これからのスポーツ界を担う若者がフェアプレーについて考える会議を開催!

公益財団法人日本スポーツ協会のプレスリリース

スポーツを「する」「みる」「ささえる」ための環境づくりを行うJSPO(正式名称:公益財団法人日本スポーツ協会 東京都新宿区/会長 伊藤雅俊)は、去る2月5日(金)、フェアプレーについて考える会議「2020フェアプレイ会議」をオンラインにて開催しました。

  • 【概要】

2020フェアプレイ会議は、スポーツやわが国の未来を担う“若者”がスポーツの楽しさやフェアプレーの意義などについて意見交換し、より幅広くフェアプレーを浸透させるために開催したもので、一昨年、昨年に引き続き3度目の開催となります。

今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、開催が難しいのではという懸念もありましたが、大切なフェアプレーを継続して伝えていくことの価値を重視し、オンラインでの開催に至りました。
 

  • 【会議は3つのセクションでフェアプレーを考えました】

2020フェアプレイ会議では、①有識者の発言を通じてフェアプレーについて学ぶ「理解セクション」、②フェアプレーについて語り合い、若者同士で意識を共有する「考えるセクション」、③会議を経て感じたことを明日からの行動目標としてアウトプットする「行動セクション」の3つのセクションを通じてフェアプレーについて考えました。

理解セクションでは、フェアプレーに関する理解を深めるため、フェアプレーは大切であること、ただ、大切なものだとわかっていながらできていない(できない)現状があること、フェアプレーが不在だとスポーツや世の中はどうなってしまうか、といった切り口でコーディネーターやパネリストが発言し、参加者に問題提起しました。

考えるセクションでは、グループごとに「フェアプレーできない状況はどう生まれるのか?それはなぜか?」、「フェアプレーの輪を広げるために、私たちに何ができるか?」をテーマに、自身のスポーツ経験やフェアプレー観などから議論しました。「できること、やるべきこと」としてグループの発表では、「#フェアプレー集、#わたし(ぼく)のフェアプレーといったハッシュタグをつけて、フェアプレーな場面をSNSで配信」「教育・普及活動といったセミナー開催」「フェアプレー=思いやりCM」といったアイディアが挙がりました。

最後の行動セクションでは、参加者それぞれが今後実践するフェアプレー行動を発表し、決意を新たにしていました。具体的には、「笑顔の輪を広げる」「今の当たり前を当たり前にしない」「自分自身のフェアプレーで世の中にフェアプレーを伝える」「日々の努力に価値を見出す」といった宣言があり、次代を担う若者としての気づきや思いが表れていました。

今回は、JSPO加盟(準加盟)競技団体役職員もオブザーバーとして会議に参加しており、オブザーバーからは「自分の競技でも広めていきたい」といったコメントがあり、双方にとって良い刺激になっていたようです。

■2020フェアプレイ会議  実施概要
日 程: 2021年2月5日(金) 18:00~20:00
             ※リモート形式での開催
登壇者: 松尾 哲矢(立教大学教授)
       田中 安人(株式会社グリッド)
           森山 真稔(日本フライングディスク協会)
参加者: 18~25歳のスポーツ関係者(プレーヤー、トレーナー、学連関係者) 19名
             JSPO加盟(準加盟)団体 6名

 ◆「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンとはJSPOでは、スポーツを通じて育まれるフェアプレーが社会を元気にする人づくり・地域づくり・国づくりに必ず貢献できるはずと考え、世の中にフェアプレーの軸を浸透させるために2011年から「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンを行っています。

来る2020年を見据え、世界からも注目が集まる日本。フェアプレイ精神を広め、日本中がフェアプレーに溢れている社会を目指し、フェアプレーに溢れる社会となった日本で、世界中のお客様をお迎えしたい。そのためにもこの広がりをスポーツ関係者に止めることなく日本全国にメッセージを発信していきたいと考えています。

公式サイト:https://www.japan-sports.or.jp/fair/

◆「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーン応援団 AKB48チーム8の活動内容
2017年に「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンの応援団に、AKB48チーム8が就任しました。AKB48チーム8には、フェアプレーの輪を広げるべく、公式サイトで公開されている応援メッセ―ジ動画への参加やフェアプレイスクールへの参加などの活動を行っていただいております。

◆JSPOが考えるフェアプレーとは
JSPOの考えるフェアプレーとは、「行動としてのフェアプレイ」と「フェアプレイ精神」、大きく分けてその2つです。
スポーツは、定められたルールのもと、対戦相手(記録)と競い合い勝利を目指します。スポーツを成立させるためには、「ルールを守る」、「審判や対戦相手を尊重する」、「全力を尽くして戦い、勝っても驕らず負けてもふてくされない」というフェアなプレーに徹しなければなりません。

しかしスポーツでは、どうしても勝ちたいという欲求の中で、自分の勝利を難しくするルールや、勝利という同じ目的を持って自分を阻もうとする相手を尊重しなければならないという、相反する厳しい状況におかれます。そのような中でフェアなプレーに徹するためのゆるぎない心(魂)が必要とされます。自分自身の心に問いかけた時に恥ずかしくない判断ができる心、それがフェアプレイ精神です。行動と精神は切り離せないもの。だからこそ、スポーツを真に楽しむ上でこの2つのフェアプレーは欠かせないものだと考えます。

 

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