第51回全日本教育工学研究協議会全国大会にて発表。ARスポーツ「HADO」を活用した体育科実践

― 通常学級と特別支援学級が混在する授業実践 ―

株式会社meleapのプレスリリース

第51回全日本教育工学研究協議会全国大会(茨城つくば大会)において、つくば市立みどりの学園義務教育学校(茨城県つくば市)幸田 佳久教諭は、ARスポーツ「HADO」を活用した体育科の実践について発表しました。

本実践は、5年生体育科単元「HADOイベントプロジェクト」において実施された授業の報告です。

実践概要 

本単元では、「ARスポーツHADOを通して、運動の技能や戦術的な思考を高めるとともに、誰もが楽しめる運動・スポーツの在り方を考えたり、他の運動に生かしたりする力を育む」ことを単元目標として設定しました。

本時の学習は、「どうすれば誰もが楽しめるHADOにできるだろうか」という課題で取り組みました。

児童たちは、それぞれのグループごと誰もが楽しめるようにするために、ルールや作戦などについて、対象や状況に応じて考え、パラメーター調整や役割分担など工夫しました。

パラメーター調整:HADOでは、ボールの大きさ・速度・発射回数などを設定を個々で変更することが可能です。

ボールの大きさ・速度・発射回数などを設定可能

児童コメントの傾向

授業後の児童コメントを整理したところ、以下の傾向が見られました。

  1. 協力・作戦に関する言及
    「仲間と協力するのが楽しい」「作戦を考えるのが面白い」「声を掛け合って勝利につながる」

  2. 公平性に関する言及
    「男女の力の差がない」「運動が苦手でも楽しめる」「障害があってもできそう」

  3. ゲーム性に関する言及
    「エナジーボールを打つのがゲームみたい」「疲れを忘れるほど楽しい」

  4. 成功体験に関する言及
    「当てられると嬉しい」「シールドで守れた」「点が入った瞬間が最高」

  5.  新規性に関する言及
    「未来スポーツをやっている感じ」「いつもの学校体育では味わえない体験」

  6. 設定調整に関する言及
    「パラメーターで戦い方が変わる」「自分たちで設定できるのが面白い」

教頭コメント(一部抜粋)

つくば市立みどりの学園義務教育学校
教頭/文部科学省 教育DX戦略アドバイザー 中村 めぐみ 氏

「HADOの体育科における教育活用には、次期学習指導要領で求める多様性の包摂を実現できる可能性を強く感じています。身体格差を包摂できる点や運動技能の自己調整ができる点は、アダプテッドスポーツであると感じます。」

「技能の優劣に関係なく、友達同士で声を掛け合い、戦略や動きを相談する場面が多く見られました。思考力や協働性といった体育科の資質・能力が育まれていることの表れだと捉えています。」

「重要なのは技術そのものではなく、『どんな体育を実現したいのか』という明確な目的意識です。本実践は、次期学習指導要領が目指す体育の方向性を、現場から具体的に示す事例であると考えています。」
※全文はHADOの公式ページにて

第51回全日本教育工学研究協議会全国大会

茨城つくば大会 つくばから発信! 未来を創造する次世代の学び

【日 程】2025年11月14日(金)~15日(土)
【会 場】つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3)
【URL】https://smartconf.jp/content/jaet2025/
【主 催】日本教育工学協会(JAET)
【共 催】いばらきコンピュータ活用教育ネットワーク、つくば市教育委員会、
一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)

通常学級と特別支援学級の混在実践(別日)

また、別の取り組みとして、5年生の1クラスが、4年生の特別支援学級の子どもたちと一緒にHADOを行いました。

5年生児童は機材の装着方法やエナジーボールの操作方法を説明し、4年生児童も初めての体験ながら短時間で慣れ、積極的に活動しました。 

幸田 佳久 教諭 コメント

「5年生は4年生に機材の付け方やエナジーボールの打ち方などを分かりやすく伝えていました。特別支援学級の子どもたちもすぐに慣れて積極的に取り組んでいて、とても楽しかったと言っていました。こういう姿がインクルーシブなのかなと思います。」

5年生が、4年生の特別支援学級の生徒と一緒にHADOをする様子

HADOとは

「HADO」は、既存のフィジカルスポーツとデジタル技術を融合させた、新しいスポーツの形「テクノスポーツ」です。

頭にヘッドセット、腕にセンサーを装着し、エナジーボールやシールドを駆使して戦います。

シンプルなルールながら戦略性が高く、チームで作戦を立てる中で思考力・協働力・判断力が自然に育まれます。

運動が得意・不得意を問わず、誰もが同じフィールドで挑戦できる“次世代のスポーツ”として、世界39カ国で展開されています。

児童制作によるHADO紹介動画

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