オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ

能登の被災木材を用いた、初代「金栗カップ」を企業・コミュニティ部門優勝のマーシュに授与

Ekiden Group Ltd.のプレスリリース

背後に迫る選手をかわし、優勝したオックスフォード大学

Ekiden Group Ltd.(代表:アンナ・ディングリー/ Anna Dingley)は、2026年6月12日(金)、英国・ウィンザーからレディングにかけてのテムズ川沿いを舞台に、第3回「FT日経 UK駅伝」を開催しました。第3回となる今年は、大学対抗部門に17校、企業・コミュニティ部門に18チームが参加。英国の大学生、企業、地域コミュニティ、日本からのゲスト参加者らが、約112kmのコースで“たすき”をつなぎました。

大学対抗部門では、オックスフォード大学が6時間49分01秒で優勝。2位はエクセター大学、3位はカーディフ大学となりました。最終10区ではエクセター大学が驚異の追い上げを見せ、ゴール前ではどちらが優勝するか最後までわからない手に汗握る接戦となりましたが、オックスフォード大学がリードを守り切り、わずか5秒差でゴールしました。日本からは昨年優勝の立命館大学が日英交流特別招待枠としてゲスト参加。全体順位としては2位の好走を見せ、英国の大学チームとともにレースを盛り上げました。今年度からはシード制も導入され、合計25校のエントリー中9校の出場が叶わなかった等、事前から注目の高さが伺えていましたが、参加大学数の拡大だけでなく、競技レベルの高まりも感じさせる大会となりました。

また、企業・コミュニティ部門では、マーシュが優勝。今年新たに命名された優勝杯「金栗カップ(Kanakuri Cup)」が初めて授与されました。「金栗カップ」は、“日本マラソンの父”“駅伝の父”とも称される金栗四三氏の名を冠したトロフィーで、能登半島地震で被災した家屋の木材を用い、英国の高級工芸ブランド「LINLEY(リンリー)」により制作されたものです。

今年は、日本発祥の長距離リレー競技「Ekiden」がオックスフォード英語辞典に収録されて以降、初めての開催となりました。辞書に載った日本発祥の競技名が、英国の大学生、企業ランナー、地域の子どもたちの間で実際に使われ、“たすき”をつなぐ競技として走られたことは、駅伝文化が英国で新たな段階に入ったことを象徴しています。

レース結果は以下の通りです。

<大学対抗部門>

・優勝:オックスフォード大学

・2位:エクセター大学

・3位:カーディフ大学

優勝を喜ぶオックスフォード大学チーム

<企業・コミュニティ部門>

・優勝:マーシュ

・2位: チーム アシックス&スペシャルゲスト

 ・3位:サイエンス・イン・スポーツ

初代「金栗カップ」を手に喜ぶマーシュ

◉大学対抗部門 優勝チーム コメント
オックスフォード大学 トーマス・レンショー選手(1区)

「駅伝を走ってみて、最高でした。去年は失格になってしまったので、今年こそ優勝するんだと、みんなとてもハングリーでした。改善のためにたくさん努力しましたし、チームとしてとても協力し合いました。駅伝は、単純な10km走よりもコースやルールを覚えるなど要素が多いですが、むしろそれが面白いと感じています。僕は1区だったので『チームのために最高のスタートを切れるか』ということだけを考えていましたが、10区でエラ(10区走者)のすぐ後ろにランナーが迫っており、あんな接戦の中で、自分のチームメイトを追いかけながら勝利に向けて応援すること以上の興奮はないと思いました。」

◉企業・コミュニティ部門 優勝チーム コメント
マーシュ UK マネージング・ディレクター/チームキャプテン ジョン・カヴァナ氏

「優勝したなんて信じられません。ですが、レースディレクターとのセッションや各自の個人練習など、勝つためにしっかり準備して臨みました。勝つために来たんです。だから、この結果に大満足です。英国全土の約9千人の同僚から公募し、駅伝で初めて会ったメンバーもいましたが、駅伝が繋がりを作る良い機会になりました。『金栗カップ』は、お披露目会でトロフィーのデザイナーから直接、背景にある物語、木々のこと、日本からの木材のことも聞いていたので、この美しい金栗カップをロンドンオフィスに飾れるのは本当に誇らしいです。まずはチームでお祝いをして、来年はタイトル防衛のために必ず戻ってきます。」

