獣医師の専門的な観点からプロダクト開発をサポートし、論文執筆なども推進
株式会社ABELのプレスリリース
新型コロナウイルスの流行により、競馬の環境も大きく変わりました。無観客でのレース開催などが終わり、ようやく、競馬場にファンが戻ってきました。コロナ禍においても、多くのファンを魅了し続けた競馬において、競走馬の安全を守り、競走馬の能力を最大限に発揮できるようにトレーニングを重ねることの重要性はこれからますます高まっていきます。
そこで、アベルでは怪我とデータとの相関関係の研究力の向上を通して、人馬ともに安心安全で、最高のパフォーマンスができる馬作りを実現すべく、松田浩珍特任教授と田中あかね教授に技術顧問として就任いただく運びとなりました。
松田氏と田中氏には、競走馬管理クラウド「EQUTUM®」の技術顧問として、プロダクト開発、論文執筆などをご支援頂きます。
松田氏と田中氏のサポートのもと、「EQUTUM」が創る新しい馬作りをより信頼でき、確かなものにし、グローバルで成長できる様にバックアップいただきます。
東京農工大学農学研究院 松田浩珍特任教授、コメント
長年に渡り、アレルギー免疫学の病態解明を主軸とした基礎研究を行なってきました。他方、獣医師となったきっかけでもあるウマについては幼い頃から馬術に親しんできたことから、ウマの難治性疾患の一つである蹄葉炎や跛行などをテーマとした研究も継続的に行なっています。神が創造したもっとも美しい生き物とも言われるウマとの共存は、人間にとっても極めて重要な課題であり、私は物言わぬウマの疾病予防や健康維持のために注力したいと考えています。その意味で、EQUTUM®開発とその成功は大きな意義を有し、国内外を問わず、この新規技術は有用なツールとなることは間違いありません。そのためにもABEL社の成長と研究をサポートしていきたいと思います。
東京農工大学農学研究院 松田浩珍特任教授、略歴
1981年大阪府立大学大学院農学研究科獣医学専攻博士課程修了。学位を取得後、直ちに大阪府立大学農学部助手(獣医学科外科学講座)、米国エール大学医学部内科部門招聘客員教授に就任。
1994年に東京農工大学農学部助教授に就任
2000年同大学院教授に就任。同大学部門長、産官学連携・知的財産センター長、評議員を歴任。
2019年同大学院農学研究院特任教授に就任。
日本学術振興会専門委員、科学技術振興機構専門委員、農林水産・食品産業技術振興協会評価委員、および経済産業省中小企業技術革新成果事業化促進事業関東経済産業局事後評価委員などを歴任。
日本スポーツ協会日本馬術連盟公認コーチ
受賞歴
イノベーション・ジャパン2004 UBSアワード特別賞(医療・バイオ部門1位)
日本獣医学会越智賞(2017年)
その他国内国際学会賞
東京農工大学農学研究院 田中あかね教授、コメント
馬は人と共に働く仲間であり、優れたアスリートです。
人の社会に豊かさをもたらす馬たちが、生き生きと活躍する姿をずっと見ていたいという思いで、最新のIT技術を有するABEL社との共同研究をスタートさせました。
運動中に馬の異変をいち早く探知し、怪我や病気の予防につなげるデバイスの開発は、馬の健康と活躍を支えるだけではなく、一緒に働く人の安全な活動にも繋がります。
私は獣医師として、ABEL社が取り組むEQUTUM®の開発研究が、新時代のホースウェルフェア実現に貢献するものと期待しています。
東京農工大学能楽研究院 田中あかね教授、略歴
東京農工大学農学部獣医学科卒業後、獣医師資格を取得。
臨床勤務を経て、岐阜大学連合獣医学研究科を修了、博士号を取得。
2005年東京農工大学農学部獣医学科助教授に就任。
2012年より同教授に就任。比較動物医学研究室を主宰し、ウマ科学研究に従事。
日本学術振興会、農林水産省獣医事審議会、JSTなどの委員を歴任。
日本学術会議連携会員。
株式会社ABELについて
競走馬管理クラウド「EQUTUM」は、これまで調教師の経験と感覚、経験が重視された馬作りに、スピードやストライド、そして心拍数などのデータを提供することで、データドリブンな意思決定を可能にしました。加えて、過去のトレーニングやレース結果から馬ごとの適性を推測し、より価値につながる馬作りを可能にします。また、今後は獣医師と連携し怪我の可能性予測や早期発見も実現していきます。
【会社概要】
会社名: 株式会社ABEL(アベル)
住所: 東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田4B-2
設立: 2021年12月
代表者: 代表取締役 大島 秀顕
事業内容: 競走馬管理SaaS「EQUTUM」の開発・提供
URL: https://abel-inc.com/