【K-1大会事後レポート】「ダイアン」さんも驚愕!「ゴイゴイスー」な試合ストップに、K-1番長・バンナをK-Jeeが1R KOで圧勝

全18 カード中12試合がKO!無差別級で勝ち進んだ4選⼿は12⽉14⽇(⼟)開催「K-1 無差別級決勝トーナメント」に進出

K-1実行委員会のプレスリリース

K-1/Krush の運営及びジム運営する K-1 実⾏委員会は、10月5日(土)にエディオンアリーナ大阪にて『K-1 WORLD MAX 2024』を開催しました。

試合結果:https://www.k-1.co.jp/result/16627

<大会サマリー>

本大会は、無差別級のアジア最終予選トーナメントが注目試合となりました。⽇本からはK-Jee、⼭⼝翔⼤、⾕川聖哉の3⼈と、シナ・カリミアンが出場し、それぞれ海外選手とマッチ。

中でも会場を大いに沸かせたのは、旧K-1 時代にピーター・アーツやアンディ・フグらとライバル争いをしてきたK-1 レジェンドのジェロム・レ・バンナとK-Jeeが戦い、K-Jeeがワンツー連打からの右ハイキックで1R 1分22秒で圧勝。

旧K-1 時代から活躍するキュラソー系のオランダのヘビー級レジェンド“ボーンクラッシャー” エロール・ジマーマンと⼭⼝翔⼤が大接戦したものの、3R 1分16秒(※右フック)でジマーマンがKO勝利。敗北した山口にも試合中「山口」コールが会場を包み、退場時にも大きな拍手も贈られた。

初代・第3代K-1 WORLD GP クルーザー級王者で“全⾝ヒール”のシナ・カリミアン(イラン)は、“グリズリー”クラウディオ・イストラテ(イタリア)と対戦。カリミアンは、前回試合で判定負けとなりリベンジを果たすか注目が集まる試合となりましたが、イストラテのパンチがカリミアンの後頭部に入り、試合中断。審判長が「試合続行できない」と判断しドクターストップで後日運営協議の上、裁定を発表に。

各試合で勝ち進んだ4選⼿は、12⽉14⽇(⼟)代々木第一体育館で開催するK-1 無差別級決勝トーナメントに進出します。

その他にも、第1試合目から黒田 勇斗 vs 村田 健悟の試合にて村田が華々しく2R KOで勝利をおさめ、両者⼤阪出⾝のK-1 フェザー級 椿原 ⿓⽮vs玖村 修平は判定2-1で玖村が勝利。K-1 スーパー・ウェルター級 和島 ⼤海 vs キム・ジュンファ(韓国)は、ヒザ蹴りのカウンターで1R 1分19秒にてKO勝利など、全18 カード中12試合がKOを飾りました。

また、無差別級アジア予選の第16試合と第17試合に、「K-1 WORLD GP」⼤阪⼤会のアンバサダー「ダイアン」さんがスペシャルリングアナとして初登場。まさかの「ゴイゴイスー」な試合展開に、「ダイアン」のお二人も大変盛り上がって観戦されていました。


▼K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選 試合結果

第15試合 谷川 聖哉 vs クォン・ジャンウォン(韓国)

判定0-3(※28-30×2、27-30)でジャンウォンが判定勝利。

谷川聖哉は、空手で輝かしい実績を残し22年8月に元K-1クルーザー級王者K-Jeeから勝利。23年3月はステファン・ラテスクにKO負け。7月はAKIRA Jrから判定勝利を収め、再起戦を飾った。12月はリュウ・ツァーにKO負けし、24年3月に階級をミドル級に落としてKrush初代ミドル級決定トーナメントに出場するもブハリ亜輝留に判定負け。今回は再び階級を上げる。

ジャンウォンは総合格闘家の秋山成勲がK-1 KOREAから送り込んできた、体重128kgの韓国ヘビー級の怪物。一撃で倒しにいくスタイルではなくムエタイにも精通し、ローからミドルキック、そしてパンチからヒザ蹴りと流れるようなコンビネーションを得意とするテクニシャンタイプだ。2O24年3月の安藤優介戦では、右のパンチを合わせて1RKO勝ちを収めた。

