iAPPS社とオムロン ヘルスケア シンガポールに合弁会社「HeartVoice」を設立

オムロンヘルスケアのプレスリリース

シンガポールのiAPPS Pte.Ted.(本社所在地:シンガポール、代表:Lilian Koh)とオムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲)は、企業向けに健康管理サービスを提供する新会社HeartVoice Pte.,Ltd.を共同設立することで合意しました。iAPPS社は、同社が展開する政府系スポーツセンターの予約・決済システム「ActiveSG」の事業を分離独立させ、オムロン ヘルスケアと企業向け健康管理サービスの合弁会社を設立します。シンガポールで企業の社員への予防医療への関心が高まるなか、両社は、「ActiveSG」事業のサービスプラットフォームを活用し、社員の健康を管理し、維持・改善することにより循環器疾患や糖尿病リスクの低減を目指します。

【合弁会社の概要】

会社名称:HeartVoice Pte.,Ltd.

本社所在地:シンガポール

社員数:29名

資本金:860万シンガポールドル(約7億)

    出資比率 iAPPS社 70%、オムロン ヘルスケア 30%

シンガポールでは、近年、年率7%(*1)で医療費が増加しており、そのうち約60%(*2)を企業や個人が負担しています。そのため、個人の健康意識が高まるとともに、企業では、福利厚生制度の枠組みの中で予防医療補助のための予算を確保するなど、国や企業が国民や社員への予防医療の取り組みを強化しています。

iAPPS社は、シンガポール政府から委託を受け、国の施策として運営する20以上のスポーツセンターの予約・決済システム「ActiveSG」の開発・運用を行っています。「ActiveSG」を利用する会員数は、160万人を超えており、ポイント還元など、様々なインセンティブプログラムにより同スポーツセンターの登録会員拡大に成功しており、デジタルコミュニケーションによる運動の習慣化など、行動変容のノウハウを有しています。

オムロン ヘルスケアは、血圧計を中心とした循環器事業のリーディングカンパニーとして「高血圧に起因する脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患の発症をゼロにすること(ゼロイベント)」を事業コンセプトに掲げ、生活習慣病などによる医療費増大という社会的課題解決に取り組んでいます。シンガポールにおいても、血圧計や体重体組成計等の家庭用健康医療機器を発売するほか、それらのデータを管理するアプリ「OMRON connect」のサービスを展開しています。

この度設立する新会社HeartVoiceは、iAPPSのアカウント管理から電子決済技術、インセンティブプログラム、システムノウハウと、オムロン ヘルスケアの家庭用血圧計をはじめとする健康医療機器や家庭での高血圧管理ノウハウを活用し、シンガポール企業向けの社員健康管理サービスプラットフォーム「HeartVoice」を開発し、企業向けサービスとして販売します。これにより、高血圧などの生活習慣病の予防、重症化を防いでいきます。さらに、シンガポールで得た事業ノウハウをアジア諸国に展開していきます。

同時に、高血圧患者向け遠隔医療サービスを開発し、病院や医療機関と提携し、シンガポールおよび近隣アジア諸国での事業モデルの確立を目指します。

(*1): BMI Research report

(*2): WHO Expenditure database

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