2023-24シーズンのCO2排出量算定結果 ご報告

トヨタアルバルク東京株式会社のプレスリリース

e-dash株式会社 ✖️ アルバルク東京

トヨタアルバルク東京株式会社は、SDGsサポーターであるe-dash株式会社と協働し、2023⁻24シーズン中の主要な活動から排出した二酸化炭素(以降 CO₂)排出量を算定しましたので、以下の通りご報告いたします。

 

この取り組みは2022⁻23シーズンに続いて2シーズン目となります。また、排出したCO2は、CO2削減や吸収活動を通じて生み出されたカーボンクレジットに対する資金拠出を行うことで、カーボンオフセット(排出量の相殺)いたします。

1.算定の対象

2023⁻24シーズンのホームゲーム30試合と、事務所での業務活動を対象として、活動の上流から下流までで排出したCO₂の量を算定しました。また、昨年の算定対象に加えて、アウェイゲーム時のチームの移動や宿泊も算定対象に加えました。

2. 算定結果の概要

2023-24シーズンのCO2排出量は、合計2,203.9 t-CO2でした。昨シーズン(2022-23シーズン)の排出量1,212.25 t-CO2と比較して、約1.8倍に増加しています。

 これは東京都全体の0.004%に相当する排出量です。

3. 排出量の内訳と増加理由

排出量の増加は、主に以下の要因によるものです。

お客さまの移動に伴う排出量の増加

  • 前シーズン比、約2.2倍となりました。

  • 対戦カードの関係上、遠隔地からご来場いただいたお客さまが大幅に増加し、長距離移動に伴う排出量が増加したことが増加の主要因でした。

 

グッズ販売に伴う排出量の増加

  • グッズの売上金額が約1.6倍に増加しました。

  • 特に、ECサイトでの販売が好調で、それに伴い梱包材や輸送に伴う排出量が増加しました。

 

アウェイゲームにおける選手他関係者の移動を新規で算定

昨シーズンまでは算定対象としていなかったアウェイゲームにおける関係者の移動に係る排出量を算定項目に加えました。

4.算定の前提条件

CO2排出量の算定※にあたっては、いくつかの前提条件を設けています。

※CO2排出量は直接的に測定できないものも多く含まれるため、保有するデータを元に、一定の計算式を使って算定しています。

 

▼お客さまの移動

  • 陸路での来場が難しい遠隔地からのご来場者は、全て飛行機を利用されると仮定しています。

  • 土日連戦の場合、各試合日に往復移動が発生すると仮定しています。

▼グッズ販売

  • 環境省が定める排出係数(排出原単位データベース)を用いて算定しています。

  • 個々の商品の原材料や製造工程におけるCO2排出削減努力は、算定に反映されていません。

これらの前提条件により、実際のCO2排出量よりも多く算定されている可能性があります。より精緻な算定を行うためには、さらなるデータ収集や分析が必要となりますが、現状では算定工数の制約から、上記の条件で算定を行っています。

5. 算定結果に対する解釈と、今後の取り組み

CO2排出量の増加は、チームの活動が活発化していることの表れです。

また、多くのお客様にご来場いただき、グッズをご購入いただけていることは、クラブの事業経営の観点からは大変喜ばしく、ありがたいことです。これらはクラブがファンの皆さまにご提供できる中核的な価値でもあるため、これまでも、これからも、より多くのお客さまに楽しんでいただけるように、力を入れて取り組んでいきます。

他方、地球温暖化防止の観点からは、CO2排出量削減に向けて、不断の努力が必要でもあります。 こうしたジレンマへの向き合いこそがカーボンニュートラルという営みの本質的な課題であると捉え、経営としてもしっかりと向き合っていきます。その上で、改めて、今後以下の取り組みを推進することで、CO2排出量の削減を目指します。

 

実態を踏まえたCO2排出量算定ロジックモデルの改善

お客さまの観戦行動の実態や、グッズ領域でのCO2排出削減努力の効果などをより適切に反映することにより、実際の排出量に近い算定結果が得られるロジックモデルの研究開発

 

環境負荷の低い移動手段の促進

公共交通機関を活用した来場促進

 

環境に配慮したグッズの販売

・(継続施策)環境負荷が低い素材の活用

・(継続施策)リサイクル可能な素材の活用

・(継続施策)梱包材の削減

 

省エネルギー化の推進

新アリーナにおける太陽光発電や再生可能エネルギーの導入

 

信頼性のあるカーボンクレジットの活用

  • 排出してしまったCO2は、CO2削減や吸収活動を通じて生み出されたカーボンクレジットを購入することによりカーボンオフセット(排出量の相殺)します。

  • 近年では、世界的にカーボンクレジットの「質」についての議論が活発です。アルバルク東京は、こうした世界的な潮流を学びながら、信頼性のあるカーボンクレジットを活用し、実効性あるカーボンオフセットに取り組んでいきます。

6. カーボンオフセット(排出と削減・吸収の相殺)について

カーボンオフセットを巡っては、世界的にさまざまな議論が現在進行形でされています。

その中で、使用するカーボンクレジットの選定にあたってはいくつかのポイントがありますが、その中でも大きなポイントが「信頼できる認証基準を満たしているかどうか」ということです。

私たちはSDGsサポーターであり当プロジェクトのパートナーであるe-dash株式会社のアドバイスの下、信頼できるカーボンクレジットを利用し、透明性の高い形でカーボンオフセットを実施して参ります。

本件については、実施後に改めてご報告する予定です。

 

 

7. 「WE」でカーボンニュートラルを

私たちは引き続き、CO2の排出量を削減に取り組んでいきます。そして、それだけではなく、パートナー企業、地域、そしてファンのみなさまとともに、力を合わせて、私たちの興行にとどまらずに、環境問題に取り組んでいきたいと考えています。そのために、ウェブサイトやSNS等を通じて、CO2排出量算定結果や環境への取り組みについて積極的に発信していきます。 また、さまざまな企画やイベントなども開催し、アルバルク東京のスローガンである「WE」の力で、この大きなチャレンジに取り組み続けたいと考えています。

 

私たちもこうして取り組み続ける中で、常に発見・気づき・学びを重ねています。今後、今回の算定結果やプロセスについて振り返る記事も発信する予定です。また、カーボンオフセットを実施した際には、そのご報告も致しますので、引き続きご注目いただき、共に取り組み続けていただければ幸いです。

 

―参考― e-dash株式会社による算定結果報告書

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