あなたが選ぶ!2020年スポーツ重大ニュース

公益財団法人 笹川スポーツ財団のプレスリリース

1位は「2020年東京オリンピック・パラリンピックの延期」

「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する公益財団法人笹川スポーツ財団(所在地:東京都港区 理事長:渡邉一利 以下:SSF)は、「あなたが選ぶ!2020年スポーツ重大ニュース」を発表しました。

2020年12月9日~12月18日に、SSFウェブサイトで「あなたが選ぶ! 2020年 スポーツ重大ニュース」アンケートを実施し、得られた3,559票の回答の集計により、2020年において印象に残ったスポーツ界の重大ニュースが明らかになりました。

東京オリンピック・パラリンピックが華々しく開催されるはずだった2020年。しかしながら新型コロナウイルスが世界中に暗い影を落としました。今回のアンケート結果にもそれが色濃く反映されています。そのような中でも、池江璃花子や羽生結弦、大坂なおみなどアスリートの活躍が、私たちを勇気づけてくれました。2021年、東京オリンピック・パラリンピックでのアスリートの躍動が、私たちを明るく照らしてくれることを期待しています。

▼詳細はSSFウェブサイトでご覧いただけます。
https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/sport_topics/20201222.html

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あなたが選ぶ 2020年 スポーツ重大ニュース 投票結果
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1位 【オリンピック】2020年東京オリンピック、1年延期し来年7月23日開幕に。パラリンピックは8月24日開幕。
2位 【高校野球】新型コロナウイルスにより、選抜高等学校野球大会・夏の甲子園がともに史上初の中止に。
3位 【競泳】白血病で長期療養していた池江璃花子がレースに復帰。
4位 【フィギュアスケート】羽生結弦、四大陸選手権で優勝し、男子初のスーパースラム達成。
5位 【陸上】大迫傑、東京マラソンで日本新記録を更新。
6位 【スポーツ政策】4月7日、史上初の緊急事態宣言が出され、ほとんどのスポーツイベントが中止に。
7位 【テニス】大坂なおみ、全米オープンで2年ぶりに優勝。ブラック・ライブズ・マター運動への積極参加。
8位 【ラグビー】ラグビー・トップリーグ開幕、トップリーグ史上最多入場者数を更新。
9位 【オリンピック】聖火リレーが中止。点火式のみアテネで実施。
10位 【スポーツ政策】JOC山下泰裕会長、IOC委員に選出される。日本人では通算15人目。


▲1位【オリンピック】2020年東京オリンピック、1年延期し来年7月23日開幕に。パラリンピックは8月24日開幕。(写真は新国立競技場)


▲3位【競泳】白血病で長期療養していた池江璃花子がレースに復帰。※写真:フォートキシモト

【調査概要】
調査方法 : 当財団ウェブサイトでのアンケート
調査時期 : 2020年12月9日~12月18日
有効回答数: 3,559票

■2020年スポーツ界の状況とSSFの取り組み

1.希望にあふれたスタート
2020年東京オリンピック・パラリンピック開幕予定日を前に、東日本大震災および熊本地震被災県の木材を一部使用した国立競技場をはじめ、オリンピック会場となる競技施設が続々整備され、復興五輪の機運が一挙に高まった。
加えて、フィギュアスケーターの羽生結弦が「スーパースラム」を男子で初めて達成。祝祭ムードに花を添えた。


▲4位 【フィギュアスケート】羽生結弦、四大陸選手権で優勝し、男子初のスーパースラム達成。※写真:フォート・キシモト

▼【エッセイ】始まった国立競技場の新たな歴史
https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/sport_topics/20200122_01.html

2.新型コロナウイルスが世界中で拡大、スポーツ界にも多大なる影響
2月3日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウイルス感染者発生が報道されたことで、国内の緊張が高まりをみせた。事態を重くみたJリーグは2月25日に試合延期を決定。その後3月11日には日本高等学校野球連盟と毎日新聞社が「第92回選抜高校野球大会」の開催を中止。同月24日には2020年東京オリンピック・パラリンピックが延期され、聖火リレーも中止された。その後も状況は安定せず、5月20日には8月10日開幕予定であった「第102回全国高等学校野球選手権大会」の中止が決定、史上初の甲子園大会春夏連続中止となった。
例年SSFと自治体で共催しているチャレンジデーも、通常のかたちでの実施は不可能となり、代わりに、動画配信による「おうちチャレンジデー(うちチャレ)」が実施されることとなった。

▼【特集】新型コロナウイルスとスポーツ
https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/covid19/index.html

3.新型コロナウイルスの影響により、日常生活が大きく変化
新型コロナウイルス感染拡大により、多くの国々では何らかのかたちで運動・スポーツ活動に制限が設けられ、日本でも多くのスポーツ施設が閉鎖や休業を余儀なくされた。そうしたなか、さまざまなアスリートが家でもできるストレッチやトレーニングの紹介動画を公開し、運動部活動の休止で練習の機会をもてない青少年の不安緩和と人々の運動不足解消に寄与した。
SSFでは初の試み「おうちチャレンジデー(うちチャレ)」を実施、手軽で健康維持に効果的な運動プログラムの動画配信を行った。

▼家でできる10分運動!アスリート・運動の専門家が考案「うちチャレ」
https://www.ssf.or.jp/dotank/challengeday/uchichalle/index.html

4.閉塞感を打ち破るのも、また「スポーツの力」
東京マラソン2020においては一般ランナーの部が中止となり、国や人種を越え世界中に広まったブラック・ライヴズ・マター(BLM)運動においては、社会に潜在していた分断も同時に露呈するなど、2020年は息苦しさを感じさせる出来事が相次いだ。
一方で、スポーツ界ではそうした閉塞感を拭い去るニュースがあった。同マラソン大会では大迫傑が日本新記録を達成し、テニスの全米オープン女子シングルスでは大坂なおみが黒人差別への抗議活動を続けながら優勝を果たした。また、池江璃花子は、1年7カ月ぶりの実戦復帰となる東京都特別水泳大会で健闘。病気に苦しむ人々を勇気づけ、国民に希望を与えた。


▲7位【テニス】大坂なおみ、全米オープンで2年ぶりに優勝。ブラック・ライブズ・マター運動への積極参加。※写真:共同通信社

▼【エッセイ】時代を映す鏡『難問にどう向き合うか』
https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/history/olympic/16.html

5.新しい生活様式のもと、変化するスポーツ活動
新型コロナウイルス感染拡大の第1波が収まりの兆しをみせるなか、日本政府は5月25日に緊急事態宣言を全面解除。7月10日にはプロ野球、Jリーグがともに有観客で試合を再開するなど、適切な対策をとったうえでのスポーツ大会が徐々に開催されるようになった。こうした状況を受け、IOCのバッハ会長は、2021年に予定されている東京オリンピックの有観客開催への自信を口にした。
このように、プロ・アスリートの競技実施状況については推移が明らかになっているが、SSFでは、一般の人々の運動・スポーツ実施状況についても経時的変化の追跡が必要と考え、「新型コロナウイルスによる運動・スポーツへの影響に関する全国調査」をすでに二度にわたり実施。今後も継続を予定している。

▼新型コロナウイルスによる運動・スポーツへの影響に関する全国調査(2020年10月調査)
https://www.ssf.or.jp/thinktank/policy/covid19_02_202012.html

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