痛みの強さだけでは違いを十分に捉えられない、6つの異なる心理社会的プロファイルを確認
株式会社理学ボディのプレスリリース
株式会社理学ボディ(本社:東京都渋谷区、代表:木城拓也)は、同社が全国108店舗(2026年8月時点)で展開する「青山筋膜整体 理学BODY」の初回来店時データを用い、慢性筋骨格系疼痛(以下、慢性痛)を抱える成人12,235名を共同研究チームで解析しました。その研究成果をまとめた論文が、疼痛研究の国際学術誌「European Journal of Pain」に掲載されたことをお知らせします。
本研究では、痛みの強さだけでは違いを十分に捉えられない、6つの異なる心理社会的プロファイル(複数の指標を組み合わせて捉えた特徴のまとまり)がみられました。
また、仕事への支障に関する項目に回答した10,144名のうち、49.0%が、痛みによって仕事に支障を感じていました。プロファイル別に見ると、「支障がある」と回答した人の割合は37.8%から67.3%まで異なっていました。
■研究の背景
慢性痛を抱える人の状態には、痛みの強さだけでなく、痛みに関連してみられる症状、痛みを強く脅威として捉える傾向、身体を動かすことへの怖さなど、複数の側面があります。
しかし、日常的な評価では、痛みの強さなど個別の指標が中心になりやすく、複数の側面を組み合わせたときに、どのような心理社会的プロファイルがみられるのかについては、十分に分かっていませんでした。
そこで本研究では、「青山筋膜整体 理学BODY」を訪れた人のデータを用い、慢性痛を抱える人に、どのような心理社会的プロファイルがみられるのかを分析しました。
■研究の方法
「青山筋膜整体 理学BODY」を初めて訪れた人のうち、痛みが3か月以上続き、解析に用いる4つの指標に完全回答していた12,235名を対象としました。
分析に用いた指標は、次の4つです。
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過去4週間の痛みの強さ
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痛みに関連してみられる疲労や睡眠、感覚の過敏さなどの症状
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痛みを強く脅威として捉える傾向
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身体を動かすことへの怖さ
これら4つの指標への回答パターンを「潜在プロファイル分析」という統計的手法を用いて分析しました。
■研究成果の概要
4つの指標の組み合わせから、6つの異なる心理社会的プロファイルがみられ、プロファイル間の違いは痛みの強さだけでは十分に捉えられないことがわかりました。

「高い痛み・低い運動恐怖」のプロファイルでは、痛みの強さが平均7.3、身体を動かすことへの怖さを示す指標が平均17.1でした。一方、「中程度の心理社会的プロファイル」では、痛みの強さは平均5.6と低いものの、身体を動かすことへの怖さを示す指標は平均24.2と高くみられました。
6つの心理社会的プロファイルの違いは、仕事への支障がある人の割合にも表れていました。
仕事への支障に関する項目に回答した10,144名の49.0%が、痛みによって仕事に支障を感じていました。さらにプロファイル別に見ると、その割合は最も低いプロファイルで37.8%、最も高いプロファイルで67.3%と、29.5ポイントの開きがありました。
一方、趣味・余暇への支障がある人の割合は40.9%〜44.5%で、プロファイル間の開きは3.6ポイントでした。日常生活への支障がある人の割合は、すべてのプロファイルで80%を超え、プロファイル間の開きは13.4ポイントでした。
3つの場面を比較すると、支障がある人の割合のプロファイル間の開きは、仕事で最も大きくみられました。