1R、谷川は左の蹴りで回り込む。回りながら右を放ち組み付く。ジャンウォンは右フック。谷川は組み付き、ホールディングで注意。左ハイキックを入れる谷川。ジャンウォンの右が入りダウン。立ち上がった谷川に右のパンチが襲い掛かる。谷川は右ミドルキックも効かない印象。ジャンウォンの右ローキックで吹っ飛ぶ谷川。谷川もローキックを返すが、体格差は大きく響かない。

2R、谷川は右回り。前蹴りを入れるも、ジャンウォンは止まらない。カウンターの右を放つも、ジャンウォンは下がらない。ヒザ蹴りのジャンウォンに注意が当てられる。転倒する谷川。谷川は左のパンチ。組み付く谷川、ともにホールディングの注意。谷川が左、右ローキックを入れる。

3R、ジャンウォンは右ローキック。谷川は右のパンチを返す。疲れの見えるジャンウォン。谷川は左のパンチ、ジャンウォンは右を入れてクリンチ。共に疲れが見える。ジャンウォンは右ローキックを返し、谷川は最後まで戦い判定へ。判定は3-0でジャンウォンが勝利した。

第16試合 シナ・カリミアン(イラン)vs クラウディオ・イストラテ (ルーマニア)

[主催者預かり]

※アクシデントによりシナ選手が試合続行不能のため、協議の上、裁定を発表します。

イストラテはルーマニア出身・イタリア国籍のファイターで、23年9月10日、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でマハムード・サッタリと対戦し、KO勝利。準決勝はシナ・カリミアンとの暴走ファイトを制し、決勝はリュウ・ツァーにKO負けも準優勝。24年6月の東欧予選は一回戦でニダル・ブチリと対戦も、判定を不服として試合放棄。9月は格闘技イベントの「巌流島」で三上ヘンリー大智と対戦して判定負けを喫している。

シナ・カリミアンは、初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者で2023年9月、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でケリム・ジェマイをKOするも、準決勝でクラウディオ・イストラテに判定負け。24年3月にリュウ・ツァーにKO負けを喫し、今回が再起戦となる。前回の2人の対戦は、23年9月10日のK-1 30周年記念無差別級トーナメント準決勝で、互いに反則の応酬となり、イストラテが判定で勝利したものの遺恨が残る決着となった。

1R、カリミアンは右カーフキックを連発。イストラテは左フックで襲い掛かる。カリミアンは右のカーフキックで削っていく。イストラテは左フックでダウンを奪う。立ち上がるカリミアン。イストラテのパンチがカリミアンの後頭部に直撃し倒れ込むカリミアン。会場から「あー」という声。また反則だ。立てないカリミアン。ドクターがカリミアンに近寄ると、意識が遠のいている印象。ここでゴングが鳴り、担架が運び込まれた。

審判長は、「カリミアンが試合できないと判断。イストラテの行為が、どのような攻撃だったのか判断できないため、後日、結果を発表する」と発表した。

第17試合 エロール・ジマーマン(オランダ)vs 山口 翔大

KO 3R 1分16秒(※右フック)でジマーマンが勝利。

ジマーマンは、対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことから、“ボーンクラッシャー”のニックネームがつくも、日本では本名を短くして“エロジマン”の愛称で親しまれてきた。旧K-1の2008年では極真王者のエヴェルトン・テイシェイラから勝利。12年にはGLORY王者のリコ・ヴァーホーベンをKO。14年ぶりにK-1へ参戦した2024年6月の「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」ではギリシャのマイク・カラマスケタスを1RKOで破り、その強さを証明した。

山口は、空手で数々のタイトルを獲得し、22年9月にKrushへ参戦して木村太地から判定勝ち。12月にK-1のリングで佐野勇海をKOすると、23年4月にKrushでANIMAL☆KOJIから判定勝利を収めた。12月には星龍之介をKOで下し、24年7月のホーストカップで入田和樹から判定勝ちを収めて負けなしの7連勝となっている。

1R、ジマーマンは左右のフックで襲い掛かる。山口はガードを固めてローキック。ジマーマンはハイキック、さらにフックからミドルキック。ジマーマンはパンチ、ローキックが入る。山口がローキックを連発。嫌がるジマーマン。インロー、アウトローで打ち分ける山口。ジマーマンもローキックを返し、意地を見せる。

