スノボーダー村瀬心椛さんがゲストに登場
JUMP for The Earth PROJECT事務局のプレスリリース
スキージャンプ髙梨沙羅が発起人となり、雪山の自然環境を守りスノースポーツを次世代に残していくために2023年5月に立ち上げたJUMP for The Earth PROJECTの活動第9弾として、蔵王を歩いて山の美しさを感じながら、それを守るためにごみ拾いなどのクリーン活動を行う「JUMP for The Earth PROJECT トレッキング&クリーン アクション in 蔵王」を6月6日(土)に開催しました。蔵王での開催は今年で4年目となります。
JUMP for The Earth PROJECT 活動第9弾「トレッキング&クリーンアクション in 蔵王」の様子
■ ゲストにスノーボーダーの村瀬心椛、気候科学者の江守正多教授
蔵王はウィンタースポーツの聖地であり、2012年のW杯で自身初優勝を果たした髙梨沙羅にとって、競技人生における原点ともいえる特別な場所です。一方で近年は、雪不足や気候変動の影響が世界各地で顕在化しており、ウィンタースポーツを取り巻く環境にも大きな変化が生じています。そうした現状を受け、本イベントは単なる“クリーン活動”にとどまらず、スポーツと環境教育を掛け合わせながら、次世代とともに地球の未来について考える場として開催しています。
本プロジェクトが掲げる「雪や自然を守るために、いまできること」というテーマのもと、今年も多彩なゲストが参加。ゲストには、スノーボーダーの村瀬心椛さん、そして東京大学未来ビジョン研究センター教授であり、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次・第6次評価報告書の主執筆者を務めた気候科学者・江守正多さんが登壇しました。
ウィンタースポーツの最前線で活躍する村瀬さんからは、アスリートとして自然と向き合う中で感じる変化や想いが語られ、江守教授からは、地球温暖化によって今起きていることや、今後子どもたちの暮らしにどのような影響が及ぶ可能性があるのかについて、わかりやすい言葉で伝えられました。
■ 約100名で蔵王をトレッキング&クリーン
当日は、髙梨沙羅と、山形県の次世代アスリート発掘事業「YAMAGATAドリームキッズ」の子どもたちと親御さま、一般募集より参加の皆さま、合計約100名が参加。NIKEトレーナーのKahoさんによるウォームアップでカラダをほぐした後、蔵王山岳インストラクターのガイドのもと、アリオンテック蔵王シャンツェ周辺の約2kmのコースを約60分間にわたってトレッキングしながら清掃し、蔵王の雄大な自然と触れ合い、自然と共生する喜びについて学びました。参加した未来のアスリートたちからは「海外遠征の時の食事について話を聞くことができた。森を歩いて自然の見方が変わった。」といった感想が寄せられました。蔵王の樹木・草花・動物について山岳インストラクターから直接学ぶ場面では、子どもたちが熱心に質問を投げかける姿も印象的でした。
■ トークショー「雪や自然を守るために、いまできること」
トレッキング&クリーンアクションのあとには、髙梨沙羅・村瀬心椛さん・江守正多教授の3名によるトークショーを実施。アスリート視点で感じる気候変動の実感を、科学者が“いま地球で何が起きているのか”という観点で受けとめ、最後は「私たちが今から始められることは何か?」という具体的なアクションへと話を着地させました。
髙梨沙羅からは「専門家の江守教授や、世界のトップで活躍している村瀬選手にいらしていただけたので、自然に触れながらたくさんのことを学べました。ここで経験したことをいろんな人につなげていってくれたらうれしいなと思います。この輪がどんどん広がっていってくれたら」、村瀬さんからは「参加者と環境のことについて話したり、一緒に山の中を歩いたりとか、幸せな時間だった。(子どものころは)スノーボードをやるだけだったが、高校生くらいから雪が少なくて大会ができなかったりとか、海外に行かないとスノーボードができないなどの環境になってから自然環境について考えていました。今日あったことを周りの人たちに伝え、自分なりにやれることをやっていきたい」、江守教授からは「社会全体の仕組みを変えていく必要がある。トップアスリートが危機感を発信してくれることは嬉しい」といったことが語られました。トーク終了後には、学んだ内容にちなんだクイズ大会を実施。正解者10名には、本イベント限定のオリジナルタンブラーがプレゼントされ、会場は大いに盛り上がりました。
