薩摩おごじょのサラブレッド、ゲヴュルツが引退競走馬杯に参戦

ホースパートナーズのプレスリリース

令和2年8月21日(金)〜8月23日(日)にかけて岡山県吉備中央町にある岡山乗馬倶楽部にて岡山グランプリホースショー2020オータム大会が開催されました。この度、ホースパートナーズが運営する馬旅倶楽部が支援しているゲヴュルツが本大会期間中に実施された引退競走馬杯に初出場いたしました。

  • 【ゲヴュルツの紹介】

ゲヴュルツは父アラムシャー、母の父アグネスデジタルという良血のサラブレッド。鹿児島県で産まれた九州産馬です。
“速く走る”ために競走馬として生を受けたゲヴュルツでしたが、一度も競馬場のターフを駆けることなく競走馬生活を終えることになりました。第二の馬生を歩むため競走馬引退後は乗用馬としての2年近くに及ぶ”リトレーニング”を受けましたが、残念ながら買い手が付くことはありませんでした。4歳になった現在、ゲヴュルツは多くの人の支援で活動資金を得ることに成功し、馬術競技馬として輝くためにその”原石”を磨いています。

ゲヴュルツと担当者の坂根さんゲヴュルツと担当者の坂根さん

最初はとても臆病だったが、今は人懐こい性格とのこと最初はとても臆病だったが、今は人懐こい性格とのこと

岡山に来た当初はとても神経質だったというゲヴュルツ。担当者の坂根さんによるとトレーニングを始めた当初は手入れや馬装をするのも嫌がったため大変苦労したそうですが、ゆっくりと時間をかけて人への恐怖心を取り除き、環境にも慣れさせていきました。性格は「気が強い女性。嫌なことは嫌だとハッキリ言える女性ですね(笑)」とのことで、多くのサラブレッドが北海道で産まれる中、薩摩産まれという土地柄の影響もあるかもしれません。

  • 【引退競走馬杯への挑戦】

そんなゲヴュルツですが、クラウドファンディングの実施により競技に出場するために使用する馬具を揃え、この度、引退競走馬杯に初めて出場いたしました。

引退競走馬杯に参加したゲヴュルツ引退競走馬杯に参加したゲヴュルツ

リラックスして競技に挑みたいと言って競技会場に向かった担当者の坂根さん。その表情は真剣そのもの。日々のトレーニングを積み重ね、坂根さんとゲヴュルツの絆は間違いなく深まってきていました。

引退競走馬杯での出番は4番。早くも坂根さんとゲヴュルツの順番が回ってきました。ふたりは順調にコースを回っていたものの、途中、一度の障害バーの落下があったため入賞には至りませんでした。競技を終えて戻ってきた 坂根さんから開口一番「次、また頑張って挑戦します!」という言葉が返ってきました。坂根さんは現在22歳。ゲヴュルツの年齢は4歳ですが、人間に置き換えると実は20代前半の同世代。若い彼女たちの挑戦はまだ始まったばかりです。

坂根さんとゲヴュルツの物語は始まったばかり坂根さんとゲヴュルツの物語は始まったばかり

競技終了後に放牧されるゲヴュルツ競技終了後に放牧されるゲヴュルツ

  • 【引退競走馬杯について】​

引退競走馬杯は2018年より新しく始まった馬術競技で、引退したサラブレッド又は未出走馬に限り出場が可能です。今年は全国各地で地区大会が催され、3位以内に入賞したサラブレッドはファイナル大会への出場権を獲得できます。なお、ファイナル大会は12月6日(日)にJRA日本中央競馬会馬事公苑の主催により東京世田谷区のJRA馬事公苑で開催を予定しています。また、地区大会においては賞金総額100万円となっていますが、ファイナル大会では更に賞金額が高くなると発表されています。

  • 【馬旅倶楽部について】

現在、ホースパートナーズが運営する馬旅倶楽部ではONE TEAMでゲヴュルツの活動を支えています。より多くの皆さまに乗馬の魅力、馬術の魅力、そして引退馬支援について知っていただき、この活動を支えていただけたら幸いです。

馬旅倶楽部:https://community.camp-fire.jp/projects/view/204113

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