2R、ジマーマンは左ミドルキック。山口はガードを固めながらローキックを連発。ジマーマンは飛びヒザ蹴りで襲い掛かる。山口は左ミドルキック、左アッパー、右のパンチで追い込んだ。ジマーマンはパンチからボディを打ち、さらにローキック。山口は左右のパンチを次々に入れる。胴廻し回転蹴りの山口。ジマーマンの飛びヒザ蹴り、山口の後ろ廻し蹴りが交錯した。

3R、ジマーマンは右カーフキック。飛びヒザ蹴りで山口はダウン。立ち上がった山口は、パンチ連打、右カーフキック。だがジマーマンの右が入り、山口がダウン。そのままKOとなり、ジマーマンが決勝トーナメント進出を決めた。

第18試合 ジェロム・レ・バンナ(フランス)vs K-Jee

KO 1R 1分22秒(※右ハイキック)でK-Jeeが勝利。

バンナは「K-1番長」「ハイパー・バトルサイボーグ」と呼ばれ、旧K-1時代にはピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルド、アンディ・フグらとライバル争いをしてきたK-1レジェンド。1995年にK-1初参戦で、いきなりWGP準優勝。00年には極真空手世界王者のフランシスコ・フィリォを左ストレート一撃でマットへ沈め、「千年に一度のKO」と評価された。

02年にはK-1 WGPで準優勝し、「無冠の帝王」と呼ばれることもあった。旧K-1消滅後はMMAとの二刀流で試合を行うこともあり、直近では24年6月にキックルールで金枝勇気を右フック2RKOで下し、健在ぶりを証明した。

K-Jeeは、20年11月に王者カリミアンの持つタイトルに挑みKO勝利で第2代王座に。21年3月は初防衛戦でカリミアンのバックブローで逆転KO負け。22年4月のK-1無差別級トーナメントでは一回戦でマハムード・サッタリにKO負け。8月は無差別級トーナメント準優勝・谷川聖哉とのクルーザー級日本人頂上対決に臨むも判定で敗れ、2連敗。23年7月はステファン・ラテスク、9月は元極真世界王者・上田幹雄にKO負け。2024年3月はイタリアでマティア・ファラオニに判定負けし、浮上したいところだ。

1R、サウスポー構えのバンナは素早いワンツー。K-Jeeは左ローキックをダブル。バンナは、インローを返す。K-Jeeは左ローキック。さらに左フック、三日月蹴りをヒット。

そしてワンツー連打からの右ハイキックでダウンを奪い、KO勝ち。K-JeeがKOで勝利し、新世代の強さを見せつけた。K-Jeeは「一回、チャンピオンになってからパフォーマンス出せなくて3年ぶりに勝ちました。K-Jee完全復活です!12月に夢を与えたいと思います。応援をお願いします」と挨拶した。

▼「ダイアン」さん試合終了後インタビュー(ユースケさん、津田さん)

Q.リングアナに初挑戦した感想

・津田さん「うまかったでしょ?」

・ユースケさん「選手の身長をアナウンスするときに、”センチ”でいいのに”センチメートル”まで言うてしまいましたけど(笑)、ちゃんとできました。リングは思ったよりも小さかったですね。血が落ちてましたし、(お笑いの)劇場とおなじ感じがしました。」と話し、津田さんが「どこがやねん。血を流す舞台なんてないやろ」とツッコミ。

Q.第16試合がアクシデントにより、カリミアンが試合続行不可能となったため後日協議の上、裁定を発表することになりました。よって、第17試合のエロール・ジマーマン vs 山口 翔大(KO3R 1分16秒にてジマーマン勝利)も観戦し、勝利者賞のプレゼンテーターも行っていただきましたが、2試合をリングの間近で観た感想は? 

