<イベントレポート>「楽しむ気持ちが、社会を変える。みんなで考えよう、海洋ごみ問題。ReWave Meet up 2024」をシティラボ東京にて開催しました。

一般社団法人日本プロサーフィン連盟のプレスリリース

一般社団法人日本プロサーフィン連盟(理事長:細川哲夫、以下 JPSA)は、海洋環境保全プロジェクト「ReWave(リウェイブ)」にとって初めてのMeet upイベント「楽しむ気持ちが、社会を変える。みんなで考えよう、海洋ごみ問題。ReWave Meet up 2024 」を2024年3月1日(金)に東京都で開催しました。

海洋ごみ問題は、その原因や対応策が多岐にわたるため、行動を起こす前に立ち止まってしまうことも少なくないですが、このイベントは、同じような問題意識を持つ方に立場や肩書きに関係なく集まり話し合っていただきたいと考え、企画されました。

参加者からは「楽しくやることが重要で、企業、自治体の方の役割、出来ることなど、協力しあえば色々な事業が実施できるというアイデアをもらいました」などのコメントが寄せられ、新しい可能性の萌芽を実感できる一日となりました。

【イベント名】

「楽しむ気持ちが、社会を変える。みんなで考えよう、海洋ごみ問題。ReWave Meet up 2024 」

【開催概要】

開催日:2024年3月1日(金)

開催場所:シティラボ東京(東京都中央区京橋3-1-1東京スクエアガーデン6階

主催:ReWave

企画運営:ReWave (一般社団法人日本プロサーフィン連盟)

「楽しむ気持ちが、社会を変える」をテーマに、笑い声が絶えなかった一日。

この日ご参加いただいた方は、アパレル企業、マーケティング関係、自治体の職員、大学生など、その職業や立場も多種多様の40名。事前予約制ではありましたが、予約いただいた方は全員、ご出席いただけました。

開会に先立ち、ReWaveを運営する一般社団法人日本プロサーフィン連盟の細川理事長が「私も一緒に皆さまと楽しむ一日にしていきたい」と挨拶。4名のパネリストによる最初のトークセッションでは、やや緊張ぎみのプロサーファー善家選手をRIKACO氏が「それって、こういうことおっしゃりたいんですよね?」とフォローするような一幕もあり、終始なごやかに進行しました。

その後、2つのトークセッションに続き、ReWaveが独自に開発した海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master」をグループ別に全員で体験。続けて実施された共創ワークショップでは「立場や所属の違う人達とのワークショップだったので、自分にない視点を学べて面白かった」という声に代表されるように、意欲的なアイディアが奔出し、各グループも予定時間を大幅に上回る熱のこもったプレゼンテーションの連続となりました。

<第1部>

トークセッション①「メディア視点で見るスポーツとサステナビリティ」

ReWaveのメディアパートナー「ELEMINIST」編集部 後藤氏のファシリテーションにより、メディア、プロサーファー、そしてご自分でブランドを立ち上げ、サステナブルな活動に取り組んでいるRIKACO氏、それぞれの視点から、海への思いや日常生活と海洋ごみ問題との関わりなどについて活発なトークが展開。あっという間の40分でした。

(ご登壇者)

ELEMINIST 編集部 後藤未央 氏

一般社団法人日本プロサーフィン連盟 理事長 細川哲夫

プロサーファー 善家尚史 氏

RIKACO 氏

トークセッション②「“楽しい”からはじまる海洋環境学習 -ReWave Case Study-」

このセッションでは、ReWaveが開発した海洋ごみ学習ゲーム「Recycle Master(リサイクルマスター)」の活用事例が紹介されました。茅ヶ崎市役所 環境部資源循環課の八幡氏は、教育現場における海洋環境学習の事例として、茅ヶ崎市西浜小学校で実施された「Recycle Master」を取り入れた授業をご紹介いただきながら「一方的に教えるのでなく、自主的に学びたいと生徒が思う環境学習教育」の必要性を力説されました。ReWaveの柴切は、ラルフ ローレン チルドレンの店舗で「Recycle Master」を楽しむイベントが実施された事例を紹介。会場に駆けつけたラルフ ローレンの川島氏は「遊びながら興味をもっていくことが大切」と当時を振り返ってお話をいただきました。

(ご登壇者)

