雪のコミュニティに気候変動アクションの選択肢を。FWTジャパン、「ENERGY FOR SNOWプロジェクト」として2020年冬に自然エネルギー導入促進活動を実施

FWTジャパン株式会社のプレスリリース

FWTジャパン株式会社(本社:長野県白馬村、マネージングディレクター:後藤陽一)は、フリーライドの大会FWT JAPAN SERIESの開催期間である2020年1〜3月、雪のコミュニティ発で自然エネルギー導入を促進する「ENERGY FOR SNOWプロジェクト」として、自然電力株式会社(本社:福岡県/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)と共同で運営する電力サービス「FWT DENKI」普及のための活動を強化します。SNSを通じた発信、大会開催地でのコミュニケーション強化や紹介制度の実施などを、SDGs・サステナビリティへの意識が高い白馬エリアを中心に行っていきます。
» FWT DENKI公式サイト  https://freerideworldtour.jp/denki/

■ 雪を未来にのこすエネルギー ENERGY FOR SNOWプロジェクトとは
FWTジャパンの本拠地である白馬から、FWT2020大会開催期間(1〜3月)を通じて、気候変動を最も近くで感じている「スノーコミュニティの人たち」に、具体的なアクションのひとつとして自然エネルギー導入という選択肢があることを知ってもらう活動です。主な取り組み(予定)は以下のとおりで、SNSやメールマガジンで随時お知らせしていきます。

具体的な取り組み予定
・各種メディア・SNSでの発信強化、ハッシュタグを使った反響の一元化
・FWTオフィス「白馬ノルウェービレッジ」での相談受付
・白馬にて法人向けに自然エネルギー説明会を実施
・雪コミュニティの輪を広げる紹介制度の実施
 

  • 共通ハッシュタグ #energyforsnow #雪を未来に

FWT DENKIのビジョン

ENERGY FOR SNOW

日本の豊富な天然の雪は、世界最高の遊びのフィールドです。
雪山を遊び尽くすフリーライドを広めるFWTは、
雪を未来に残すためのアクションを伝える使命があると考えています。

いまは、電力を誰もが選べる時代。
「自然エネルギー由来の電気を選ぶ」ことは、
雪を未来に残すために誰もができるアクションのひとつです。

気候変動の影響をダイレクトに感じているスキー場周辺のホテル、カフェ、
レストランなど事業者のみなさん。そして私たちスキーヤー、スノーボーダーが
中心となって、雪を未来に残すムーブメントを一緒に起こしていきましょう。

■ ENERGY FOR SNOWの背景 – 日本の観光資源である「雪」の減少
観光庁は11月28日、政府の観光戦略実行推進会議で、国内10〜15箇所のスキー場を選定して、長期滞在に対応したスノーリゾートづくりを進める方針を示しました。「Japow(Japan + Powder Snow)」という造語も生まれるほど海外の愛好者も多い上質なパウダースノーは、インバウンド観光客を呼び込むための貴重な観光資源です。

しかし、閉鎖・休業・オープン期間の短縮をするスキー場は年々増えており、その理由のひとつに気候変動による積雪量の減少があるとされています。このペースで減少が進むと、2050年頃には年間滑走可能日数が現在の3分の1までに減少すると予想されています(*)。実際にFWTとして各地のスキー場と接する中でも、スキー場関係者やスノー産業で働く人々は、環境の変化を真っ先に体感していることがわかりました。

12月4日(木)にはFWTの国内本拠地である白馬村が、そして6日(土)には長野県が、気候非常自体宣言を発表しました。白馬村では2019年に、アメリカから始まり今では世界各地の13万人のサポーターに支えられる環境保護団体 Protect Our Wintersの日本支部(POW Japan)も発足し、地域住民の環境問題への関心が高まっています。世界的にSDGsやサステナビリティの意識が高まるなか、日本では「雪」のコミュニティからムーブメントが始まっています。

* 中口毅博.「地球温暖化がスキー場の積雪量や滑走可能日数に及ぼす影響予測―気象庁RCM20 予測を用いて」. 芝浦工業大学研究報告人文系編.2010, vol.44, no.1, p.71-76

