公益財団法人日本スポーツ協会のプレスリリース
スポーツを「する」「ささえる」「みる・表現する」ための環境づくりを行うJSPO(正式名称:公益財団法人日本スポーツ協会 東京都新宿区/会長 伊藤雅俊)は、来る12月12日(木)に秋田県立大曲支援学校にて、フェアプレイスクールを開催しました。
当日は、横浜DeNAベイスターズの野球選手である大和選手を講師に、同校高等部1~3年生57人がフェアプレーについて学びました。
はじめに、代表生徒2名が自身が経験したフェアプレーエピソードを披露し、「フェアプレーを実際に行動にうつすことは難しいと感じながらも、目標とし達成したい思いでいる」ことや、「所属している部活動を通して感じた感謝の気持ちや全力で向かうことを忘れない」ことといった内容のエピソードが発表されました。
続いて、大和選手によるフェアプレー講義を行い、講義後は野球を体験授業として実施。学んだフェアプレーをスポーツ体験の中で実践しました。
スクールにゲストとして駆けつけていただいたAKB48チーム8の秋田代表である布谷梨琉さん(フェアプレイ応援団)は、体験授業や休み時間に生徒と笑顔で接する姿が印象的でした。。
スクール中は、終始子どもたちが笑顔で活発に活動していて、わかりやすくフェアプレーを伝え、楽しく体感してもらうことができました。今後もより多くの方に「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンにご賛同いただくことを目指し、フェアプレイスクールをはじめとする取組で全国にフェアプレーを広めていきます。
フェアプレイスクールを終えてのコメント
〇大和選手
子どもたちの素直な気持ちに自分がものすごく元気をもらいましたし、初心に戻ることが出来たように思います。
〇布谷梨琉さん
今日の野球を通じてパスなどを行ったことで、人への思いやりの大切さを改めて学ぶことができ、よい機会になりました。
〇大曲支援学校 関谷 洋之教頭
現役で、また、第一線で活躍されている大和選手から生でお話を伺うことができたことは、貴重な経験となりましたし、本校では野球を知らないという生徒も多い中、キャッチボールやバッティングを通して楽しむことの素晴らしさを学ぶことができ、生徒の作文に対してもコメントして頂けたことを嬉しく思います。
【12月12日(木)フェアプレイスクール 実施内容】
・フェアプレイ応援団(AKB48チーム8)フェアプレー応援ムービー上映
・代表児童によるフェアプレーエピソード朗読
・講師講評~フェアプレーについて
・スポーツ体験授業
◆「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンとは
JSPOでは、スポーツを通じて育まれるフェアプレーが社会を元気にする人づくり・地域づくり・国づくりに必ず貢献できるはずと考え、世の中にフェアプレーの軸を浸透させるために2011年から「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンを行っています。
来る2020年を見据え、世界からも注目が集まる日本。フェアプレイ精神を広め、日本中がフェアプレーに溢れている社会を目指し、フェアプレーに溢れる社会となった日本で、世界中のお客様をお迎えしたい。そのためにもこの広がりをスポーツ関係者に止めることなく日本全国にメッセージを発信していきたいと考えています。
公式サイト:https://www.japan-sports.or.jp/fair/
◆「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーン応援団 AKB48チーム8の活動内容
2017年に「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンの応援団に、AKB48チーム8が就任しました。AKB48チーム8には、フェアプレーの輪を広げるべく、公式サイトで公開されている応援メッセ―ジ動画への参加やフェアプレイスクールへの参加などの活動を行っていただいております。
◆JSPOが考えるフェアプレーとは
JSPOの考えるフェアプレーとは、「行動としてのフェアプレイ」と「フェアプレイ精神」、大きく分けてその2つです。
スポーツは、定められたルールのもと、対戦相手(記録)と競い合い勝利を目指します。スポーツを成立させるためには、「ルールを守る」、「審判や対戦相手を尊重する」、「全力を尽くして戦い、勝っても驕らず負けてもふてくされない」というフェアなプレーに徹しなければなりません。
しかしスポーツでは、どうしても勝ちたいという欲求の中で、自分の勝利を難しくするルールや、勝利という同じ目的を持って自分を阻もうとする相手を尊重しなければならないという、相反する厳しい状況におかれます。そのような中でフェアなプレーに徹するためのゆるぎない心(魂)が必要とされます。自分自身の心に問いかけた時に恥ずかしくない判断ができる心、それがフェアプレイ精神です。行動と精神は切り離せないもの。だからこそ、スポーツを真に楽しむ上でこの2つのフェアプレーは欠かせないものだと考えます。
◆JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)について
JSPOは、1911年7月に「国民スポーツの振興」と「国際競技力の向上」を目的に、大日本体育協会として創立。日本体育協会を経て、2018年4月1日、現在の名称となりました。
JSPOでは、国民体育大会や日本スポーツマスターズなど各世代を網羅したスポーツ大会の開催、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブなどスポーツをする場の創出、スポーツの楽しみをサポートするスポーツ指導者の育成、最新の医・科学に根差したスポーツの推進など、誰もが自発的にスポーツを「する」「ささえる」「みる・表現する」ための幅広い事業を展開しています。また、わが国スポーツの統一組織として、国や60を超える競技団体、47都道府県スポーツ・体育協会など、様々なスポーツ関連団体・組織や個人と連携しています。
2019年の大河ドラマ「いだてん」で、主人公を導く重要な役回りとして登場する嘉納治五郎はJSPOの初代会長であり、JSPOは「いだてん」の舞台でもあります。