茅ヶ崎市役所 環境部資源循環課 主事 八幡悠平 氏

ReWave 柴切五輝

トークセッション③「海洋ごみ問題の現状と未来について」

最後のトークセッションでは、ごみの学校主宰の寺井氏が登壇。ごみ処理の最前線で現実に直面している専門家の立場から、海洋ごみ問題の現状についての最新の事例や技術などをご紹介いただくとともに、有効な解決策については「頭の中で考えて逡巡するだけでなく、小さなことからまず一歩を踏み出す必要性」をご提言いただきました。

(ご登壇者)

ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏

<第2部> 

海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master(リサイクルマスター)」体験

第2部は、「Recycle Master」を8つのグループにわかれてプレイしていただき、そこで生まれた気づきや学びを共有していくプログラムです。立場や肩書きに関係なく話ができるように、同じ会社からご参加いただいた方はあえて別のグループに所属いただきました。

ファシリテーターは、寺井氏、そして同じくごみの学校を運営している、東野氏。ゲームの遊び方の解説はもちろん、開発の背景や狙いなどについてもお話をいただきました。

〜 海洋ごみ学習カードゲーム「Recycle Master」を体験いただいた方の感想 〜

「カードに書かれた説明文が大人にとっても勉強になるもので、楽しみながら自然に海ごみの理解を深められると感じた」

「ゲームがとても工夫されており、すぐに楽しめる内容で頭に入りやすくてとても楽しかったです。そして勉強になりました」

「初めて会った方とも仲良くなれる良いコミュニケーションツールでもあると思いました」

「年代を問わず学ぶことができそう。得た知識を生活の中で生かすことができそう。親子ワークショップにも向いている」

(ファシリテーター)

ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏

ごみの学校 副主宰 東野陽介 氏

<第3部>

共創アクション・ワークショップ「楽しむ気持ちが、社会を変える。 みんなで考えよう、海洋ごみ問題」

第3部は、共創アクション・ワークショップ。ひとりひとりの「リソース」を書き出していただき、海洋ごみ問題の課題を解決するアイディアを自由に発想。グループ別に議論を深めていくチャレンジです。

リソースやアイディアを書いた付箋紙をテーブル上の模造紙に貼り付けていきながら、お互いの考えを共有。立場の異なる人が集まっているため「自社の中だけでは出ないアイデアをたくさん聞くことができ、共創の可能性を実感できた」という声に代表されるように、どのテーブルも議論が噴出。グループ別に成果を発表するプレゼンテーションでは、会場は終始、大きな笑い声に包まれていました。

〜 共創アクション・ワークショップに参加いただいた方の感想 〜

「立場や所属の違う人達とのワークショップでしたので、自分にない視点を学べて面白かったです」

「難しい課題でしたが、色々な方の意見が聞けて勉強になり、刺激になりました。

それぞれが自身の立場や仕事などから出来ることを考え、行動することが大切だなと感じました」

「最近は、子供より大人の方が環境問題の意識が薄いように感じるため、大人同士で真剣に海ごみについて話し合うイベントの形態もとても参考になりました」

「どんどん新しいアイデアが出てきて楽しかった。実際にコラボできそうなアイデアもあったりと、小さいことでも、できることから実現できたらすごくいいと思った」

(ファシリテーター)

ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏

ごみの学校 副主宰 東野陽介 氏

【ご登壇いただいた方のコメント】

ELEMINIST 編集部 後藤未央 氏

海洋ごみという大きな社会課題を解決するというと、とても難しいことのように思いますが、今回のMeet upでは、参加者の方々が“楽しみながら”さまざまなアプローチを考え、発表していたのが印象的でした。新たなアイデアが次々と語られ、パートナーシップが生まれる瞬間に立ち会ったような………。

とても充実した時間でした。

一般社団法人 日本プロサーフィン連盟理事長 細川哲夫

毎日のように海に入っているサーファーだからこそ気づく海の変化や違和感は、じつは、いろいろなことにつながっているのだと、改めて感じました。「できることから始めよう」という気持ちが次の世代にも受け継がれていくように、日々の活動のなかで、より意識をしていきたいと思っています。

プロサーファー 善家尚史 氏

サーフィンは、海があるからできるスポーツ、自然の力を借りるスポーツだと思っています。だから、これからも海に感謝をしていきたい。海から上がる時には、片手でごみ拾いをするようにしていますが、僕ひとりの行動が少しずつでもいいから広まっていければ、大きな力になるんじゃないかって、今日改めて思いました。

