ユーフォリアのプレスリリース
株式会社ユーフォリア(本社:東京都千代田区 共同代表:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)は、同社が開発・提供するスポーツ選手のための体調・コンディション管理ソフト「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」ユーザーに対し活動自粛期間中の体調管理やトレーニングについて調査を行いました。
■調査からのファインディングス
- 3月末の東京オリンピックパラリンピック延期やプロスポーツ選手の感染報道を皮切りにONE TAP SPORTS体調管理機能利用ユーザーが一気に増加し始めた。
- コロナ禍で選手たちが自身の体温・体調管理への意識が高まった。
- 活動自粛期間中、スポーツチームにおいてもオンラインによるトレーニングやコミュニケーション量が増加している。
- 活動自粛期間中、トレーニングを休止しているチームは1割に止まり、各チーム工夫を凝らしてトレーニングを行っていた。
- 半数近くのスポーツチームが、活動再開後の「感染対策」に不安を抱いている。
■調査概要
調査対象:ONE TAP SPORTSご利用中チーム(医療機関含む)のチーム管理者
調査期間:2020年6月19日(金)~6月25日(木)
調査方法:対象チームにメール配信を行い、アンケートフォームを利用してWeb調査を行った
有効回答数:156チーム
※上記アンケート回答および上記期間中のONE TAP SPORTS利用データから抽出してリポートを作成
■調査の背景
ONE TAP SPORTSは、2012年にサービス提供を開始して以来、ラグビー日本代表をはじめとするトップスポーツのチームから学校の部活動に至るまで、幅広くスポーツ選手のためのコンディション管理にご利用いただいてまいりました。
スポーツ選手の体調データはクラウド上に保存され、遠隔チェック・管理できるというONE TAP SPORTSの特徴を生かし、現在新型コロナウイルス感染症対策のための簡易的なONE TAP SPORTS《体調チェック機能》を開発し、2020年12月まで無料でご利用いただいております(3月6日、4月27日発表)。
上記発表以来、プロ・学生スポーツ含めさまざまなスポーツチームから多くの反響があり導入が進んだため、スポーツチームのご活用状況〈自粛期間中のトレーニングやチーム活動〉について調査を行うことといたしました。
■新型コロナウイルス感染症対策のための《体調チェック機能》について 以下の6項目の《体調チェック機能》について、無料でご利用できます(基本的にチーム/法人単位でのご利用となります)。メンバー(選手)はこの6項目について、スマートフォンなどのデバイスから入力を行い、管理者は、管理画面から全メンバーの現在の状態を一覧で確認できます。異常を検知したデータはアラート表示されメールが届きますので、管理者はすぐに症状の変化を捉えることができます。 ・ONE TAP SPORTS《体調チェック機能》の6項目
■《体調チェック機能》のご利用申し込み方法(現在お申し込み受付中です) |
■調査結果
1. ご利用状況概況
1-1 ONE TAP SPORTSご利用選手数の推移
3月末から日を追うごとに利用選手数が増加しました。
1-2 ONE TAP SPORTSご利用チーム数とその内訳
ご利用チーム総数:1,200チーム
1-3 ご利用チーム競技別比率
競技数は69競技、日本代表では19競技でご利用いただいています。
2. コロナ禍でのONE TAP SPORTS活用程度
2-1 「新型コロナウイルス感染症対策のために重視している項目」について
ONE TAP SPORTS体調チェック機能(新型コロナ対策)の以下6つの項目のうち、
その重視度について聞きました。
①体温
②倦怠感の有無
③咳の有無
④喉の違和感
⑤味覚・嗅覚の異常
⑥家族・同居人の発熱やその他の症状
「体温」に次いで、風邪の諸症状とは異なる症状である「味覚・嗅覚の異常」を重視しているチームが多かったことがわかりました。
〈「その他」に回答いただいたコメント〉
・睡眠時間、日々の行動記録
・公共交通機関の利用、大人数が集まる場所での滞在
・感染陽性者との濃厚接触の有無
・鼻水、頭痛の有無
・下痢、腹痛、嘔吐など風邪症状以外の症状 など
2-2 活動自粛期間中、ONE TAP SPORTS利用によるチームの変化について
毎日ONE TAP SPORTSに自身の体温を計り体調を入力するなかで、コンディションへの関心が高まったと答えるチームが多いことがわかりました。
メンバー(選手)が体温を測る習慣がついた……40.7%
