株式会社 北國新聞社のプレスリリース
- 北國新聞「あと365日」概要
この度掲出する一面広告「あと365日」には、103回にわたって「高等学校相撲金沢大会」を開催してきた当社が、最後の大会を奪われてしまった高校生に何かできないか、という想いから制作いたしました。広告内に記載したメッセージには、当社の高校生に向けた、精一杯の応援や願いの気持ちを込めています。
3年生にとっては最後となる金沢大会の中止。当然、やりきれない思いでいっぱいでした。しかし、倒されても起き上がり、その度に強くなっていく選手たちの姿や相撲という競技を通して、これまで何度も勇気付けられてきたことを考えると、大会の中止を悲しむだけではなく、私たち自身が次の大会に向けて立ち上がることが大切ではないかと思いました。世界中で多くのイベントが中止となった今年、せめてこの相撲大会だけでも、前向きに動き出したい。来年はきっと普通に相撲大会がある。それが自粛を続ける多くの人にとって楽しみなことになれたら嬉しいです。
<メッセージ全文>
今日は、高校相撲の全国大会が、
金沢で開催されるはずだった日です。
この大会の優勝を目指して
練習をつづけてきた選手たちの日々や、
もう二度と出場することでできない
3年生のことを思うと、残念で、
かける言葉も見つかりません。
だけど、倒されても何度でも起き上がって、
その度に強くなるのが相撲だから。
大会を主催する大人として、
できなかったことではなく、
これからできることに目を向けたい。
つぎの高等学校相撲金沢大会まで、あと365日。
来年は、2年分すごい大会にする。
この大会は、君たちが出たくて出たくて、
それでも出られなかった大会であることを、
私たちはずっと忘れません。
- 大会開催予定であった会場で
大会開催予定だった本日朝。「前を向く」その思いを胸に、 次の大会に向けた第一歩として、当社担当者が会場の土俵に足を運び、 掲載誌面を掲げてまいりました。
- これまでの北國新聞と高等学校相撲金沢大会の取り組み
これまでにも、当社は「高等学校相撲金沢大会」を主催し、国技でありながら年々減少している高校生の相撲競技人口に歯止めをかけるために、相撲の魅力を若い世代に伝えるプロモーションを展開してまいりました。
2017年「相撲ガールズ82手」
若い世代に相撲の魅力を伝えるためのプロモーションムービー、ビジュアル制作を行いました。
ターゲットの心に響くよう、クールで格好良い、臨場感がある仕上がりであることはもちろんのこと、全82手におよぶ組み手の正確さや美しさ、取り組み時の真剣な表情を重視。美人女子高生が相撲を取るという話題性のあるアイディアに、神聖な国技に対するリスペクトを込めた演出を加えています。
2018年「相撲部応援ポスター」
相撲人口増加を目指し、全国の大会出場校全72校のオリジナル「相撲部応援ポスター」を制作しました。
大会ポスターでありながら、それぞれの高校に配布することで部員募集ポスターとして使ってもらえる仕組みに。全72校のポスターはそれぞれの高校名が書かれており、また相撲部のイメージを刷新させるために、鮮烈なカラーリングでグラフィカルな構成となっています。
2019年「努力の軌跡ポスター」
”努力の軌跡のビジュアル化”をコアアイデアに、ビジュアル制作を行いました。
平均取り組み時間7秒と一瞬で勝負が決まってしまう相撲ですが、その背景にある努力の軌跡を「テッポウ」をモチーフにビジュアルとコピーで表現。勝つために努力する過程を肯定することで、部活動は勝つためではなく、楽しむものであるという最近の風潮に一石を投じるとともに、出場選手たちに、相撲を続けてきたことを誇りに持ってもらえるよう制作いたしました。
- 高等学校相撲金沢大会 概要
石川県金沢市で毎年5月に開催される、高校生の相撲大会です。
1915年(大正4年)6月13日に第1回大会が開かれたこの相撲大会は、日本高校スポーツ界最古の歴史を持っています。