沖縄バスケットボール株式会社のプレスリリース
沖縄バスケットボール株式会社代表取締役社長 白木享との対談を通し、琉球ゴールデンキングスを応援していただいているオフィシャルパートナーの会社代表に迫る「KINGS TOP INTERVIEW」。
第三弾は、球団創設から長年支えていただいている株式会社琉球銀行の島袋健 代表取締役頭取です。スローガンに掲げる「なが〜いおつきあい」を通し、キングスの活動を力強くバックアップしていただいてきました。1948年に設立され、沖縄経済の発展を支えてきた地域密着の金融機関である「りゅうぎん」がキングスを応援することになったきっかけ、パートナー活動の中で印象に残っている出来事、キングスに期待する事などを聞きました。(以下、敬称略)
●「沖縄の子どもたちに夢を」に共感した
—お互いの第一印象はいかがでしたか?
島袋:
初めて白木社長とお会いしたのは沖縄アリーナでした。沖縄アリーナの非常にエネルギッシュな雰囲気と白木社長の印象がとてもマッチしていました。その時は県外のお客様と一緒に試合を観戦していましたが、そのお客様も沖縄アリーナの雰囲気に感激していましたね。
白木:
私も初めて島袋頭取にご挨拶をさせていただいた日をよく覚えています。県外の方を沖縄アリーナにお誘いいただけることは大変ありがたいですし、感激してもらえるのは本当にうれしいですね。
—琉球銀行がキングスを応援するきっかけをお聞かせください。
島袋:
キングスがbjリーグに参戦した2007年からスポーツ振興の一環として、キングスへの出資、パートナー契約を締結させていただいています。当時はまだキングスの沖縄県内における知名度は低く、国内のバスケットボールも今ほどの盛り上がりはありませんでした。しかし、「沖縄初のプロバスケットボールチームを」「沖縄をもっと元気に!」という熱い想いに共感し、地元の金融機関として支援することを決めました。「沖縄の子どもたちに夢を与えたい」ということもおっしゃっていて、弊行としてはその点に強く共感し協力させていただきました。
白木:
スポーツビジネスにおいては「信用」「信頼」が最も重要だと思っています。キングスが創業したスタート段階から、深い歴史を有し、県民の皆さんに広く愛されている地元の金融機関から支援を頂いたことは、当時のチームにとっては本当に心強かったと聞いておりました。「沖縄をもっと元気に!」という私たちの理念を前進させる大きな原動力になったと感じます。それは今も変わりません。キングスは県民、そして沖縄の企業様が最も大きな母体となっているチームなので、私たちが信用を得るためのベースになっていただけたことは本当にありがたいです。
島袋:
私は入行後、米国のイリノイ大学院卒業後、ニューヨークでトレーニー研修をさせてもらったことがあります。その時は本場のバスケットボール文化が身近にあり、米NBAのニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)の観客動員数を劇的に押し上げたマーケティング担当職員が書いた「エスキモーに氷を売る」という本を読んだことがあります。とても興味深い内容でした。当時、チケットのセールスを担当していたネッツの日本人職員に会ったことがあるのですが、実はその方が安永ゼネラルマネージャーだったということを最近知りました。ご本人に聞きまして。その本も安永さんの上司が書いたということで、その話題で意気投合しましたね。
●Bリーグ開幕戦でアルバルク東京と対峙する姿に感動
—これまでのパートナー活動の中で印象深い出来事はありますか?
島袋:
2016年のBリーグ開幕戦は忘れられない瞬間です。bjリーグ時代からの長い道のりを経て、全国放送で生中継されたあの歴史的な舞台にキングスが立ったんです。私は自宅のテレビで観戦していましたが、キングスのシューティングシャツに大きく「琉球銀行」のロゴが掲げられているのを見た時は、鳥肌が立ちました。私たちだけでなく、沖縄の企業のさまざまなロゴをまとったキングスの選手たちが、世界を代表するような企業であるトヨタ自動車が支援するアルバルク東京と代々木第一体育館で対峙する光景は今も覚えています。「キングスやってくれたな!」「ついにここまで来たか」という感慨が湧くとともに、キングスと共に歩んでこられたことに対する幸せを改めて実感することができました。あの時は行内でもキングスがBリーグ開幕戦に臨むことが周知され、多くの社員が観戦していました。
白木:
選手達がパートナー企業のロゴを身に付けている以上、皆さまの社名や期待を背負って戦っているという自覚は常に持っています。特に大手企業を母体とするチームと対戦する時は、選手を含めた球団社員一同、「ジャイアントキリングを果たすんだ」という気持ちを強く持っています。島袋頭取に感慨や幸せを感じていただけたことは光栄です。
島袋:
キングスは創設当初、空調設備の無い体育館で練習していましたよね。私も中学校、高校とバスケットボール部だったのですが、学生時代の仲間とそこでバスケットボールをやっていて、私たちが終わった後にキングスの選手達が来て練習をすることもありました。あの頃の姿を身近で見ていたからこそ、Bリーグの開幕戦は琉球銀行の職員としても、一人のバスケットボールファンとしても感じる部分が大きかったですね。2022-23シーズンのBリーグ初優勝も感動しました。
—沖縄アリーナの存在はどのように見ていらっしゃいますか?