・津田さん「キックの音が”ボーン”と響いて。こちらまで痛かったです。」

・ユースケさん「画面で観てもすごいですけど、今日は間近で見たので臨場感がより伝わりましたね。あとシナ・カリミアンさん達の試合結果はまさかで残念でしたね。最後まで見たかったから今後の結果に注目ですね。」

Q. あの後、プロのリングアナを見てどうでした?

ユースケさん「プロのリングアナと僕ら遜色なかったですよね?”選手の入場です”とかのイントネーションが違うなとは思いましたけど。独特な言い回しありますよね。」

Q. 本日のワンマッチで勝ち進んだ無差別級のジマーマン含む4選手が12月14日(土)代々木第一体育館で開催の8名によるK-1無差別級決勝トーナメントへ進出することになりました。12月大会への期待はいかがでしょうか。

・ユースケさん「ジマーマン選手にぜひ勝ち上がってほしいです。勝ち上がってほしいけど、ステージ裏で対戦相手の山口翔大選手がしゃがみ込んでめっちゃ泣いてて。こういう裏側のリアルを経験できたのも良かったです。」

・津田さん「(山口選手にとっては)惜しい試合でしたよね。いい試合だったから、次も期待して見たいです。」

・ユースケさん「ほんまにいい試合ばっかりだったので、今度はプライベートで見に行きます。」

Q. 次回大会の試合、どんな”ゴイゴイスー”な試合がみたいですか?

津田さん「1ラウンド2秒でKOするような、、、”ゴイゴイスー”、”いやスーススー”、”スーを差し上げます”、そしてさらにその上の・・・”ガッガグゥゥ〜ガッ!!” な試合ですかね。」と持ちネタのコンビネーションを決め「いやどんな試合やねん(笑)」とユースケさんがツッコミを決めてくださいました

▼K-1スーパー・ウェルター級 試合結果:

第11試合 ダリル・フェルドンク(オランダ)vs ゾーラ・アカピャン(ジョージア)は、互角の戦いで3R判定0-0でドローとなり、延長ラウンドで判定3-0(※10-9×3)でフェルドンクが勝利。

第12試合 和島 大海 vs キム・ジュンファ(韓国)は、ヒザ蹴りのカウンターで和島がKO勝利。(1R 1分19秒)

第13試合 ジョーダン・ピケオー(オランダ)vs デング・シルバ(ブラジル)は、身長12cm差のシルバに対しスピードを活かした試合を組み立て、延長判定3-0(※10-8×3)でピケオーが勝利。

第14試合 ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)vs 小田 尋久は、延長判定2-1(※10-9×2、9-10)でストーヤンが勝利。2024年3月のK-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメントで世界一となったストーヤンに大接戦・大熱戦で攻め込んだ小田にも大きな拍手が送られました。

第11試合
第12試合
第13試合
第14試合

【10.6 一夜明け会見】

エディオンアリーナ大阪で開催された10月5日(土)「K-1 WORLD GP 2024」の一夜明け会見を、下記スケジュールのとおり開催します。

会見の模様は「K-1【official】YouTube channel」にて生配信します。

なお記者会見の一般公開は致しません。ぜひ、“YouTube Live”でお楽しみください!

◇日時:2024年10月6日(日) 11:00〜 会見開始

◇視聴URL:https://youtube.com/live/Oo8uCUhBcV0

【今後の放送予定】

◇GAORA – CSスポーツチャンネル https://www.gaora.co.jp/fight/3885540
番組名 「K-1 WORLD GP 10.5エディオンアリーナ大阪」
放送スケジュール:

10月16日(水) 18:00 ~ 27:00

10月22日(火) 18:00 ~ 27:00

11月27日(水) 16:30 ~ 25:30

◇ABEMA

見逃し配信|ABEMAプレミアムで配信終了後から11月4日(月) 23:59まで視聴できます

https://abema.tv/live-event/371150c8-54fc-4f30-ab6e-2844e2ca2f26?utm_medium=social&utm_source=twitter&utm_campaign=cast_tw_k1wgp_1005_ap_premium_slot_

実況席メンバー
魔裟斗(K-1 WORLD MAX2003・2008世界王者)
佐藤嘉洋(K-1 WORLD MAX 2006・2007日本王者)
ゆうちゃみ(K-1公式応援ギャル)
井口綾子(K-1公式サポーター)
平子祐希(アルコ&ピース)

<【次回大会情報】 2024年12月14日(土) K-1 WORLD GP 2024>

URL:https://www.k-1.co.jp/schedule/16628

日程:2024年12月14日(土)

会場:代々⽊第⼀体育館

開催日時概要:未定

主催・後援:

・主催・著作:K-1実行委員会

・企画・制作:㈱M-1スポーツメディア

・後援:渋谷区

・運営:㈱グッドルーザー

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