■本研究の意義
本研究では、日本の自費の筋骨格系ケアを利用した慢性筋骨格系疼痛のある成人12,235名の初回来店時データを分析しました。病院や疼痛専門施設とは異なる場で日常的に収集された、大規模なデータを用いて心理社会的な特徴を分析した点が、本研究の特徴です。
分析の結果、慢性筋骨格系疼痛を抱える人に、痛みの強さだけでは違いを十分に捉えられない、6つの心理社会的プロファイルがみられました。また、仕事への支障がある人の割合は、心理社会的プロファイルによって異なっていました。
これらの結果は、慢性筋骨格系疼痛を抱える人の状態について、痛みの強さだけでなく、痛みに対する捉え方や身体を動かすことへの怖さなどを含め、多面的に捉えることの重要性を検討するための基礎的な知見となります。
今回みられた6つのプロファイルは、現時点で診断や治療方針の決定に使用できる分類ではありません。本研究は、異なる集団での再現性や、その後の経過との関係を検証するための土台となるものです。
■ 今後の展望
株式会社理学ボディが目指しているのは、慢性痛を抱える人の状態を一律に捉えるのではなく、一人ひとりの違いを踏まえ、必要な人に必要な支援を届けられる健康支援です。
その実現に向けて、日々の現場から得られたデータを研究につなげ、判断の土台となるエビデンスを蓄積しています。
今後は、異なる集団においても同様のプロファイルがみられるかを確認するとともに、時間の経過に伴う状態の変化や、その後の経過との関係について検証を重ねていき、慢性痛に対する理解の深化と、研究成果の社会への発信に取り組んでまいります。
■ 研究責任者コメント
和泉大学大学院 リハビリテーション研究科 運動機能領域 今井 亮太(本論文 筆頭著者・責任著者)
今回の研究では、慢性筋骨格痛を抱える方々に、痛みの強さだけでは捉えきれない6つの心理社会的プロファイルがみられました。また、仕事への支障の割合もプロファイルによって異なっていました。働く人の痛みを考える際には、痛みの強さだけでなく、その背景を多面的に捉えることが重要だと考えています。
■論文情報
論文名:Psychosocial profiles in adults with chronic musculoskeletal pain attending self-funded manual bodywork therapy in Japan: a cross-sectional latent profile analysis
著者:今井亮太(和泉大学大学院 リハビリテーション研究科 運動機能領域、筆頭・責任著者)、肩祥平、岡田直之、木城拓也
掲載誌:European Journal of Pain
公開日:2026年8月16日(オンライン公開)
論文掲載ページ:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ejp.70362
※本論文の著者のうち、肩祥平、岡田直之は株式会社理学ボディに所属し、木城拓也はRIGAKUBODY PTE. Ltd.に所属しています。統計解析は今井亮太(和泉大学大学院)が担当しました。今井亮太には競合する利益はありません。解析、結果の解釈および論文投稿の判断は独立して実施されました。
青山筋膜整体 理学BODYについて

「青山筋膜整体 理学BODY」では、“通わせない整体”をコンセプトに全国108店舗を展開。(2026年8月現在)業界で主流となっている回数券の販売を行わず、最短3回以内での症状改善を目指す方針を掲げているのが特徴です。
慢性的な痛みに悩む方々にとって、通っていただく回数や改善への不安は痛みへのケアを断念させる大きな要因となります。そこで「青山筋膜整体 理学BODY」では、痛みをできるだけ早期に改善し、快適な日常生活を取り戻せるようサポートしています。
青山筋膜整体 理学BODY 公式サイト
https://kabushikigaisya-rigakubody.co.jp/seitai/
株式会社理学ボディ 会社概要

理学療法士で代表の木城拓也が、お客様の痛みを短期間で改善することを目指し、そのスキルに見合った報酬を得る仕組みを作ることで理学療法士の処遇改善にも貢献したいという強い思いから、2018年に創業。
理学療法士の有資格者による施術で、3回以内の改善をめざすコンセプトにこだわる“通わせない整体”「青山筋膜整体 理学BODY」を国内に108店舗展開(2026年8月時点)。2022年からは、理学療法士監修のマシンピラティス事業「ルルト」を始め、より多くの人々に「最高の技術」を提供し、世界中の人々の健康をサポートすることを目指している。
社名:株式会社理学ボディ
所在地:東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷701
電話番号:03 6712 6473
URL:https://kabushikigaisya-rigakubody.co.jp/
代表者:代表取締役 木城 拓也
創業:2018年7月2日
事業内容:整体院の経営/ピラティススタジオの経営/障がい福祉事業/セミナー主催及び教育事業
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
株式会社理学ボディ 広報 担当:佐藤
MAIL:press@rigakubody.com
※件名に「研究に関する問い合わせ」とご記載ください

