株式会社小学館のプレスリリース
早見和真、作家生活15年の節目に選んだテーマは、やはり高校野球!
『イノセント・デイズ』(2014年)で日本推理作家協会賞を受賞、『店長がバカすぎて』(20年)で本屋大賞ノミネート、同年『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞。近著『八月の母』でも山田風太郎賞ノミネートなど、刊行のたびに注目を集めている作家・早見和真氏。作家生活15年の節目に氏が選んだテーマは、やはり高校野球でした。
しかし物語は選手目線ではなく、母親の視点で語られます。それには、ふたつ理由があります。ひとつは、コロナ禍に上梓したノンフィクション『あの夏の正解』で当事者の球児だけではなく、監督、保護者に取材が出来た経験から。ふたつめは、早見さんご自身が親になったことです。
球児を見守る親たちは、どんな想いでいるのか。今まで語られることのなかった強豪校の父母会のいびつさ、裏金など、かつて誰も読んだことのない高校野球小説が誕生しました。
予約が殺到で発売前に重版を決定!
発売に先駆けて見本を読んでくださった書店員さんから「泣けた!」など多くの感想をいただき、発売前に重版を決定。また、語られる視点の新しさから取材依頼も殺到、刊行後すぐに「王様のブランチ」(TBS系、3/16放送)はじめ、読売、日経、毎日、産経の各新聞紙上にも取り上げられて大きな反響をいただき、3刷を決めました。順調に部数を伸ばしています。
折しも春の選抜高校野球の真っ最中! 本作を読めばきっと、甲子園のアルプススタンドにいる保護者を応援したくなる一冊です。
早見和真『アルプス席の母』
定価1870円(税込)
四六判並製 354ページ
2024年3月15日発売 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09386713
https://dps.shogakukan.co.jp/arupususekinohaha
早見和真【はやみ・かずまさ】‥‥‥1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』でデビュー。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。ほかに『95』『店長がバカすぎて』『笑うマトリョーシカ』『八月の母』などがある。