国産薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX」が、世界初の自動供給システムを搭載したポータブルペレットストーブを発表

特許取得の超軽量ローター搭載により、モバイルバッテリーでの自動供給を実現

株式会社 寿産業のプレスリリース

株式会社寿産業

 

株式会社寿産業(所在地:神奈川県秦野市平沢 462-1、以下:寿産業)が展開する国産薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX(ファイヤーグラフィックス)」は、自動供給システムを搭載した世界初のポータブルペレットストーブ「COZZY(コージー)」を開発・発表いたしました。先行予約は2026年1月中旬を予定。一般発売は来春を予定しています。

寿産業は、企業向けの精密板金、レーザー加工、粉体・焼付塗装などを自社工場で一貫生産してきたメーカーです。2019年には、コロナ禍による発注減の対策および自社ブランド強化を目的に薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX」を立ち上げました。これまでに庭やテラス、キャンプなどのアウトドア用途に向けたポータブル薪ストーブ4モデル、サウナ用薪ストーブ2モデルを展開し、2024年にはブランド設立当初からの目標であった家庭用据置型薪ストーブ2モデルを発売しています。

一般的な家庭用ペレットストーブは、巻き上げ式ペレット配給システムや燃焼用送風ファンの稼働に家庭用100V電源が必要とされてきました。今回発表した「COZZY」は、自社開発の特許取得済み・超軽量ローターを採用し、モバイルバッテリーでペレット供給システムを駆動することに成功。また、燃焼ポットへ空気を供給する内部構造により電動ファンが不要となり、アウトドアシーンに適した高い携帯性を実現しています。
特に、冬季キャンプにおいての課題とされてきた「就寝時の寒さへの不安」を解消する、画期的なポータブルペレットストーブが誕生しました。

煙突ポートの付いたテントに設置すれば、ペレットの自動供給により冬キャンプの「就寝時の寒さへの不安」も解消される

製品コンセプト

2020年、FIREGRAPHIXはひとつの小さな炎から始まりました。ポータブル薪ストーブの開発を皮切りに、サウナストーブ、家庭用ストーブへと領域を広げながら、「人と炎の最適な関係」を探し続け、挑戦を重ねてきました。

フィールドでの数えきれないテスト。ユーザーとのリアルな対話。

自問を繰り返す中で見えてきたのは、「手をかけずとも、炎が寄り添い続けるストーブ」という理想でした。

薪ストーブは美しい。しかし、薪を焚べなければ炎は消える。
灯油ストーブは便利だが、空気を重くし、換気が必要になる。

薪を焚べる手間も、灯油のにおいもない。オンタイムもオフタイム(就寝中)も、テントの中を穏やかに包み込み、快適な環境で朝を迎えられる。そんなポータブルストーブがあったなら、きっとキャンパーたちは喜んでくれる。

その理想をかたちにしたのが「COZZY」です。

世界で初めて自動供給システムを搭載したポータブルペレットストーブ。
さらに、ペレットだけでなく薪も使えるハイブリッド仕様を実現しました。

それは、炎の美しさや楽しさ、そして機能性と安全性を極めた、新しい薪ストーブのスタンダード。

自然と人のあいだに、心地よい温度を灯す。
COZZY――それは、炎の未来をつくるストーブ。

課題と解決

①重量
ポータブル薪ストーブの定義を、私たちは「20kg以下」と考えています。この実現のため、一体構造ではなく3分割構造を採用しました。板厚をできるだけ薄くし、熱の加わらない部分にはアルミを使用することで軽量化を図っています。
炉:20㎏・ペレット投入機:9㎏・タンク:6㎏ 総重量:35㎏

アウトドアシーンでの使用を目的に、本体の炉、ペレット投入機、タンクの3分割構造にし携帯性を実現

②電源
家庭用ペレットストーブには100V電源が必要です。これは、ペレットを搬送する駆動部を動かすために大きな電力が必要だからです。しかし、多くのキャンプ場には電源がないため、モバイルバッテリーで稼働できる仕組みが必要でした。
COZZYのペレット供給用ローター(PATENT)はわずか1.5Wで動作するため、5Vのモバイル電源でも十分に稼働します。

モバイルバッテリーでの自動供給を実現
特許取得の超軽量ローター駆動部

③薪とペレット & 安全対策
COZZYは、ペレットと薪の同時使用、あるいは薪のみの燃焼にも対応。一次燃焼・二次燃焼用の調整レバーとエアーカーテン用レバーを分離し、自在な燃焼コントロールを可能にしました。
また、ペレット投入口下部には温度センサーを設置。設定上限または下限になった際にはペレットの供給を自動停止し、ブザーで使用者に知らせる安全機能を備えています。

ペレットだけでなく、薪ストーブとしても使用可能。昼間は薪ストーブ、夜はペレットの自動供給という楽しみ方もできる

④ペレットの詰まり
従来の自重式キャンプ用ペレットストーブで使用される、すり鉢形状のタンクでは、ペレットが押し合いをして詰まり、炉内に落ちなくなることがありました。そこで試行錯誤を重ね、ペレットがスムーズに落下する独自の形状を開発しました。

⑤自動運転
従来の自重式キャンプ用ペレットストーブでは、約30分で1kgのペレットが燃え尽きてしまいます。8時間燃やし続けるには16kgのペレットが必要で、大容量のタンクが不可欠でした。
一方COZZYは、ペレットの供給スピードを制御できるため、1kgで最大約110分燃焼可能。燃料タンクには10kgのペレットが収まり、最大約18時間の自動運転を実現しています。

⑥クリンカ対策
「クリンカ」とは、燃焼後にペレットが黒く固まってしまう現象を指します。これが過剰に発生すると空気の流れを妨げ、ポッドにペレットが滞留してタンクへ熱が伝わり、危険な状態を招きます。COZZYはペレット供給スピードと空気量を調整できるうえ、独自開発のポッド形状によってクリンカの発生を最小限に抑制。万が一クリンカが蓄積しても、タンクと炉を独立構造とすることで高温がペレットに伝わらない設計になっています。
さらに、安全装置を搭載しており、設定温度に達すると自動でペレット供給を停止します。

ペレットストーブでもFIREGRAPHIXの代名詞である「いつまでも美しい炎」を眺めることができる


製品仕様
炉本体:W351mmxH514mmxD346mm 20 kg
ペレット投入機:W328mmx456mmxD224mm 9 kg|
ペレットタンク:W320mmx404mmxD200mm 6kg
総重量:35kg
材質:炉本体:鉄、ペレット駆動部:アルミ・ステンレス、タンク:アルミ・ステンレス
推奨ペレット:ホワイト、長さ35㎜まで
薪長:25cm
煙突径:φ106
燃焼方式:クリーンバーン
生産国:日本
オプション:スタンド、ゴトク

ペレット燃焼時間:1kgで最大約110分
タンク内ペレット積載量:約10kg

想定価格
450,000円(税込)

メディア掲載予定
GO OUT 1月号 2025年11月29日(土)発売

展示・実演予定
GO OUT 冬 2025年12月12日~14日
場所「ふもとっぱら」

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