RIKACO 氏

海洋ごみの問題は、遠いことのように感じますが、普段の私たちの食生活は海までつながっています。食器洗い洗剤やスポンジの選び方、野菜やお肉などの食べ物の選び方によって、海を汚さないライフスタイルを心がけることもできます。自然由来のものを選んだり、オーガニックなものを食べたりするのは、自分のセルフケアにもつながると思うので、自分自身を労わることも大切にしながら、心地のよいサステナブルなライフスタイルをみなさんとともに実践していきたいと思います。

茅ヶ崎市役所 環境部資源循環課 主事 八幡悠平 氏

海洋ごみ問題は、海の近くの場所に住んでいる人に限らず、海から離れた場所に住んでいる人も含め、共通した問題意識を持って取り組むべき問題です。今回のイベントに参加されていた 方々は、企業・NPO法人・学生など様々な立場から海洋ごみ問題に取り組まれており、非常に有意義な交流ができました。今後は、このイベントを通じてできた繋がりを活かして、市民の皆さまに、海洋ごみ問題について考えるきっかけづくりに取り組んでいきたいと思います。

ReWave 柴切五輝

ReWaveを立ち上げてから3年が立ちますが、今回、このような場で様々な方々と意見交換をすることができ、とても嬉しく思います。Meet upイベントで改めて、楽しみながらみんなで協力し取り組んでいくことの大切さを実感しております。できることから、ひとつ、ひとつ。今後も活動の輪を広げて行ければと思います。

ごみの学校 運営代表 株式会社浜田サーキュラーエコノミー顧問 寺井正幸 氏

meetupでは多くの志を共にする素敵な仲間に出会うことができました。私たちは講座やリサイクルマスターを用いたワークショップなどを実施しましたが、その中で皆さん率直に自分の想う理想やアイデアを発信されていたのが印象に残っています。初対面の方々でも「海をきれいに」という言葉のもとに皆でできることを話し合い、考え、行動に向けて気持ちをぶつけ合う様子はこれからの可能性を感じました!

ごみの学校 副主宰 東野陽介 氏

プロサーファー、ビジネスマン、行政、メディア、学生など本当に様々なバックグラウンド・フィールドを持つ方々が、ReWaveの活動に共感し集まる素晴らしい会でした。トークセッションやカードゲーム、ワークショップと盛りだくさんでしたが、真剣でありながら笑顔で楽しんでおられる姿が印象的でした。参加された皆さんの想いの共通項は楽しくポジティブに向き合う気持ちだと感じていて、そんな想いが同じ仲間と一緒に活動していくのが楽しみになりました。

ReWave Meet up 2024を終えて

一般社団法人日本プロサーフィン連盟 理事長 細川哲夫

JPSAは、プロサーフィン競技を通して企業や地域との信頼関係の構築、選手の競技環境や活躍の場を広げること、さらに社会に貢献することを基本理念として活動しています。海洋ごみ問題は、一朝一夕には解決できない難しい課題ですが、だからこそ継続していくことが大切だと、皆さまと意見を交わしながら再認識しました。「海に感謝の気持ちをあらわすために」との思いで始めたReWaveが、より多くの人の気持ちと気持ちをつないでいけるように今後も取り組んでまいります。

■ReWaveとは

ReWaveとは、Reduce, Reuse, Recycle などのサステナブルな行動を象徴するRe(再び/元 に)と、Wave(波)を組み合わせた言葉であり、海を守るためのいろいろな想いが波紋のように、多方面に波及してほしいという願いが込められています。

できることから、ひとつ、ひとつ。海洋ごみ問題を中心に、海を守るための具体的なアクションに取り組み、海の環境保全に関する賛同の輪を広げます。

1. ビーチクリーンをはじめ、身の回りのことからできる具体的アクションを実践します。

2. 海の素晴らしさ、美しい海の大切さを伝え、考えるきっかけをつくります。

3. 企業、個人、自治体の立場を問わず、誰でも楽しく参加できる活動に取り組みます。

ReWaveでは、業種を問わず、同じ思いを共有できるパートナーを広く募集しています。

以下のサイトよりお問い合わせください。

公式HP:https://rewave.jpsa.com

■本件に関するお問い合わせ

一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA) 

電話:03-5449-4145 e-mail:rewave@jpsa.com

事務局:〒108-0074 東京都港区高輪 2-14-9 三愛ビル 405

公式HP:https://www.jpsa.com/

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