過去最高755名の大学生ライフセーバーが、「ゴールの先の救う生命」のために戦った
公益財団法人日本ライフセービング協会のプレスリリース
公益財団法人 日本ライフセービング協会(以下 JLA 東京都港区海岸2-1-16 理事長/入谷拓哉)は、2024年9月28日(土)、29日(日)の2日間、千葉県夷隅市御宿町で、第39回全日本学生ライフセービング選手権大会を開催した。夏のパトロールを終えた大学生ライフセーバー、日頃の訓練の成果を発揮し、人命救助に必要な技術を備えた速さや正確さを競った。
2024年は43チーム755名の過去最高の参加人数のエントリーがあった。
今大会は男女ともに東海大学湘南が2位に大差をつけて総合優勝。男子は昨年に続いての優勝だったが、女子は昨年僅差の第2位から、見事リベンジを果たした。総合第2位は男女ともに日本体育大学。
第3位は男子が早稲田大学、女子は慶應義塾大学が表彰台へ上った。
8位入賞チームは次のとおり
女子総合結果
1位 東海大学湘南 93pt
2位 日本体育大学 65pt
3位 慶應義塾大学 50pt
4位 日本女子体育大学 49pt
5位 成城大学 39pt
6位 国士舘大学 38pt
7位 順天堂大学 37pt
8位 国際基督教大学 32pt
男子総合結果
1位 東海大学湘南 129pt
2位 日本体育大学 81pt
3位 早稲田大学 37pt
4位 国士舘大学 34pt
5位 法政大学 32pt
6位 順天堂大学 24pt
7位 日本大学 23pt
8位 福岡大学 16pt
2024年8〜9月に世界選手権大会(LWC2024)が開催され、日本代表選手として出場し、ビーチフラッグスで世界第3位となった石黒七都(成城大学)が、ビーチフラッグスにエントリー。最終ヒートでは前回世界選手権大会(LWC2022)の日本代表選手だった 正木 友海(東海大学湘南校舎)との一騎打ち対戦で、石黒選手が最後のフラッグを掴んだ。石黒選手は2連覇。
その正木選手を含む4選手、金子 彩紀、正木 友海、廣戸 桜優、渡辺 菜瑠真で臨んだ東海大学湘南女子チームは、ビーチリレーで昨年に続き優勝した。
ライフセービングの実際の救助場面でもよく使われるレスキューチューブを用いたレース、レスキューチューブレスキュー男子では、日本体育大学が優勝。日本体育大学の男子は、その他3×1kmビーチリレーで優勝し、チーム種目2つを制したが、総合成績では東海大学湘南におよばなかった。
全日本学生ライフセービング選手権大会出場チームは、大学4年間の短い期間でチーム編成が行われるため、初出場の大学1年生を含めて入れ替わりも激しい。総合成績上位常連校に加え、個人種目ではフレッシュな顔ぶれもあった。
日本のライフセービングの特徴として、大学にライフセービングクラブがあり、夏休みを利用して、ライフセービングの監視活動を行うライフセーバーが多く、夏期パトロール現場で頼れる存在となっている。パトロール現場では救助が発生しないように、水難事故を未然に防ぐために活動しているライフセーバーだが、もしもの救助のために、その技術と体力を維持するため常にトレーニングしている。
海外では、年齢区分としてユースのカテゴリー大会はあるものの、大学クラブ対抗のレースは存在しない。日本のライフセービングらしい学生選手権大会は、日本の水辺で、自分自身の生命、大切な人の生命、誰かの生命を守るために努力している若者の象徴として、これからも注目してもらいたい。
【YouTubeライブ配信のアーカイブ公開】
DAY1 https://youtube.com/live/0FjCsAST7EE
DAY2 https://youtube.com/live/4RhM4VvFQB4
大会概要
名称:第39回全日本学生ライフセービング選手権大会
主催:公益財団法人日本ライフセービング協会
日程:2024年9月28日(土)〜29日(日)
会場:御宿中央海岸(千葉県夷隅郡御宿町)
後援:御宿町、国土交通省、スポーツ庁、海上保安庁、消防庁、千葉県、ちば国際コンベンションビューロー
協賛:ソニー生命保険株式会社
協力:御宿町、御宿町観光協会、千葉県ライフセービング協会、特定非営利活動法人九十九里ライフセービングクラブ、一般財団法人千代田健康開発事業団・ラビドール御宿