バレーボール選手・髙橋藍さんらからコメント到着
株式会社文藝春秋のプレスリリース
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)は、坪田侑也さんの青春小説『八秒で跳べ』を2月13日(火)に刊行いたします。
著者は、15歳の時に書いた『探偵はぼっちじゃない』が万城目学さんらを輩出したボイルドエッグズ新人賞を受賞(第21回)、作家デビューしました。現在は慶應義塾大学医学部3年生となった坪田さんが5年ぶりに完成させたのは、高校のバレーボール部を題材にしたフレッシュな小説です。
-
髙橋藍選手、佐藤多佳子さん、書店員さんからも共感の声が続々!
◆髙橋藍さん(バレーボール選手)
日本一になりたい、バレーボール選手になりたいという一心で、毎日厳しい練習に立ち向かっていた日々を思い出した。あのコートの中で感じるプレッシャー、快感、チームメイトとの絆……どれもが尊いものだということも。多感な高校生だからこそ、一つひとつの出来事が大きく心に刻まれる。苦しんだ先に喜びがあることを、この小説は教えてくれる。
◆佐藤多佳子さん(作家)
簡単に心は揺れない。バレー部、高校生活、謎の女子。
一見クールな主人公が見つめていく自分自身が超リアルだ!
◆山本亮さん(大盛堂書店)
大事なのは過ごした時間の長さじゃない。一瞬でも一緒にどれだけ懸命に打ち込めたかという記憶だ。その時間を少しでも共有していれば、誰かの想いが覚悟が必ず自分に跳ね返ってくる。そして渡されたボールをどう打ち返すのか。主人公たちの理屈じゃない行動がとても瑞々しい作品だった。
◆山中真理さん(ジュンク堂書店滋賀草津店)
高校時代の嬉しかったり、輝いてみえるあの時より、今心を震わせて、鮮明に思い出すことは、悔しかったり、辛かったり、悲しかったことだ。でもあの時悩ませた感情とは違う、何か懐かしくて、そういう苦しみを味わったことも良かったのではないかと思える。この作品を読んでそういう気持ちが甦ってきた。あの頃の自分があったから、今の自分がある。青春とは挫折しながら、歩いていくものだ。青春の真実をとらえた作品に胸が熱くなった。
-
「新作をずっと待っていた」という瀧井朝世さんによるインタビュー
―今回、なぜバレーボールを題材にしたのでしょう?
坪田さん:小説でもバレーボールでも、自分が夢中になっていることを肯定する形で書きたかったし、何か意味がなくても好きなことに打ち込むということが、どうしても書きたかったポイントなんだと改めて気が付きました。
▼「医学部と執筆活動」「新刊の読みどころ」など『別冊文藝春秋』でのインタビューは全文お読みいただけます。
https://bessatsu-bunshun.com/n/n8922520d9fc8
-
あらすじ
明鹿高校バレー部2年生・宮下景 × 漫画家志望の同学年女子・真島綾
ふたりが出会った夜から、何かが変りはじめる――
21歳の現役医大生が高校バレー部を舞台に青春時代のリアルに迫る感動作誕生!
春高バレーの予選まであと数日。
主人公の宮下景が所属する明鹿高校男子バレー部は、6月のインターハイ予選で初めて県の準決勝に進出。
「いまのチームなら全国も目指せる」
夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東と戦うことになるはずだった。
けれど、前日の練習試合で景は足首にひどい捻挫を負ってしまう。代わりに出場することになったのは、中学時代からのクラスメイト北村。実は大会後、北村が退部届を出すつもりでいたことを、景だけは知っている。だからこそ「勝手にしてくれ」と思ってしまった。そしてこの日から、何か歯車が狂いはじめる。
一方、怪我をする前夜、高校のフェンスを乗り越えようとしていた真島綾。それに驚いて自転車から転んだ景は足首を痛めていた。そのことに責任を感じている真島に、景はバレー部のポスターを依頼、連絡を取り合うようになる。しょっちゅう高校を休みがちな真島には、親友にしか明かしていない秘密があった。
景の側にいつもあったバレーボール、真島の側にいつもあった漫画。それぞれが楽しくて、ずっと続けてきたはずなのに、いつから苦しくなってしまったんだろう!? 自分の居場所が見つからず、前に進みだせずにいるふたりの想いは交差しながらも、遂にクリスマス前夜に止まっていた時間が流れ出す――。
-
PROFILE
坪田侑也(つぼた・ゆうや)
2002年、東京都生まれ。18年、15歳の時に書いた『探偵はぼっちじゃない』が第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、翌年KADOKAWAより出版された。中学、高校時代はバレー部に所属。現在は慶應義塾大学医学部在学中。
-
書誌情報
出版社:株式会社 ⽂藝春秋
書 名:『八秒で跳べ』
著 者:坪田侑也
判 型:四六判並製カバー装
発売⽇:2024年2⽉13日
定 価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-16-391801-3