■ マイボトルバーを今年も設置
会場には今年もマイボトルバー(給水スポット)を3か所設置。多くの参加者がマイボトルを持参し、使い捨てプラスチックの削減や資源循環の促進を意識しながら、クリーン活動で乾いた喉を潤しました。このマイボトルバーは、2023年10月開催E活動第二弾「髙梨沙羅 × 藤女子高等学校 ワークショップ」で、髙梨沙羅と高校生たちが「スポーツイベントでできる、環境問題解決のためのアクション」について意見交換する中から生まれたアイデアを実現したものです。
JUMP for The Earth PROJECT トレッキング&クリーン アクション in 蔵王 概要
日時 :2026年6月6日(土) 9:30-12:00
会場 :アリオンテック蔵王シャンツェ
内容 :
・参加型トレッキング&クリーンアクション
・NIKEトレーナー Kahoさんによるウォームアップ
・トークショー「雪や自然を守るために、いまできること」
出演 :髙梨沙羅
ゲスト :
村瀬心椛選手(スノーボーダー)
江守正多さん(東京大学未来ビジョン研究センター教授/気候科学者)
Kahoさん(NIKE Trainer)
参加費 :無料
参加人数 :約100名
主催 :JUMP for The Earth PROJECT
後援 :山形市/蔵王温泉観光協会
協賛 :株式会社クラレ/アルコ株式会社/ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社/アリオンテック株式会社
助成 :日本財団
髙梨沙羅コメント
子どもたちが自然の中で楽しそうに過ごし、それぞれが自分なりの発見や好きなことを見つけている姿を見るたびに、この活動を続けてきて良かったと実感しています。
また今回の体験が「楽しかった」という思い出として残り、その子どもたちが大人になったときに、「この自然を守りたい」「未来につないでいきたい」という意識につながってくれたら嬉しいです。
ゴミ拾いは当たり前のことに感じるかもしれませんが、そうした一つひとつの行動が自然を守るための大切な第一歩だと思いますし、1人1人の意識で社会の仕組みや未来を変えていく力になると信じています。
これからも、JUMP for The Earth PROJECTを通じて自然と触れ合う機会をつくりながら、その輪をさらに広げ、未来の豊かな自然環境につなげていきたいと思います。
髙梨 沙羅 ~Takanashi Sara~
小学2年生からジャンプを始め、2011年2月のコンチネンタルカップにて国際スキー連盟公認国際ジャンプ大会での女子選手史上最年少優勝を果たす。その後、FISワールドカップにおける4度の総合優勝などを経て、2018年平昌冬季五輪では銅メダルを獲得。FISワールドカップでは男女を通じて歴代最多の63勝、また女子歴代最多116回目の表彰台に立ち、2026年ミラノ・コルティナオリンピック混合団体では銅メダルを獲得する。
JUMP for The Earth PROJECTの背景と狙い
気候変動がこのまま進むと、温暖化を原因とした雪不足により、スキージャンプを含めウィンタースポーツを楽しめる場所は将来的にはごくわずかになってしまう可能性があります。スキージャンプやウインタースポーツの楽しさを多くの人に知ってもらい、次世代に引き継いでいくために、日本のスキージャンプ界を牽引してきた髙梨沙羅を中心として、 JUMP for The Earth PROJECTが立ち上がりました。
JUMP for The Earth PROJECTでは、「自然とふれあう」「自然からまなぶ」「自然をまもる」を行動指針として、様々な活動を展開してまいります。例えば、気候変動の現在地について学ぶ動画コンテンツの発信や、雪山を守るアクション/イベント開催なども実施していく予定です。