発達障がいのある子どもたちに向けた「川崎フロンターレ対大分トリニータ戦」のサッカー観戦交流イベントを開催

株式会社JTBのプレスリリース

 株式会社JTB(代表取締役社長:髙橋 広行、本社:東京都品川区、以下「JTB」)、全日本空輸株式会社(代表取締役社長:平子 裕志、本社:東京都港区、以下「ANA」)、富士通株式会社(代表取締役社長:時田 隆仁、本社:東京都港区、以下「富士通」)の3社は、共生社会ホストタウンである川崎市とともに、川崎市と大分市在住の発達障がいのある子どもたちとそのご家族を対象に、スポーツを通じたユニバーサルツーリズムの取り組みとして「川崎フロンターレ対大分トリニータ戦」観戦交流イベントを企画・実施します。

 本取り組みは、発達障がいをテーマとして2017年12月に川崎市で開催された「心のバリアフリー・シンポジウム」(JTB主催)の参加企業だったJTB、ANA、富士通の3社が連携し、政府が進める「ユニバーサルデザイン2020行動計画」で掲げられている「心のバリアフリー」を推進するための具体的なアクションとして取り組んでいるものです。
 この度、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)、川崎フロンターレと連携し、感覚過敏があり外出に困難を抱えている川崎市と大分市在住の発達障がいのある子どもたちとそのご家族を対象に、7月27日(土)、28日(日)の2日間の、「川崎フロンターレ対大分トリニータ戦」観戦交流イベントを企画・実施します。
 また、試合会場となる川崎市等々力陸上競技場では、一時的に観客席の一室に国内初となるセンサリールーム※1を設置し、参加するご家族が安心して試合観戦ができる環境を提供します。

【各社の役割】
JTB:イベント実施前および当日の「心のバリアフリー」研修の実施
ANA:発達障がいに関する教育を事前に受けたスタッフが空港や機内で移動のサポート
富士通:発達障がいのある子どもたちの気持ちを表す「きもち日記」※2の提供、発達障がいに対する理解を深めるVR映像コンテンツの制作、提供と「心のバリアフリー」研修の支援
川崎市:観戦ツアーの企画、ツアー参加者の移動のための福祉バスを用意、センサリールームの設置

【観戦ツアー概要】
 7月27日(土)の試合当日、川崎市の発達障がいのある子どもたちとそのご家族には、川崎市が福祉バスを用意し、発達障がいに関する教育を事前に受けたANAのスタッフがスタジアムまでの移動をサポートします。また、大分市の発達障がいのある子どもたちとそのご家族には、安心して飛行機での移動ができるようANAが空港内や機内でのサポートを行います。
 そして、翌7月28日(日)は川崎フロンターレのコーチによるサッカー教室を行います。障がいの有無に関わらず子どもたちがスポーツの楽しさを体感する取り組みを実施します。
 なお、様々な体験をした後は、富士通が開発した「きもち日記」を使い、それぞれの日の経験や出来事を絵日記のように、自分自身でつづってもらいます。
 加えて、富士通は今回のツアーの事前および当日に、ツアーに関わる各選手や関係者への「心のバリアフリー」研修で使用する、発達障がいのある子どもの世界を疑似体験し、どの様に接するのが良いか具体的な方法(合理的配慮)を学べるVR映像コンテンツを川崎市自閉症協会監修のもとで制作し、提供します。
 JTB、ANA、富士通の3社および川崎市は今後Jリーグとの連携をさらに強化し、発達障がいの方だけでなく様々な障がいの方へ取り組みを拡げるとともに、他の自治体、地域へと展開範囲の拡大も図っていくことで、誰もが暮らしやすい共生社会の実現を目指していきます。

【注釈】
※1 発達障がいや感覚過敏の症状により、大観衆の人混みや大音量の歓声への対応に   悩みを抱える子どもたちでも安心して観戦できる部屋で、今回はその一角に有限会社コス・インターナショナルの協力を得てスヌーズレン機器(障がいのある方々も受容しやすい視覚、聴覚、 触覚、嗅覚等の感覚刺激を与える機器)を設置したカームダウンスペースを設けます。
※2「きもち日記」は、発達障がいや知的障がいなどがある子どもたちが、気持ちや経験を5W1Hの日記形式で容易に表出・文章表現することを支援するソフトウェアです。

【関連リンク】
・川崎市のプレスリリース:日本初!「サッカー&ユニバーサルツーリズム」~センサリールームでのスポーツ観戦~を実施します
       http://www.city.kawasaki.jp/2020olypara/page/0000108369.html
・ユニバーサルデザイン2020行動計画
       https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/ud2020kkkaigi/
 

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