 ◉Ekiden Group Ltd. 創設者 アンナ・ディングリー代表 コメント
「オックスフォード大学の劇的なフィニッシュをはじめ、夢にも思わなかったほどスリリングな最高峰のレースとなりました。初年度3校でスタートした本大会は、今年17のトップ大学と18の企業・コミュニティチームが競う規模へ成長。イングランド陸上競技連盟の公認を受ける本格的なエリート競技へと進化を遂げています。何より感慨深いのは、英国の若者たちが伝統の『たすき』を胸に走り、仲間を信じて責任と精神を繋ぐという駅伝の神髄が、ここテムズの地に根づいたと確信できたことです。今年は石川県とのパートナーシップのもと、能登の被災木材を用いた『金栗カップ』を授与できたことも歴史的な一歩です。日本の素晴らしいスポーツ文化と精神を英国の新たな歴史として刻めたことを、心から誇りに思います。」

■ たすきを待つチームメイトの歓声、英国の地で広がる駅伝の熱気

当日は、ウィンザーを出発したランナーたちが、日本の駅伝と同様に“たすきリレー”を行い、中継地点にて仲間へ想いと共にたすきをつなぎました。

大学対抗部門では、オックスフォード大学とエクセター大学がゴール前で競り合いましたが、見事リードを守り切りフィニッシュ。待ち構えていたたチームメイトから大きな歓声が上がりました。オックスフォード大学の選手たちは、フィニッシュ後にたすきを手に抱き合い、チーム全員で勝ち取った優勝を叫んでいました。一方5秒後にゴールしたエクセター大学の選手たちは、うっすらと涙を浮かべ、悔しそうな表情を浮かべていました。たすきリレーのシーンでは走ってくるチームメイトに手を振って迎えたり、肩をポンと叩き想いを託すようなシーンも見られました。たすきをつなぐチームの絆を感じられるシーンもあり、駅伝の根底にある『絆の精神』が、英国の地でも深く受け入れられていることが垣間見えました。

日本からは昨年優勝の立命館大学が日英交流特別招待枠としてゲスト参加。全体順位としては2位の好走を見せ、英国の大学チームとともにレースを盛り上げました。

                            
また大会当日には、地元の小学生も応援に駆けつけ、ランナーへ声援を送りました。英国を代表するキャラクターである「くまのパディントン」も応援に登場。こうした沿道の賑やかな応援風景からも、年を重ねるごとに日本発祥の「駅伝」への注目度が高まり、英国の地域の人々にも親しまれ始めていることが感じられました。

英国の地でも受け継がれている「たすきリレー」
惜しくも5秒差で2位となったエクセター大学
ゴール後、優勝の喜びをわかちあうオックスフォード大学
悔しそうな表情を浮かべるエクセター大学の選手
地元小学生と『くまのパディントン』も応援
立命館大学は全体タイム2位の好走

■ 日本発祥の駅伝が、英国の競技文化として根づき始める

「FT日経 UK駅伝」は、2024年に初開催されました。第1回大会では、箱根駅伝100回目の節目や、天皇皇后両陛下の英国国賓訪問と同時期の開催を背景に、日本発祥の駅伝文化を英国へ紹介する取り組みとして始まりました。第2回大会では、日本から初出場した立命館大学が大学対抗部門で優勝し、日本の駅伝競技の存在感を示しました。

一方、第3回となる今年は、英国の大学、企業、地域コミュニティが主役となり、駅伝が英国における新たな競技文化として根づき始めていることを示す大会となりました。大学対抗部門は、第1回大会の3校から17チームへと拡大。出場校には、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ラフバラー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)など、英国を代表する大学が名を連ねました。

