2020年度朝日スポーツ賞が決定 アーモンドアイ・国枝調教師と一般社団法人「スポーツを止めるな」

株式会社朝日新聞社のプレスリリース

 株式会社朝日新聞社(代表取締役社長:渡辺雅隆)がスポーツの分野で優れた成果を挙げた個人または団体を顕彰する2020年度「朝日スポーツ賞」が決定しました。受賞したのは競馬のジャパンカップなど最高峰のGⅠレースで今年3勝し、自らが持つ芝のGⅠ最多勝記録を9に伸ばしたアーモンドアイと調教師の国枝栄さん、コロナ禍で活動の場を失った高校生らが競技を続けられるように支援した一般社団法人「スポーツを止めるな」です。

アーモンドアイと国枝栄調教師(写真左) ©朝日新聞社

 アーモンドアイは2020年11月29日、競馬のGⅠレース・ジャパンカップで2年ぶり2度目の優勝。3冠馬コントレイル、牝馬3冠のデアリングタクトがそろった「世紀の一戦」と呼ばれたレースを制し、自らの現役最後を白星で飾りました。その結果、芝のGⅠ勝利は海外の1勝も含めて歴代最多の9となりました。生涯獲得賞金は、19億1526万3900円でキタサンブラックを抜いて歴代1位の記録です。国枝栄調教師の元で育てられました。

 一般社団法人「スポーツを止めるな」は、新型コロナウイルス感染症の影響で、スポーツの大会や部活動がなくなり、競技を続けることに不安を持つ高校生らを、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使って支援したことが評価されました。力を入れたのが、高校3年生の次のステップ。生徒らが作ったプレー動画をツイッターなどで拡散させたことで、大学への進学が決まったり、プロにスカウトされたりする選手が生まれました。動画の投稿によるアピールは、見られる機会が少ない地方チームの選手らにも進学などのチャンスを広げることに貢献しています。

 贈呈式は来年1月28日に東京都内で行われます。

「スポーツを止めるな」の活動の一つ「青春の宝プロジェクト」で学校の選手たちと交流する元ラグビー日本代表の野澤さん(手前左)、廣瀬さん(同右)

【受賞されたみなさんの略歴】
アーモンドアイ(あーもんどあい)
2015年3月、北海道安平町・ノーザンファーム生まれ。馬主は(有)シルクレーシング。牝5歳。15戦11勝。馬名の意味は「美人とされる顔の目の形」。

国枝栄(くにえだ・さかえ)
1955年4月、岐阜県生まれ。89年に調教師免許を取得し、90年に厩舎を開業。2010年にアパパネ、18年にアーモンドアイで牝馬3冠を達成。

一般社団法人「スポーツを止めるな」
5月にラグビー元日本代表の野澤武史氏、廣瀬俊朗氏を中心に、ラグビーとバスケットボールの選手を支援する活動として始まった。バレーボール、柔道などの元五輪代表らが賛同し、一般社団法人を設立。多くの人がスポーツを続けられる社会を作ることを目標に、10を超える競技で活動を展開する。

【朝日スポーツ賞について】
 スポーツの分野で優れた成果を挙げた個人または団体に贈ります。1929年に創設した朝日賞(体育部門)、1975年度 に独立した朝日体育賞の基本精神を受け継ぎながら、1989年度からは対象をプロにも広げ、「朝日スポーツ賞」としてさらに充実させました。本社内の委員会で年間の記録などをもとに慎重に審議し、受賞者を決定します。
 今回のアーモンドアイ、国枝栄調教師の受賞は、競馬関連では1999年度に史上初めてダービーを2連覇した武豊騎手に続き、2度目となりました。

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