「盗撮防止と競技の両立」体操女子・大阪代表が新型レオタード全員着用で国スポ準優勝!杉原愛子はMVP第1号に

杉原愛子プロデュースのスパッツ型レオタード「アイタード」をチーム全員での着用は体操界初

株式会社TRyASのプレスリリース

「アイタード」を着用する大阪代表・成年女子

体操女子の「新たな選択肢」で準優勝&MVP

9月5日(木)から8日(日)まで佐賀県で開催された「第78回国民スポーツ大会(体操競技)」において、新型レオタード「アイタード」を全員で着用した大阪代表・成年女子が団体総合で準優勝。

また大阪代表メンバーである杉原愛子(TRyAS)は個人総合で1位に輝き、今大会から初導入された個人を表彰する制度において、MVP第1号を獲得した。

パリオリンピック出場の中村遥香選手(相愛学園/なんば体操クラブ -ngc)がメンバーの大阪代表・少年女子も全員が「アイタード」を着用。競技大会での「アイタード」チーム全員着用は体操界初となる。

「盗撮防止と競技の両立」を目指した「アイタード」

現役体操選手であり、五輪2度出場の杉原愛子が代表を務める株式会社TRyAS(トライアス)は、新たなタイプのスパッツ型レオタード「アイタード」をプロデュース、去年12月に発売した。

これまで女子体操ではハイレグ型レオタードが主流だったが、アイタードはスパッツ型にすることで見た目が気にならず「盗撮防止対策」になるほか、生理用ナプキンがはみ出ないことで競技に集中できる「生理時の安心感」を重視。選手たちに競技面・心理面での新たな選択肢を提供できるアイテムとして注目を集めていた。

初の「チーム全員」着用がもたらした効果

これまで杉原自身が個人で着用してきたが、チーム全体での着用は今回が初となる。

■大阪代表選手のコメント

「アイタードが初めて手に届いたときは『かわいい!』と思いました。動きやすさも普通のレオタードと変わりませんでした」北田絢女選手

「試合と生理がちょうど重なっていたのですが、アイタードだとスパッツの部分まであるので、安心して動けました」北川莉奈選手

■大阪体操協会 山田正夫 名誉会長 

・国スポでの大阪女子チーム「アイタード」の採用について

「大阪出身の現役トップアスリートでもある杉原愛子さんが考案したアイタードは、選手目線で女性特有の問題と向き合い、女子アスリートの盗撮問題の解消等に一石を投じるチャレンジだと思う。大阪体操協会は、杉原愛子さんの考えに賛同し、All for One考えの下、SAGA2024体操競技会では、少年・成年ともにアイタードを採用することにしました。選択肢が増えることはいいことだと思っています」

若年層が安心して競技に取り組める手助けに

今回注目すべきは、杉原以外にもパリ五輪に出場した中村遥香選手や将来の体操界を引っ張る若手選手らが着用したこと。五輪経験者をはじめ各年代のトップ選手が使用することで、若年層を中心に今後「アイタード」の認知がさらに広がることが期待される。

杉原は「体操競技をよりメジャーにしたい、そして女子アスリートたちが安心して競技に集中できる環境を提供したい」という想いから代表を務めるTRyASにてアイタードを開発。競技力だけでなく、選手たちの心理的な負担も軽減するこのレオタードが、今後どのように体操女子に新たな選択肢として受け入れられるか注目される。

国スポの初代MVPに輝いた杉原愛子

■杉原愛子 コメント

・アイタード全員着用について
今回初めて全国大会のチーム戦でアイタードを着用することができとても嬉しく思います。
チームとしての採用にご尽力いただきました大阪体操協会の山田先生に感謝しています。
これまで、個人戦として1人で着用する時でもかっこよく見えていたと思いますが、今回、チーム全員で揃えた姿は、さらにかっこよく素敵な衣装に見えたと感じました。
選択肢が増えたことが、これからさらに周知されていくことを期待しています。

・国スポでの競技結果について
大阪チームの雰囲気はとても明るくて、楽しく、みんなで演技を繋いでいくというチーム戦独特の戦いがあり、改めてチーム戦の面白さを再確認できました。
競技成績は団体2位。大阪の表彰台死守に貢献できてうれしいです。また、SAGAアリーナという素晴らしい施設で演技ができたことに感謝しています。
個人総合については、表彰があることを知らず、今大会から個人のMVP表彰があるということで、初代MVPとして歴史に名が残せて嬉しいです。

・今後のビジョンについて
まずは9月15日(日)に全日本シニア大会(ジャパンオープン)があるので、そこに向けて頑張ってます。体操をメジャースポーツにしたい強い想いを胸に、多くの人に体操の魅力を知っていただけるよう、地域・社会貢献をしつつイベントや演技会を中心に積極的に活動していきます。

団体2位になった大阪代表・成年女子チーム

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