森ノ宮医療大学のプレスリリース
【パリオリンピックではどのような役割を担われましたか?】
スケートボード競技(パーク・ストリート)2種目のトレーナーとして、選手のコンディショニングとケアを行い、段階を踏みながら決勝にベストな状態をつくれるよう、選手をはじめ、監督・コーチ、外部トレーナーと相談しながらサポートを進めました。私は選手が滑る前後に身体の状態やケア箇所と、メンタル面の確認を心掛け、選手を含めそれぞれの意見を擦り合わせて活動を行いました。
【印象に残ったことは?】
「チーム医療」で選手をサポートできたことです。選手村の本部には医師や理学療法士、アスレティックトレーナーなどトップレベルのサポート陣がいます。選手のケアにあたる際、自分ではどうしても対応できない領域がでてきてしまいます。「ここまではできるけどここから先は厳しいな」、「持っている機器では対応できない」など。そんな時は他の医療職のサポートスタッフに相談し、連携をとりながら対応しました。そうやってコンビネーションを組み、互いの持っている知識や技術を掛け合わせて最良の治療を選手に提供し、メダル獲得に繋げる。これこそまさにチーム医療だなと実感する瞬間でした。「プレイヤーズセンタード」という考え方がありますが、監督やコーチ、サポート陣、保護者も含めた全員がチームとなって一選手のサポートにあたれたことが何よりも心強かったです。今回ご協力をいただいた方々には心から感謝しています。
【この経験を今後のキャリアにどう活かしていきたいですか?】
私は大学教員なので、この経験を活かし、臨床能力の向上とチーム医療の大切さについて学生に伝えたいと思います。また競技においては、4年後のオリンピックに向け、今回の代表選手や次世代選手の強化・育成に注力し、スケートボード2種目間の架け橋にもなれるよう活動を続けたいと思います。
【最後に】
私が今回の活動ができたのは、選手や選手の保護者からの支えと、監督・コーチ陣らの信頼関係があったからこそだと思っています。私は森ノ宮医療大学で修士の学位を取得する段階から、今回の活動領域を見据えて、努力と活動を積み重ねてきました。トップアスリートやトレーナーといわれる人たちは、5年10年とその先を考えた上で今を大切にしています。特に、それぞれの通過点の先で何をするのかが大切だと思います。臨床家やトレーナーを目指す学生たちには努力を惜しまず信念をもって自分の夢に向かってほしいです。
髙﨑雷太講師
森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科卒業後、森ノ宮医療大学大学院保健医療学研究科保健医療学専攻(修士課程)を修了し、修士(保健医療学)を取得。
2013年森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科助手、2016年森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科助教を経て、2017年より現職。
2023シーズン、ワールドスケートボードストリート世界選手権(日本 東京)帯同。
ワールドスケートボードストリート世界選手権(UAE ドバイ)帯同。
2024シーズン、オリンピック予選シリーズ:OQS(ベルギー ブダペスト)帯同。
第33回オリンピック競技大会(フランス パリ)帯同。
公益財団法人日本オリンピック委員会 強化スタッフ(医・科学スタッフ)・メディカルトレーナーを歴任。
■看護学部:看護学科
■総合リハビリテーション学部:理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科
■医療技術学部:臨床検査学科、臨床工学科、診療放射線学科、鍼灸学科
■大学院 保健医療学研究科
■助産学専攻科
■森ノ宮医療大学附属 大阪ベイクリニック
■森ノ宮医療大学附属 鍼灸臨床センター
【関連リンク】
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