大阪ラヴィッツのプレスリリース
日本ハンドボールリーグ(日本リーグ)に参戦する、大阪ラヴィッツ所属の田中美音子選手が、2020年10月11日に大阪・金岡公園体育館でおこなわれた試合で、リーグ通算1600得点を達成しました。
その試合では、自身今季最多となる7得点をあげ、記録を1605得点まで伸ばしました。
競技と育児を両立させて積み上げてきた、前人未到の大記録です。
子どもを育てている女性をはじめ、多くの人の勇気にもつながる出来事です。
■日本ハンドボールリーグ女子通算得点(2020年10月11日現在)
1位 | 田中 美音子(大阪ラヴィッツ) | 現役 | 1605得点 |
2位 | 藤井 紫緒(大阪ラヴィッツ) | 現役 | 910得点 |
3位 | 上町 史織 | 引退 | 891得点 |
4位 | 郭 惠靜 | 引退 | 861得点 |
5位 | 呉 成玉 | 引退 | 748得点 |
【田中美音子選手コメント】
日本リーグ通算1600得点を達成することができました。
記録達成の喜びよりも、長きに渡ってハンドボールをつづけられている喜びのほうが大きいというのが正直なところです。
たまたま出会ったハンドボールを、この年齢になるまでつづけているとは、昔の自分でも想像していませんでした。
ハンドボールは団体でおこなう競技なので、達成できた記録です。
体が小さい自分だけの力では絶対に達成できませんでした。
何より、地元である大阪で、「大阪ラヴィッツ」というチームに在籍しながら、記録を達成できたことが嬉しいです。
今回の話題が取り上げられることで、たくさんの方々に大阪ラヴィッツを知ってもらうことができたら幸いです。
日本リーグのチームがなく、ハンドボールを観戦するという文化が根付いていなかった関西に、大阪ラヴィッツが誕生して早4年となります。
昨シーズンは最下位と、思うように結果を出せていませんが、選手やスタッフ全員がさらなる進化やメジャー化に向けて努力しています。
裕福で恵まれた環境とはいえませんが、いつも笑顔があります。
ハンドボールは点を取ることだけが全てではありません。
得点シーン以外にも、面白いこと、注目していただきたいプレーがたくさんあります。
いつかは、1600得点という記録も抜かれる時が訪れます。
抜いてくれるような選手が出てきてほしいと願っています。
大阪ラヴィッツにも、期待の若手がたくさんいます。
私の記録を抜いてくれるような選手と、この大阪の地で、チームメイトとして、私も一緒にプレーできたらハンドボーラー冥利に尽きます。
このたびは、ありがとうございました。
【ラヴィーちゃん(チームマスコット)コメント】
田中選手が話題になるときは「45歳」「母親としても」という言葉がセットになることが多いですピョン。
珍しい存在だからですピョン。
しかし、いくつになっても、母親になっても、大きな苦労がなく、当たり前のようにスポーツをつづけることができる環境であれば、田中選手も「レジェンド」とは呼ばれていなかったかもしれませんピョン。
そのような環境ではなかったから、夢途中であきらめた女子選手もたくさんいるはずですピョン。
それは、競技界にとっても大きなマイナスですピョン。
若い選手たちが、ずっと競技をつづけたいと思えるような環境づくりについて、もっともっと考えないといけませんピョン。
この1600得点達成という出来事が、たくさんの人にとって、未来を想うキッカケになれば嬉しいですピョン。
すべての進化は、想いを巡らせることから始まりますピョン。
【田中美音子選手について】
田中美音子(タナカミネコ)
大阪ラヴィッツ所属。背番号5番。
1975年1月14日生まれ。大阪府豊中市出身。
160cm。右利き。
四天王寺高校卒業後、1993年に日本リーグ2部の大和銀行に加入。
1部に昇格した1994年に得点王となる。
大和銀行が廃部となり、2000年にデンマークへ渡り、現地のチームでプレー。
2002年から日本リーグのソニーセミコンダクタ九州に加入。
2007年、女子史上初の1000得点を達成。
2008年に女児を出産し、2009年に復帰。
2016年、出身地である大阪で創部した大阪ラヴィッツに加入。
リーグ現役最年長選手として、1児の母として、競技と育児を両立させながら、現在も第一線で活躍している。
【リーグ最優秀選手賞】3回
【リーグ得点王】4回
【ベストセブン賞】11回
【大阪ラヴィッツについて】
2016年に大阪で設立された女子ハンドボールチーム。
特定の企業母体を持たないクラブ型チームとして、主に地元スポンサーの支援を受けながら運営しています。
地域に愛される存在になることを何よりの目標とし、多くの人がハンドボールの観戦やプレーを気軽に楽しめる機会を創出。
ハンドボール界のトップリーグである日本リーグに参戦するのみではなく、普及活動や地域貢献活動にも尽力しています。
選手が学校に訪問して技術をレクチャーする活動には特に力を入れ、ハンドボールの発展や青少年健全育成に貢献することをめざしています。
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