参加希望の増加を受け、今大会からは予選・シード制度も導入。さらに英国の陸上競技統括団体「England Athletics」の公認イベントとして実施されたことで、UK駅伝は単なる文化交流イベントにとどまらず、英国における本格的な大学対抗長距離リレー競技としての発展を見せています。

スタート前、真剣な表情から駅伝への意気込みが伺える

下記の、事前インタビューでの大学生の意気込みからも、UK駅伝が英国の学生ランナーにとって特別な大会として受け止められていることがうかがえます。

―「昨年の最大のハイライトは、英国駅伝への参加でした。BUCSクロスカントリー大会と並んで、英国大学長距離走界の強豪チームと互角に渡り合い、上位入賞を果たせたことを誇りに思います。(中略)チームキャプテンである私は、日本と英国の両方にルーツがあります。箱根駅伝を見ることは、物心つく前から私の新年の習慣の一部でした。このレースが日本の選手たちにとってどれほど大きな意味を持つかを知っているので、UK駅伝は今後ますます競争力を高めていくと確信しています」(UCL・アキラ ウェルスティード)

―「UK駅伝は、私たちの年間行事の中でも特に重要なイベントであり、オックスフォード大学が長距離走チームの強さと層の厚さを改めて示す絶好の機会となります。(中略)駅伝はチーム競技であり、夏の間、ランナーが個人の目標よりもチームの目標を優先してこそ、成功を収めることができます。これは、大学を代表することに情熱を燃やす、非常に結束の強い、意欲の高いアスリート集団が存在するオックスフォードの雰囲気と文化にまさに合致しています。」(オックスフォード大学・ベンジャミン マッカートニー)

―「リーズ大学は、個人の栄光よりも集団の力、信頼、信念を重んじるチームであり、だからこそUK駅伝は私たちに非常にふさわしいのです。昨年の4位入賞は、私たちが国内トップクラスの大学にふさわしいことを証明し、メダル獲得を目指してさらに上を目指そうという意欲を掻き立てました。(中略)リーズは団結して戦列に並び、誇りを持ってタスキを掲げ、レースの上位で活躍できると確信しています。」(リーズ大学・リース ハードマン)

■ 英国ならではの形へ進化し広がる「Ekiden」

UK駅伝では、日本の駅伝における「たすき」をつなぐ精神を受け継ぎながら、英国ならではの形にも進化しています。

・チームは男女混合編成:10人1組、男子5名+女子5名で構成。

・コースはワイルドなトレイルパス:ウィンザーからレディングにかけてのテムズ川沿いを走る約112kmのコースは、草地やぬかるみ、河川沿いの道を含む、クロスカントリーのような自然豊かな英国らしいルートが特徴です。

・企業・コミュニティ部門も参加:英国空軍(Royal Air Force)や、在英日本大使館や英国公務員等の混合チーム(State Visit Legacy Team)、ジャーナリストやランニング界のレジェンドらによるストーリーテラーズ(Storytellers)チームなどを含む、日英両国の企業、団体、メディア、地域コミュニティなどから18チームが参加。また、オリンピック・パラリンピック出場経験を持つ選手や、英国のランニング界で知られる関係者も参加。日本発祥の「駅伝」が、英国のランニングコミュニティからも注目される競技として広がりつつあるとともに、企業や大学の枠を超え、英国社会の多様なコミュニティをつなぐ場として広がっていることを示しています。

男女混合でたすきを繋ぐ
英メディアの記者やランニング界の著名人らで結成された「ストーリーテラーズ(Storytellers)」チーム

■ 2026年のフィーチャー県・石川県との取り組みも実施

2026年大会では、石川県をフィーチャー県とし、能登半島地震からの復興支援および日英文化交流を目的とした取り組みを実施しました。

大会には石川県の学生2名が招待され、英国の地で駅伝に参加しました。会場では石川県の伝統工芸や食文化を紹介するコーナーも設置され、スポーツを通じて石川・能登の魅力や復興への思いを英国の参加者へ伝えました。