島袋:
バスケットボールをはじめスポーツなどの観戦に特化した最先端施設が、日本の中でも沖縄で最初にできたということは非常にうれしかったです。私は沖縄市の出身で、小さい頃、古い沖縄市体育館で沖縄の学生とハワイ選抜が試合をしていて、観に行ったことを覚えています。時代が流れ、地元のバスケットボールの景色が沖縄アリーナにまで発展したことは感激です。沖縄アリーナを作った、沖縄市の故・桑江朝千夫市長のご尽力には敬意を表します。
沖縄市は国際文化観光都市を宣言していますが、沖縄アリーナではFIBAワールドカップ2024(以下、W杯)も開かれ、いろいろな国の方々が来場しています。とても沖縄市に合った施設だと感じます。沖縄アリーナの完成で御社の業績も飛躍的に伸びました。金融業界の総合専門誌「ニッキン」にペンリレーというコーナーがあり、全国の各銀行の役員らがコラムを繋いでいくのですが、私が担当した2023年7月21日号では「琉球キングスに学ぶ」というタイトルで執筆をさせていただきました。
白木:
私も沖縄市が建設した沖縄アリーナという素晴らしい施設が、沖縄が誇る文化の一つになりつつあると感じています。沖縄のバスケットボール文化が脈々と繋がってきて、それが沖縄アリーナという場所で常に表現されているということも感じます。だからこそ、キングスの試合だけでなく、子どもたちや一般の選手がプレーする機会も積極的につくっていきたいと考えています。2025年1月には、初めて女子の国内最高峰Wリーグの試合も行われます。沖縄の子どもたちに夢を与えられる施設となり、次世代を代表するバスケットボール選手が出てくるような環境作りは本当に重要だと思います。
●「なが〜いおつきあい」を体現するパートナーシップ
—ユニフォームへのロゴ掲出や冠試合などを長年継続する意義をどのように感じていらっしゃいますか?
島袋:
単なる広告効果を超えた、より深い意味があると考えています。まずは地域貢献の側面です。琉球銀行がキングスを応援しているというイメージが私たちのお客様、地域の方々に定着してきていると感じており、地域に根差した金融機関として存在感を示すことにつながっていると思います。キングスとの長年のパートナーシップは、私たちが掲げる「なが〜いおつきあい」というスローガンを体現する取り組みです。お客様に信頼感と安心感を与えるブランドイメージの向上につながっています。沖縄スポーツ文化の振興に貢献することも含め、ロゴ掲出や冠試合の開催の意義は多岐にわたります。
白木:
行員の方々にキングスを愛してもらうことで、応援の輪の広がりを作っていただいていると感じています。当然ですが、沖縄アリーナで試合を観たことがない人はまだたくさんいらっしゃいます。私たちも「沖縄アリーナに行ってみたい」と思ってもらえる環境作りにまい進してまいりますので、今後も是非ご協力をお願いいたします。
島袋:
行員の中にはコートサイドのシーズンチケットを買うほどのファンもいますし、退勤時間になると「今日はキングスの試合だから!」とすぐに帰る人もいます(笑)。行内でチーム分けをして、一定期間内の歩数を競い合う「歩活(あるかつ)」という健康経営の取り組みを行っているのですが、1位のチームにはキングスのホーム戦に招待しています。パートナーシップを結んでいる企業として、行員には直に沖縄アリーナの雰囲気を体感してもらい、ファンの広がりを作っていってもらいたいですね。
●地域とともに成長する金融グループを目指す
—今後キングスと一緒に取り組んでみたいことや、キングスに期待することはありますか?
島袋:
最近の取り組みでは、2024年8月に「りゅうぎんアプリ」に着せ替え機能を追加し、キングスのカラーやゴーディのデザインに変更できるサービスの提供を開始しました。お客様にアプリやキングスを身近に感じてもらうことができ、レビューでは高い満足度を獲得しています。今後は沖縄の子どもたちに還元できるような地域活動などを行い、キングスと長期的な関係を深めながら、沖縄全体の活性化、発展に貢献したいと考えています。
白木:子どもたちがワクワクして、沖縄を誇りに思ってもらえるような取り組みが一番重要だと思っています。子どもたちがキングスを応援してくれている姿とか、楽しそうにしている姿を見ると温かい気持ちになります。そういう雰囲気は沖縄の素晴らしさの一つだと感じています。キングスを応援してもらう輪が、3世代、4世代と続いていくような取り組みを続けていきたいです。
—最後に、今後の抱負をお願いします。
島袋:
2026年秋に新リーグ「B.LEAGUE PREMIER」が開幕し、参入が決まっているキングスは新たな舞台でさらなる活躍が期待されています。東アジアスーパーリーグ(EASL)にも毎シーズン参戦し、「沖縄をもっと元気に!」「沖縄を世界へ」という理念を体現されています。キングスが活躍すると沖縄が一段と盛り上がるので、それは私たち銀行にとっても良いことだと感じています。これまで同様に応援に力を入れていきます。弊行も「沖縄をもっと元気に!」していくため、「地域とともに成長する金融グループ」を目指してまいります。
白木:
琉球銀行様が脈々と歴史と紡いできたように、沖縄のバスケットボール文化においても歴史というのはとても重要です。それを踏まえた上で、沖縄の子どもたちが輝ける未来を作り続けることがとても大切だと考えています。そのためには、琉球銀行様のお力が今度も必要です。ぜひ、引き続きのサポートをよろしくお願いします!
<株式会社琉球銀行>
1948年5月に設立。スローガンに「なが〜いおつきあい」を掲げており、ふるさとに生きる地元の皆様の暮らしと地域社会との、温かくてなが~いフレンドシップ、パートナーシップを大切にしていきたいという、りゅうぎんの心を表している。