コメント動画はこちら
https://www.jaaf.or.jp/gallery/article/14648
 

〇アツオビン ジェイソン(Jason ATUOBENG)

<2020年の主な実績>
・2020/10/1 第104回日本陸上競技選手権大会 男子砲丸投(7.26kg)8位 16.57
・2020/10/25 全国高等学校陸上競技大会2020 男子砲丸投(6.00kg)1位 18.24
・2020/11/3 第5回奈良市陸協記録会 男子砲丸投(6.00kg)19.28
・2020全国高等学校リモート陸上競技選手権大会 男子砲丸投(6.00kg)1位 18.33

<プロフィール>
ガーナ出身の父と日本人の母のもと、大阪で育つ。小学生のころから、カポエイラ(ブラジル発祥の格闘技。アクロバットやダンスの要素も備わっていることが特徴)に取り組み、墨江丘中入学後もカポエイラを中心に据えていたが、同校陸上部顧問で、全日中砲丸投優勝の経歴を持つ橋口徳治氏の勧めがきっかけとなり陸上部で砲丸投を始めた。身体の線が細く、さらに成長痛などの影響もあり、中学時代の自己記録は13m00(5kg)にとどまり、地区大会や全国大会にも出場していないが、次第に砲丸投への関心を深め、陸上競技中心の生活を送るようになった。
2018年4月に、男子短距離の多田修平(住友電工)を筆頭に多くのトップ競技者を輩出している大阪桐蔭高校へ入学。中学時代の身体づくりトレーニングで培われた基礎を土台に、陸上部顧問の中谷忠嗣氏から、氏の特長ともいえる測定データやバイオメカニクス的な見地に基づく理論的な指導を受けるようになると、身体面の成長も相俟って、徐々に記録が伸びていくことに。1年時はインターハイ大阪府大会で6位となり、近畿地区大会に出場。秋には近畿高校ユース選手権で4位に入賞。自己記録も14m46(6.00kg、以下、記載がない記録は、この重量でマークしたもの)まで伸ばした。
大きな飛躍を遂げたのが高校2年の2019年。初戦での記録会で自己記録をいきなり15m台に乗せると、インターハイ大阪府大会で16m23をマークして優勝。近畿地区大会を4位で通過すると、初めての全国大会となったインターハイで、16m89の自己新をプットして、2年生ながら優勝。秋にはU18日本選手権も制して(16m87)、“全国2冠”を達成した。さらに、2020年3月には、初めての18m台となる18m23をマーク。従来の記録を2cm更新して、高校記録保持者の座にも収まった。
高校3年時は、コロナ禍による競技活動自粛期間という予期せぬ自体に見舞われたものの、その勢いがとどまることはなく、7月末に一般用規格の砲丸(7.26kg)で16m79を投げて、20年ぶりとなる高校最高を樹立すると、8月上旬の記録会では高校記録を18m62まで更新。この種目でただ一人の高校生出場となった10月の日本選手権では、トップエイト進出を果たし、16m57(7.26kg)で8位入賞の成績を残した。
10月に行われた全国高校大会2020男子砲丸投で優勝(18m24)、また全国高校リモート選手権(18m33、8月12日:大阪高校総体地区予選会)も制している。11月には、今季最終戦として奈良市記録会に臨み、現在の規格(6.00kg)では高校生で初の19mオーバーとなる19m28をプット。自身の高校記録だけでなく、U20日本記録(19m07、幸長慎一、2016年)をも塗り替える快投で2020年シーズンを締めくくっている。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

▼アツオビン ジェイソン選手 コメント動画はこちら
https://www.jaaf.or.jp/gallery/article/14649

 

<修了生代表 小林歩未選手 コメント>
私たちは、1人の競技者として競技力のみならず国際人として世界に進出していかなければなりません。ダイヤモンドアスリートとして、リーダーシッププログラムや語学研修を通し、陸上界を先導する視野の広さや語学の習得など実践的な実力を身に付けることができました。東京オリンピックが延期され、開催されるか分からない状況ではありますが、選手一人一人が目標を高く持ち続け、入賞やメダル獲得を目標に精進していきたいと思います。
最後に東京マラソン財団をはじめとするスポンサーの皆様、多くの支援をして頂き、心より感謝とお礼申し上げます。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします。

■リーダーシッププログラム スケジュール
第1回:2021年2月26日(金)
第2回:2021年3月11日(木)調整中
第3回:2021年3月25日(木)調整中

■ダイヤモンドアスリート特設ページ
https://www.jaaf.or.jp/diamond/

 

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