主な取り組みは以下の通りです。

・石川県の学生2名を英国へ招待
・能登半島地震で被災した家屋の木材を再利用したトロフィー制作
・能登半島の地域コミュニティ再生支援団体への寄付
・被災地の詩を大会メダルに刻印
・石川県の伝統工芸品や食文化の紹介
・大会会場での石川県紹介コーナーの設置

能登半島地震の被災木材を再利用した「金栗カップ」
能登半島地震の被災木材を使用した「金栗カップ」を、石川県からの招待学生2名から授与、能登の想いを伝える
石川の特産品が会場にて紹介・賞品として授与

*石川県招待学生 コメント

◉金沢工業大学4年

六角颯琉(ろっかく はる)さん

「UK駅伝のために、人生で初めてパスポートを作りました。出発前は言葉や文化の違いなど不安でいっぱいでしたが、実際にイギリスへ来てみると出会う方々みんなが優しく、温かいおもてなしに感動しました。英国の学生ランナーの皆さんと、お互いに刺激し合えたことは一生の財産です。また、漆塗りの工芸品を英国の人に見てもらったり、幼い頃から自分が食べているお菓子を『美味しい』と喜んでもらう様子を見ることができ、石川出身者として嬉しく誇らしかったです。来年からは社会人になりますが、今回の素晴らしい経験を糧に、いつか『企業・コミュニティ部門』のランナーとして、再びこのUK駅伝の舞台で走ってみたいです」

ストーリーテラーズチームの一員として、たすきを受け取る石川県招待学生・六角さん

◉金沢大学4年 出雲千聖(いずも ちせ)さん

「到着した日に現地の大学生の皆さんと一緒に走る機会があり、その気さくさに緊張が吹き飛びました。本番では、きれいなテムズ川沿いや舗装されていない道、犬の散歩をする人たちなど、日本の景色とは違って新鮮でした。今回、能登半島地震の被災木材で作られた『金栗カップ』を英国の皆さんに披露できたことは、大きな意味があると感じています。UK駅伝やこのトロフィーを通じて、少しでも石川や能登の現状、そして震災のことを知っていただくきっかけになれていたら嬉しいです。私は大学のゼミで能登の復興支援の仮設住宅のモデル研究に携わっています。石川に帰ったら、研究室の仲間たちに『イギリスでこんなに多くの人が能登を応援してくれたよ』と真っ先に伝えたいです」

■ 「FT日経 UK駅伝」について

「FT日経 UK駅伝」は、日本発祥の長距離リレー競技「駅伝」を英国で展開する国際スポーツイベントです。本大会は、国外唯一の本格的な大学駅伝として、英国の大学対抗部門および企業・コミュニティ部門で実施されています。競技としての発展に加え、日本各地の文化を英国へ発信する文化交流プラットフォームとしての役割も担っています。

  • 名称:FT日経 UK駅伝(英名:FT Nikkei UK Ekiden)

  • 日程:2026年6月12日(金)

  • 開催地:英国・ウィンザー〜レディング(テムズ川沿い)

  • 距離:約112km

  • 形式:10人 1チーム(男子5名、女子5名の男女混合)

  • 部門:大学対抗(17チーム)/企業・コミュニティ対抗(18チーム)

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  • ヘッドラインスポンサー:日本経済新聞社、フィナンシャル・タイムズ

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  • オフィシャルスポンサー(アルファベット順):アビームコンサルティング、

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  • サポーター:英国大使館、日本国大使館、MUSUBI、日本政府観光局、英国空軍、石川県、一般社団法人東京俱楽部、サッポロビール、富士フイルム、ブリック・ローゼンバーグ、リンリー 

■ 本件に関するお問い合わせ先

メールアドレス press@ukekiden.com(日本語対応可。PR事務局:芦田・マークス)

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