Made in Japan ウエットスーツ素材の進化

株式会社トータスの水性ラミネート加工が大幅リニューアル

株式会社トータスのプレスリリース

トータス神戸物流センター ラミネートルーム

株式会社トータス(本社:神奈川県藤沢市大庭5451-1、代表取締役CEO:岡田至功)は2017年から協力工場と共同でウエットスーツ素材の水性ラミネート加工をはじめている。

2022年より自社物流センター(神戸物流センター:神戸市西区北別府)内に、環境の影響(気温・湿度等)を受け易い水性接着剤に適した専用ラミネートルームを導入。自社で専用の水性接着剤を開発し、水性ラミネート加工をはじめ、2024年9月現在までに3度の大きな改良を行っている。第3世代から、柔らかさと接着強度に追加して新たに香料をいれた加工に進化している。


生産拠点の増強

2023年には本社にも生産ラインを増設し、同社の素材が全て水性ラミネートに切り替わっても賄えうる生産力を誇る。製造ラインを関東・関西の2拠点にすることにより、自然災害や人員不足等の問題に対応できるようリスクヘッジされている。

本社ラミネートルーム
本社ラミネートルーム

水性ラミネート加工の新技術

従来の有機溶剤を使用したラミネート加工では、強い溶剤の臭気が問題となっていた。

この強い臭気をにがす為に強制換気が必要となる。その為、作業環境は常に気候に左右され、安定した品質を維持する事が課題となっている。

水性ラミネート加工は、この臭気がほとんどなく無臭に近い為、過度な換気が必要なく徹底した湿度・温度管理が可能となった。結果として従業員にも環境にも素材にも優しい加工方法となっている。

また、臭気が無いことにより、新たに香りを付加することが可能となった。

現在、当社の水性ラミネート生地には、ほのかにココナッツの香りが追加されている。


水性加工のプロモーション

日本と同じくオーダーメイドウエットスーツの文化があるイタリアの展示会 European Diving Show(EUDI)へ毎年出展し、高い品質と水性への取り組みをアピールしている。
本展示会はマリン関係のヨーロッパ最大規模を誇る展示会で、世界各国から200社以上の事業者が出展している中、唯一の日本企業として注目を集めている。

EUDI2023

今後の展開

2024年より、水性ラミネート加工が可能な品目が大幅に増え、ウエットスーツ素材の水性化はさらに加速してゆく。

株式会社トータスは、VOCの排出及び飛散の抑制のための取組みとともに、作業員の健康被害防止や人手不足の問題にも真摯に向き合い、さらなる進化を目指した開発を続けていきます。

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