団体も2位の成績を収める
株式会社VCドリームスのプレスリリース
2023年12月17日、中国広東省深圳市で行われた100kmのサイクルロードレースに、日本からVC FUKUOKAが出場。南和人が優勝を飾った。地元中国をはじめ、アジア各国の有力チームが招待されていたが、VC FUKUOKAは団体順位も中国ナショナルチームに次ぐ2位と好成績を収めた。
【レース概要】
中国広東省深圳市塩田区人民政府が主催、深圳市内の市街地の1周30kmの周回コースを3周回する100kmのロードレース。
出場チームが滞在するリゾートホテルのある丘の頂上、標高500mを登る。
登坂区間の後半は20%超の斜度が延々続き、それを3回こなさなければならない厳しいコースプロフィール。
出場チームはインドネシア、モンゴル、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾などからコンチネンタルチームが招待され、中国はナショナルチームを含む8チームで、合計24チーム106名が参戦。
VC FUKUOKAは向川、南、池田、檜室の4名がエントリーした。
【レース内容】
スタート地点は併催されるサイクリングイベント参加者で賑わい、選手たちからは感激の声が寄せられた。
スタートすると激しいアタック合戦が開始されるが、中国ナショナルチームがトレインを形成しレースをコントロール。
VC FUKUOKAは向川がエースの南を集団前方へ引き上げに成功。中国ナショナルチームの後ろという好位置をキープし、1回目の登坂へ進入することができた。
1周目で早速プロトンの振い落としが行われ、先頭は一気に10名程度にまで絞られる。
さらに2周目の時点で6名に絞られ、そこには中国ナショナルチームとCCNが2名ずつ入るという不利な状況。
時に先頭が分断され、有力チームが加わる逃げを追走しなければならない展開もあったが、コンディションの良い南とトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームからプロコンチネンタルチームに移籍するモンゴルチームのSainbayar選手が追走し、不利な状況を打開。
終始積極だったCCNのPetr Rikunov選手とSainbayar選手そして、南、中国ナショナルチーム1名で最終周の登坂へ。
終始積極的だったCCNのPetr Rikunov選手とSainbayar選手、そして南と中国ナショナルチームの選手を中心に最終周へ。
その後、3名に絞られた先頭から南が単独で抜け出しを図るも、ラスト半周で再び吸収。そのカウンターでSainbayar選手が抜け出し、南は必死に喰らいつくも独走を許し、2着でゴール。
その後、Sainbayar選手が失格処分となり、南が繰り上げ優勝となった。
【リザルト】
・南 和人 優勝(3時間4分17秒)
・池田渓人 11位(+10分41秒)
・向川尚樹 23位(+18分47秒)
・檜室建斗 46位(+34分22秒)
【南 和人 2023年の主な成績】
・JBCF 鹿屋肝付ロードレース E1 優勝
・JBCF 西日本ロードクラシック E1 優勝
・JBCF エリートツアー 個人総合 4位
JBCFエリートカテゴリー総合リーダージャージを着用する中、シーズン途中でVC FUKUOKAへ移籍加入。その後はトルコでのTOUR OF YIGIDO(UCI2.2)第2ステージにて山岳賞ジャージを着用するなど、山岳を得意としていた。
【南 和人 レース後のコメント】
100kmのレースという情報のみで現地入りしてから思いの外ハードなコースということを認識した。
ただ自分には得意なコースで、20位以内くらいはイケるかなというイメージで臨んだ。
思ったよりしっかり走ることができて収穫があった。
トップチームでは初勝利でしたが、来年、活躍できるよう精進します。
ご声援ありがとうございました。
【佐藤監督 レース後のコメント】
まずは主催者および関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
UCI開催を目指して準備をしている大会ということで、中国の主催者よりお招きいただき、参戦を決めたレースでした。
我々は大きな実績のあるチームでもないため、UCIレースに出場したくてもなかなかそれが叶わない背景があります。
オフシーズンということで、選手およびチーム運営側にとってもレース参戦は難しい時期でありましたが、経験を積むことと知名度アップを目的に臨んだ1DAYレースでした。
充分に目的は果たせたと考えております。
2024シーズンはチームとして更にチャレンジできる環境を作っていきたいと考えています。