初集計!Bリーグ所属クラブをビジネスマネジメント面からランキング「Bリーグ マネジメントカップ2018」を発表

デロイト トーマツ グループのプレスリリース

デロイト トーマツ グループ(東京都千代田区、CEO:永田高士 以下、デロイト トーマツ)において、スポーツビジネスを展開するスポーツビジネスグループは、国内男子プロバスケットボールリーグであるBリーグのB1とB2に所属する全クラブを対象に、ビジネスマネジメントの側面(経営面)でランキングした「Bリーグマネジメントカップ 2018」を発表します。初の集計となる今回の発表において、B1覇者は千葉ジェッツ、B2覇者は秋田ノーザンハピネッツとなりました。

Bリーグ マネジメントカップ2018」は、Bリーグから公表された、B1とB2に所属する36クラブの2017-2018年の財務情報など公開情報をもとに、ビジネスマネジメントにおいて重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で計11のKPIを設けて分析しています。ランキングはそれぞれのKPIを数値化し集計しています。

スポーツビジネスにおけるクラブチームのマネジメントでは、いかに試合に勝つかという「フィールドマネジメント」と同様に、いかにビジネスとして収益を上げ、また事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント」が重要です。今回新たに発行した「Bリーグ マネジメントカップ」のほかデロイト トーマツではJリーグにおいて同様の分析を行いランキング形式にまとめた「Jリーグマネジメントカップ」を2014年より発行しており、いずれも、スポーツビジネスの一層の発展に向けて、事業や経営といった観点での関心と理解を広げることを目的としています。

調査結果の詳細についてはレポートをご確認ください。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/b-league-management-cup.html

初代Bリーグ マネジメントカップ覇者は千葉に

「Bリーグ マネジメントカップ2018」ランキング B1上位結果「Bリーグ マネジメントカップ2018」ランキング B1上位結果

千葉は経営効率分野こそ7位に沈んだものの、マーケティング分野は2位、他の分野(経営戦略・財務状況)では1位という好成績を叩き出し、2位の琉球に12ポイントの差をつけて初代王者に輝きました。

好成績の原動力はBリーグ全体で唯一平均入場者数5,000人台を突破した集客力です。入場料収入や物販収入を牽引しているのはもちろん、常時アリーナ集客率が85%を超える、「満員のアリーナ」を作り出すことができているため、さらなるリピーターの創出やスポンサー獲得へと繋がっていると考えられます。

なお、今後の持続的な売上高成長のためには、入場者数か客単価のどちらかを増やすことが求められます。考えられるビジネスマネジメント施策としては、客単価を引き上げるか、より大人数を収容できるアリーナでの興行を増やすか、といった戦略が考えられます。

秋田、圧倒的な強さを見せ優勝

「Bリーグ マネジメントカップ2018」ランキング B2上位結果「Bリーグ マネジメントカップ2018」ランキング B2上位結果

B2におけるBリーグ マネジメントカップの初代覇者は2位広島に18ポイントの差を付けて圧勝した秋田となりました。

秋田にとってはB1より降格して迎えたシーズンでしたが、bjリーグ時代から秋田が誇る郷土愛に溢れるブースターに支えられ、B2平均の2倍近い観客数を集めた他、売上高がB1時代の前年を上回る等、降格の影響を感じさせない強さを見せての優勝です。

また、売上高チーム人件費率や自己資本比率も極めて健全であり、フィールドマネジメント面の成績に左右されない堅実な経営が行われていると言えるでしょう。フィールドマネジメント面でもB1昇格を果たしたため、来期はそれがビジネスマネジメント面にも追い風となることが期待されます。一方、売上高のうち、物販が占める割合が1.5%(入場料収入は28.9%)に留まっていることから、収入源の分散・多角化による成長余地もありそうです。

■ランキングの算出方法
マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、デロイトトーマツ ファイナンシャルアドバイザリーが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)にもとづいて項目別にランク付けを行い、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイントを付与していきます。各KPIは以下のとおりです。

マーケティング:平均入場者数、アリーナ集客率、客単価
経営効率:1勝あたりチーム人件費、1勝あたり入場料収入
経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、グッズ関連利益額
財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率

デロイト トーマツのスポーツビジネスグループ(SBG)について
クラブやリーグ、協会等競技団体の経営基盤の強化から観客・ファンの獲得、収益を最大化する商品サービスの開発、スタジアムの建設・運営管理など、スポーツビジネスを成功させるために解決すべき課題は数多く存在します。デロイト トーマツ グループでは、財務会計、戦略、マーケティング・業務改革など、多様な分野のプロフェッショナルを擁し、スポーツビジネス領域におけるグローバルでの豊富な知見を活かしつつ、あらゆる面から事業支援を行う体制を整えています。
www.deloitte.com/jp/sports-business

デロイト トーマツ グループは、日本最大規模のプロフェッショナルサービスファームとして有する圧倒的な専門性・総合力と、データ・アナリティクスやデジタル・テクノロジーに関する最先端の実践的知見を融合することで、経済社会や産業の将来像を指し示し、その実現に必要とされる経営変革と社会イノベーションを加速させる「経済社会の変革のカタリスト」となることを目指しています。SBGの活動では、日本におけるスポーツビジネス領域での産業基盤の強化や、スポーツを核とした地域活性化モデルの構築などスポーツをハブとした「経済社会の変革のカタリスト」としての取り組みを推進しています

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