全米女子オープン優勝は笹生優花選手に!パリ五輪に向けて熾烈な争いが続く

今季のメジャー2戦目となる全米女子オープンで、日本代表候補の笹生優花選手が、自身2度目となるメジャー優勝を果たしました。この結果、女子ゴルフ世界ランキングにおいて、笹生選手は日本人トップの6位にランクアップ。6月25日(火)に決定するパリオリンピックの出場枠をかけた争いは、さらに激しさを増しています。そのため、スポーツベットにおける女子ゴルフ選手のオッズ差は非常に小さく、熾烈な競争を反映しています。

本記事では、現時点で日本人トップにランクインしている笹生優花選手の最近の成績を振り返りつつ、パリオリンピック出場をかけた女子ゴルフの戦いについて詳しく掘り下げていきます。

東京オリンピック出場歴のある笹生優花選手

2001年生まれの22歳、日本人の父とフィリピン人の母を持つ笹生優花選手。2021年の全米女子オープンでは、弱冠19歳ながらフィリピン代表として初のメジャー制覇を達成しています。そして、その後の東京オリンピックでもフィリピン代表として出場を果たし、冷静なプレーと卓越した技術を持って、9位という成績を残しました。

一方で、現在は彼女の父の母国である日本のシャツを身に纏い、日本代表としてパリオリンピックへの出場枠をかけた熱戦を繰り広げています。仮にパリオリンピック出場権を勝ち取るとすれば、若くして世界のトッププレイヤーの一員として活躍してきた経験、そして東京オリンピックでの実績を活かした堂々としたプレーが期待できるでしょう。

メジャー2勝目は日本人初の快挙

アメリカのペンシルベニア州ランカスターで開催された、今季のメジャー2戦目である全米女子オープン。メジャー大会の成績が世界ランキングに大きな影響を与えるため、出場選手たちに大きな注目が集まりました。

そして最終ラウンドとなった6月2日(日)、笹生優花選手は通算4アンダーでフィニッシュし、自身2度目、日本人選手としては初となるメジャー大会での2勝目を飾りました。なお、同大会では2019年に全英女子オープンを制した渋野日向子選手が準優勝し、日本人選手によるワンツーフィニッシュで大会は幕を閉じました。

パリ五輪出場枠をかけた戦い

今年の7月26日(金)から開催となるパリオリンピック。2021年の東京オリンピックでは稲見萌寧選手が銀メダルに輝いたことから、今大会も引き続き日本女子チームのメダル獲得が高く期待されています。なお、世界ランキングで上位15人に入る選手は自動的に出場枠を獲得しますが、それ以下の場合は各国で2人に出場枠が与えられます。

6月3日(月)付けの女子ゴルフ世界ランキングによると、笹生優花選手がメジャー2勝目を挙げたことで一気に6位にランクイン。日本人選手トップに躍り出る結果となりました。次点が、東京オリンピックにも出場した畑岡奈紗選手で、19位となっています。

しかし、22位には古江彩佳選手、25位には山下美夢有選手が食い込むなど、日本人トップ選手たちのランク差はさほど大きくはありません。したがって、現状では笹生優花選手と畑岡奈紗選手がパリ五輪出場の有力候補であるものの、6月下旬開催のKPMG全米女子プロゴルフ選手権と国内女子アース・モンダミンカップの結果次第で、ランキングの変動は充分にあり得るでしょう。

パリ五輪男子ゴルフは松山英樹選手が確定

パリ五輪の出場枠をかけた熾烈な戦いが繰り広げられている女子ゴルフ。一方で、男子ゴルフでは、現在世界ランキングで14位に位置する松山英樹選手がパリ五輪の出場枠を確実にしています。本人はまだ出場の意向を表明していないものの、現時点での世界ランキングを考慮すれば、出場は内定しているといえるでしょう。

注目はもう1枠をどの選手が勝ち取るのか。中島啓太選手の83位に続き、久常涼選手が92位、星野陸也選手が108位となっています。したがって、こちらも女子ゴルフと同様に最後の最後まで予断を許さない戦いが繰り広げられることが予想されます。

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