「フィニッシュブローは効いたと思う」。3階級制覇王者の中谷潤人がV2戦をセルフ解説。2025年1月6日(月)に『エキサイトマッチSP』としてWOWOWで放送・配信!

株式会社WOWOWのプレスリリース

 WBC世界バンタム級王者、中谷潤人(26=M.T)がWOWOW『エキサイトマッチSP』の収録に臨んだ。10月14日に東京・有明アリーナで行われたペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)との2度目の防衛戦をセルフ解説したもので、2度のダウンを奪って6回TKO勝ちを収めた試合について3階級制覇王者は「最初から右ジャブが当たったので左を被せやすかった」と振り返った。バンタム級は主要4団体の王座を日本人選手が独占している状態だが、「誰と戦ってもおもしろい試合になると思う」と統一戦にも意欲をみせた。さらに近い将来に期待されている井上尚弥(31=大橋)との対決についても言及した。

■「相手の戦績は気にしなかった」

 中谷は2024年2月にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を6回TKOで下してWBC世界バンタム級王座を獲得して3階級制覇を達成。7月の初防衛戦では1位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)を左ストレート一発で悶絶させた。わずか157秒という早期決着だった。今回がバンタム級では3度目の試合だったが、「前の試合から3ヵ月弱だったので体重が戻る前に減量には入れたのがよかった。だんだん(バンタム級に)フィットしている感覚はあるけれど、落としづらい面もあった」と明かす。

 下馬評が大きく中谷に傾いているなか、8度目の世界戦にして初めて迎えるサウスポーをどう攻め落とすのかという点が注目の的といえた。「ノックアウトを目標にして、たくさんアクションを増やしたい」と話していた中谷は、いつもよりも重心を低くして構え、相手との距離とタイミングを計りながら戦いを進めていった。ペッチは77戦76勝(53KO)1敗のレコードを誇る強打者だが、中谷は「数字(戦績)は気にしていなかった。大事なのは向き合ってどうかということなので」と話し、事実、試合では挑戦者に付け入る隙を与えなかった。

 王者ペースで戦いが進むなか、6回に勝負が決した。中谷が左カウンターから左右をフォローするとペッチがダウン。78戦目にして初のダウンだった。立ち上がって試合は続行されたが、ラウンド終了間際に中谷が左ストレートを一閃すると挑戦者は前のめりにキャンバスに突っ伏して試合は終わった。「最初から右ジャブが当たったのでリズムがとりやすく、左を被せやすかった」と自己分析。フィニッシュブローについては「当たったタイミングがよかったので効いたと思う」と振り返った。

 これで中谷は2024年の3KO勝ちを含め世界戦で8戦全勝(7KO)とし、通算戦績も29戦全勝(22KO)に伸ばした。KO率は75パーセントを超える。

■バンタム級王座統一の先に見据える井上尚弥戦

中谷対ペッチの試合前日(10月13日)にWBA王者が井上拓真(大橋)から堤聖也(角海老宝石)に変わったが、12月15日に西田凌佑(六島)がIBF王座を防衛したため、WBO王者の武居由樹(大橋)を含め日本勢が4王座を独占している状態は続いている。統一戦を期待する声が大きくなっており、中谷自身も「チャンピオン同士で統一戦をやりたい」との希望を持っている。なかでも「西田選手が僕の名前を出してくれたので意識している」と話す。そして「実現したらサウスポー同士の対戦になるので駆け引きが多くなるかな」と加える。

  その一方、中谷はさらなる野望も抱いている。スーパー・バンタム級の4団体統一王者、井上尚弥との対戦である。中谷が「いずれパウンド・フォー・パウンド(PFP)のトップになりたい」と遠回しにラブコールを送ると、井上が「その若者が(スーパー・バンタム級に)上がってくるのを待つ。彼は強いと思う。だから興味が湧いている」と呼応。いまは階級が異なるため互いに数試合を挟む必要があるが、2025年内の実現が期待されている。「僕もそこ(井上尚弥との対戦)を見据えてやっている。ファンが期待してくれていることも十分感じている。自分自身に期待しながら一戦一戦パフォーマンスをしていきたい」と意欲をみせている。

 番組収録から10日後の12月27日、中谷潤人の3度目の防衛戦が2月24日(月・休)、東京・有明アリーナでWBC6位のダビド・クェジャル(23=メキシコ)を相手に行われることが発表された。

クェジャルは中近距離で振り抜く左フックや右アッパーを主武器とする右のボクサーファイター型で、戦績は28戦全勝(18KO)。発表会見の席で中谷は「全勝ということは何か特別なものを持っていると思って対策を立てていく。すべてにおいてコントロールして勝ちたい。爆発的なパンチで倒したい」と意気込みと決意を口にした。バンタム級トップ戦線と中谷の今後に要注目だ。

 中谷潤人対ペッチ・ソー・チットパッタナのWBC世界バンタム級タイトルマッチは2025年1月6日(月)午後9時から『エキサイトマッチSP』としてWOWOWで放送・配信される。同番組内では那須川天心(帝拳)対ジェルウィン・アシロ(フィリピン)のWBOアジアパシフィック バンタム級王座決定戦、田中恒成(畑中)対プメレレ・カフ(南アフリカ)のWBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチもお届けする。(※記事中の選手の年齢は試合時のもの)

◆◆◆WOWOW 番組情報◆◆◆

★『エキサイトマッチSP「井上拓真vs堤聖也」「岩田翔吉vsノリエガ」』

WBA世界バンタム級チャンピオン井上拓真とWBA2位の堤聖也、注目の日本人対決が実現!さらにWBO世界L・フライ級1位の岩田翔吉が悲願の王座獲得へ!

<放送・配信日>12月30日(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]

<出演>スペシャルゲスト:堤聖也、岩田翔吉

★『エキサイトマッチSP「中谷潤人vsペッチ」「那須川天心vsアシロ」』

全勝の3階級制覇王者中谷潤人がWBC1位の最強挑戦者を迎え撃つ!さらに「神童」那須川天心が初の地域タイトルマッチに臨む。4階級制覇王者田中恒成の防衛戦も!

<放送・配信日>2025年1月6日(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]

<出演>スペシャルゲスト:中谷潤人

■番組HP/ https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

■公式X(旧Twitter)/ @Excite_Match

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