■ FWTの発信力を活かし、スノーコミュニティ発のアクションを後押し
FWTジャパンもこの流れを受け、フリーライドの世界大会を運営する団体としての発信力を活かした仕組みづくりの必要性を感じ、2019年4月より、自然電力株式会社と共同で提供する自然エネルギー由来の電気「FWT DENKI」を提供してきました。売上の1%はPOW Japanに寄付し、雪山保全活動に充てられています。

FWT DENKIは白馬エリアを中心に賛同を得られ、雪を残すアクションのひとつとして選ぶ人が増えています。FWT DENKIの提供元である自然電力株式会社は、創業者自身がスノーボーダーであり、当事者同士だからこそ共有できる想いをスノーコミュニティにも届けたいと考えています。

アメリカでは400以上もあるスキー場のほとんどのサステナビリティの専任担当者がつき、自然エネルギーの導入も含め環境に配慮したリゾート運営が普及しています。FWTジャパンはスイス発祥の国際競技連盟として、グローバルスタンダードを日本のスキー場に伝えていく使命があると考えています。
 

FWT DENKIへの切り替えを決めてくれた施設の例(白馬ノルウェービレッジ)FWT DENKIへの切り替えを決めてくれた施設の例(白馬ノルウェービレッジ)

■ 「FWT DENKI」提供者・参画者よりコメント

自然電力株式会社 代表取締役 長谷川雅也氏
私たちの存在意義は、「青い地球を未来につなぐ。」ことです。雪山でずっと変化を見てきたスキーヤー/スノーボーダーや、スノー産業の方々だからこそ、我々と自然エネルギー100%の世界を目指しながら、一緒にムーブメントをつくっていけたらと思います。
ただ、より多くの方々に届けるためには、課題意識の押し付けではなく、楽しめる要素が必要です。今年4月から提供を始めた「FWT DENKI」で、フリーライドをきっかけにスノーコミュニティと繋がりを築いてこれたことは、その意味で大きな価値がありました。
電力を選ぶことは、ライフスタイルとも言えます。「自然を楽しみたい、守りたい」という気持ちはあるけどアクションのしかたがわからない、という人たちにとって、僕らの自然エネルギーがひとつの選択肢になれば嬉しいです。

Protect Our Winters Japan (POW Japan) 代表理事 小松吾郎氏
雪と向き合って生きてきた私たちは、気候変動が本当に起こっていることも、その象徴でありバロメーターとも言える「雪」(そして冬)が危機的状況にあることも、いち早く肌で感じてきました。スノーコミュニティ発の自然エネルギーなんて、変えるしかないでしょ。FWT DENKIを選択してみませんか?

Freeride World Tour アジア地区マネージングディレクター 後藤陽一
フリーライドは自然の雪山を滑る遊びであり、FWTは天然の雪が無くては出来ない競技です。雪が目に見えて減っているこの数年の状況を見て、安全で楽しいフリーライドを多くの人に知ってもらうことをミッションとするFWTは、遊びのフィールドとしての雪山を残す活動を支援する必要があると考えました。電気を変えるというアクションがあることを、このプロジェクトを通じて多くのスノーコミュニティの人に知ってもらいたいと考えています。

【Freeride World Tour(FWT)とは】
FWTは1996年にスイスで第一回大会が行われ、その規模はフリーライドファンの増加と共に拡大。現在は世界で唯一最大のフリーライドの世界ツアーとなりました。(2018年は男女・スキー・スノーボード・予選・ジュニア合わせて5600人以上の選手が世界を転戦し、合計150大会が欧州・北米・南米・オセアニア・アジアで実施されています。)
http://freerideworldtour.jp

【フリーライドスキー・スノーボードについて】
フリーライドは、ゲレンデ滑走だけでなく山の自然な地形を楽しむ新しいウィンタースポーツのスタイルで、世界及び日本でも人気が高まっています。特に日本の質の高い大量のパウダースノーは海外で「Japow(Japan + Powder Snow)」と呼ばれ、日本は最高のフリーライド体験が得られる国の一つとして国際的に認知されてきています。

お問い合わせ先:FWTジャパン株式会社  japan@freerideworldtour.com
 

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