~次世代のスポーツ×国際交流・協力、東京2020大会レガシーの先へ~
独立行政法人日本スポーツ振興センターのプレスリリース
独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)は3月6日(水)、令和5年度スポーツ庁委託事業「ポストスポーツ・フォー・トゥモロー推進事業」(以下「SFT」)の一環として、「SFTカンファレンス2024」を開催いたしました。
本カンファレンスには、スポーツ国際交流・協力に関心を持つスポーツ関連団体、地方公共団体、民間企業、教育・研究機関、NGO/NPO等から211名(会場参加:50名、オンライン参加:161名)が参加しました。
登壇者によるフォトセッション
本年度は、「次世代のスポーツ×国際交流・協力、東京2020大会レガシーの先へ」をテーマに、国際的な専門家や研究者、国内外での実践者による情報提供や事例発表、様々なフィールドで活躍する次世代リーダーによる未来討議を実施。登壇者と参加者の間では数多くの意見が交わされ、これからのスポーツ国際交流・協力の針路やアクションを考えるとともに、新しい連携が生まれる機会となりました。
<当日の様子>
▶スポーツ国際交流・協力の国際動向セッション
マリエ・バルサック(Marie Barsacq)氏「パリ2024大会におけるレガシー戦略」
ヴェリティー・ポスルスウェイト(Verity Postlethwaite)氏「ロンドン2012大会のレガシーと英国内の動向」
児玉健太氏「東京2020大会レガシーとしての国際情勢に応じた海外アスリート支援事例」
井上雄平氏「スポーツにおける社会的インパクト評価の枠組み」
<登壇者の声>
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私たちは東京2020大会での取組にインスピレーションを受け、障害に対する認識の変化やアクセシビリティに力をいれています。フランスで初めてのパラリンピック開催であるため、私たちはこのトピックにエネルギーやプログラムを集中させています。次世代の障害に対する認識を変えていくための専用プログラムを開発し、インクルーシブな社会の実現に向けて、パラリンピアンが学校を訪問し、子どもたちに経験を伝えています。
(マリエ・バルサック(Marie Barsacq)氏/パリ2024大会組織委員会 インパクト&レガシー部門長)
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今回、実施されたユースセッションを通して、次世代のリーダーとなる若者と対話の機会を設けられたことは国際的な文脈でも大きな成果だと感じている。今後もSFTを活用しながら、スポーツ国際交流・協力を推進していきたい。
(篠原果歩氏/ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団 マネジャー)
▶スポーツ庁長官表彰式
室伏広治・スポーツ庁長官による表彰式の様子
<受賞団体及び事例名>
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公益財団法人日本武道館「外国人留学生等を対象とした“国際武道文化セミナー”」
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株式会社Xiborg「すべての義足ユーザーが日常的に楽しく走れる社会を目指す“Blade for All”」
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一般社団法人Seeds「サッカーを通じて、世界の『つながりの総量』を増やしていく。“Beyond borders CAMP in Nepal”」
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東京家政学院大学松山研究室「日本・ベトナム間、大学生・特別支援学校生によるインクルーシブ遠隔スポーツ部活動の実践!」
<スポーツ庁長官表彰受賞団体の声>
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SFTは、スポーツ国際交流・協力に携わる国内団体の取組みを先導してくれており、同じ志を持つ仲間と集まれるこの様な機会があることは素晴らしいと思う。室伏スポーツ庁長官からの表彰も貴重な機会となった。(松山直樹氏/東京家政学院大学現代生活学部児童学科 助教)
▶スポーツ国際交流・協力未来討議(ユースセッション)
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篠原果歩さん(ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団)の進行で、参加者からの質問も交えながら次世代リーダーによる活発な意見交換を実施。
<参加者の声>
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国内外の最新の知見を学べたことは意義深かった。過去にはインターンとしてSFTの活動に携わり、そこで得たネットワークを活用しながら海外での調査研究を進めることもでき、大学院生として魅力的な取組みだと感じている。(大学院生)
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SFTは日本のスポーツ国際交流・協力の中心性をもっており以前より関心を持っていた。今回のカンファレンスでは参加者間のネットワークも深めることができ、今後の取組みへの励みとなった。(スポーツ関連団体)
〇SFTとは?
スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)は、スポーツを通じた国際交流・協力を通じて、開発途上国をはじめとする世界のあらゆる世代の人々にスポーツの価値やオリンピック・パラリンピック・ムーブメントを広げることをめざした取組です。2014年から2021年の8年間、官民連携のコンソーシアムを形成して活動を行い、204か国・地域における1300万人を超える人々とスポーツの価値を分かち合うことができました。
国際的には、UNESCOのカザン行動計画(2017)や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献など、スポーツの力を活用して、持続可能な社会や共生社会の実現に向けた国際的な取組が進められており、日本はこのような国際的な動きをリードする立場から、様々なスポーツを通じた国際交流・協力に一層取り組むことが期待されています。
SFTは、東京2020大会のスポーツ・レガシーを継承・発展させながら、これまでの取組を通じて認識された国内外のスポーツや社会におけるニーズや課題に向き合い、官民連携によるスポーツを通じた国際交流・協力をさらに推進していきます。
SFTではコンソーシアムを設けており、スポーツ国際交流・協力に関心のある団体様に向けて会員制度を提供しております。会員入会後は、この様なカンファレンスの他にも、国際情報の提供や専門家による研修・相談会等を無料で受講頂くことが可能です。スポーツを通じた国際交流・協力や社会課題の解決にご関心のある皆様、SFTコンソーシアムを活用してみませんか。
〇入会案内
https://www.sport4tomorrow.jpnsport.go.jp/jp/join/
<SFTカンファレンス2024 概要>
SFTカンファレンス2024
1 主催 独立行政法人日本スポーツ振興センター
2 日時 令和6年3月6日(水)13時30分~18時00分(受付開始:13時00分)
3 場所 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 14階 岸清一メモリアルルーム
及び オンライン(Zoomウェビナー)
4 登壇者
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室伏広治氏/スポーツ庁長官
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マリエ・バルサック(Marie Barsacq)氏/パリ2024大会組織委員会インパクト&レガシー部門長) ※1
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ヴェリティー・ポスルスウェイト(Verity Postlethwaite)氏/ラフバラ大学スポーツ・運動・健康科学部研究員 ※1
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児玉健太氏/公益社団法人日本トライアスロン連合事務局次長・アジアトライアスロン監査委員)
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井上雄平氏/英国マンチェスターメトロポリタン大学経営学部スポーツマネジメント領域 教授) ※2
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篠原果歩氏/ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団 マネジャー
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久良知美帆氏/フェンシング・フルーレ選手・城北信用金庫
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岸千秋/日本スポーツ振興センター理事 ほか
※1 事前収録によるビデオ登壇 ※2 オンライン登壇
5 プログラム詳細 SFTウェブサイト参照のこと
https://www.sport4tomorrow.jpnsport.go.jp/jp/news/invited/sft%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b92024%e3%80%803-6%e9%96%8b%e5%82%ac%ef%bc%81/