JKAのプレスリリース
日本競輪選手養成所(JIK)[静岡伊豆市大野 1827]においては、優れた資質に恵まれ、スター選手になり得る逸材の走りをいち早くお客様に提供することで、お客様の競輪への興味関心を喚起することを目的として、早期卒業制度を導入しました。
この制度は、入所直後期(5月)または中間期(9月)に実施する記録会において最優秀の評価である「ゴールデンキャップ」を獲得した選手候補生を対象に実施され、選定された者は早期卒業候補者として、競輪選手としてデビューするにあたり必要な専門知識に関する補講等別カリキュラムを履修し、養成所が定める所定の基準をクリアすれば、12月の選手資格検定の受検が認められます。そこで選手資格検定に合格すると、早期卒業が認められ、他の選手候補生に先駆けて競輪選手として翌年1月にデビューすることができる制度です。
そして、初の早期卒業者に寺﨑浩平と菊池岳仁の2名の候補生が選ばれ、12月25日(水)に晴れて卒業しました。※他の第117回生は2020年3月に早期卒業証書授与式に卒業予定
●早期卒業証書授与式
日本競輪選手養成所初となる早期卒業の授与式が執り行われ、瀧澤正光所長から候補生の寺﨑浩平と菊池岳仁の2名に卒業証書が贈られました。初となる早期卒業者の卒業に際して瀧澤所長は「第117回生の寺﨑浩平と菊池岳仁の2名が日本競輪選手養成所を早期卒業し、2020年1月に競輪選手としてデビューすることとなりました。記録会では養成所記録を更新し、競走訓練においても他の候補生を圧倒する先行・捲りを披露するなど非凡な才能を持った逸材です。必ずやお客様の期待に応え、競輪界を大いに盛り上げてくれることと思います。2人におかれましては、ひたむきな努力を続け、支えてくれる方々への感謝の気持ちを忘れず、プロの競輪選手として互いに切磋琢磨し、競輪界の新たな歴史を築いてほしいと思います」と激励し、競輪界の新たなスター誕生に喜びを示しました。
その後、卒業者2名はタッチを交わしながら笑顔で花道を歩き、同期の第117回生の生徒たちに見送られました。
●早期卒業者
寺﨑浩平(福井・25歳)
1月16日(木)~18日(土)開催の和歌山競輪(FⅡ)デビュー予定
200メートルフライングダッシュの養成所記録を更新。加速力とトップスピードに優れた選手で、走行スキルが高くレースセンスが抜群と評されています。競走訓練では自転車競技歴10年の経験、技術を駆使し、鋭い捲りで1着を量産するなど、勝率は全体で群を抜いています。自転車競技への意欲も高く、ナショナルBチームに所属している。
<選手からのコメント>
「卒業してからの生活は、ナショナルBチームに所属することが決まっているので、1月から静岡に拠点を移して練習をして、来年の全日本選手権を目標に競走力を向上させていきたいと思います。自転車競技を約10年間続けてきたので、自転車競技で鍛えた脚力がプロの競輪でどれくらい通用するのかを挑戦してみたいです」
菊池岳仁(長野・19歳)
1月19日(日)~21日(火)開催の岐阜競輪(FⅡ)デビュー予定
400メートルフライングダッシュ、1000メートルタイムトライアルの2種目で養成所記録を更新。優れたダッシュ力とトップスピードに加えて驚異的なスピード持久力を兼ね備えている。他の候補生の追走を許さない圧倒的な走りが持ち味。自転車競技歴は浅いものの、ナショナルチームのトレーニングを導入し、ナショナルBチーム入りを果たしました。
<選手からのコメント>
「初めての早期卒業ということで緊張していますが、競輪の歴史に名を刻んで恥ずかしくない結果を出せるように頑張っていきたいと思います。すでにナショナルBチームに所属することが決まっているので、1月からこちらに拠点を移して競輪に参加しながら、能力を高めていきたいと思います。全日本選手権で良い結果を出してナショナルAチームに入れるように頑張りたいです」
●公益財団法人JKA
公益財団法人JKAは、公営競技の競輪とオートレースを統括し、競輪振興法人および競技実施法人として「競輪関係業務」および「競技実施業務」を行う公益法人です。また、小型自動車競走振興法人として、「小型自動車競走関係業務」を行っています。
競輪とオートレースは、それぞれ自転車競技法と小型自動車競走法の規定により、地方自治体が開催する公営競技です。その収益は、競技を開催する地方自治体の財政の健全化に役立てられるだけではなく、自転車・小型自動車等機械工業の振興、体育事業その他の公益の増進を目的とする事業の振興に寄与する形で社会に還元されます。