メンバー自身のコンディション管理・体調への関心が高まった……28.9%
スタッフ・選手間のコミュニケーションがとりやすくなった……15.0%
特になし……9.8%
その他……5.7%
〈「その他」に回答いただいたコメント〉
・選手自身の意識向上につながった
・自主的にトレーニングに取り組む習慣がついた
・選手のコンディションを遠隔で日々確認したうえで面談を行えた
・トレーニング状況を離れているスタッフ同士が同時に把握できた など
2-3 選手・スタッフ間でコミュニケーションができる「コメント機能」の利用について
ONE TAP SPORTS「コメント機能」もチーム間コミュニケーションに貢献していました。
〈「利用した」チームの利用方法内訳〉
・その他の症状がある場合の記入欄として……37.1%
・コミュニケーションの場として何でも記入していいと伝えた……23.7%
・体調以外の不調(メンタル)を伝える記入欄として……20.6%
・外出など行動履歴を記載してもらっている……11.3%
・その他……7.2%
2-4 「コメント機能」利用回数(月間)の推移
緊急事態宣言が発令された4月以降、ユーザー数の伸びとともに増加。
2-5 活動自粛期間中のトレーニングについて
9割のチームがなんらかの形でトレーニングを継続しており、多くのチームがオンラインでの合同トレーニングを行っていました。
トレーニング内容は選手各々が判断……37.3%
全選手同じ練習メニューを伝達……21.9%
各選手に個別練習メニューを伝達……10.1%
その他……20.7%
トレーニング休止……10.1%
〈「その他」に回答いただいたコメント〉
・行ってほしい練習内容についてプリントを作成して配布
・Zoomによるオンライントレーニング指導
・選手考案のメニューを動画共有し合った
・共通メニューと、リハビリ選手と希望選手へ個別でメニュー提供 など
2-5 活動自粛期間中のトレーニング量について
86%がトレーニング量が減ったと答えたが、14%はトレーニング量を維持または増加していました。
〈活動自粛期間中のトレーニング内容・計画についての工夫〉
・GPSによるランニングデータの把握
・生活リズムの大切さを伝えた
・できる限りオンラインで一緒に行うようにした
・トレーニング負荷の向上より、コンディション維持を重視し「飽きない工夫」を行っていた
・オンラインで、普段はできない細かい動きやスキルの指導
・こまめにミーティングを行い選手たちのモチベーション低下を極力抑えた
・自宅で自重を利用してできるトレーニング動画などを共有した など
2-6 活動再開にあたり、心配していることや課題について
約半数が、再開にあたっての「感染対策」に何らかの不安を抱いていることがわかりました。
感染対策……46.0%
再開のためのコンディション管理……15.0%
再開時の怪我防止……9.7%
モチベーション低下……8.8%
指針、方針のあり方……8.0%
体力・スキル低下……7.1%
熱中症……5.3%
■ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)について(https://lp.one-tap.jp/)
「ONE TAP SPORTS」は、コンディション機能・インジュリー機能などで構成され、試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、トレーナー・コーチ・監督等の指導者が選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするシステムです。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・パフォーマンス向上の実現をサポートしています。現在、ラグビー日本代表をはじめとする日本代表では19競技、プロチームを中心に国内外で68競技・1200チーム以上に導入されています。
■株式会社ユーフォリア について
ユーフォリアは「スポーツの力を活かし、スポーツの力を通じて、未来をつくる」をミッションに掲げ、アスリートのコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」を開発・提供するスポーツテック企業です。より安全で楽しく、かつ効率的にスポーツを行う環境整備にデータ面から貢献してまいります。
本社 :東京都千代田区六番町5-5 飯田ビル2階
設立 :2008年8月18日
代表者 :代表取締役/共同創業者 橋口 寛・宮田 誠
事業内容:スポーツデータサイエンス/スポーツ領域における
システム開発・保守・コンサルティング
URL :https://www.eu-phoria.jp/