松戸市のプレスリリース
プロで活躍して松戸市の名を全国に響かせたい!
※本資料内の情報は、2023年12月14日現在のものです。
投手への転向1年で急成長しプロの世界へ
これまでも松戸市にゆかりのある選手たちがプロ野球の世界に羽ばたいています。そして今年、千葉ロッテマリーンズに4位で指名を受け、その仲間入りを果たしたのが、松戸市出身で千葉県立幕張総合高等学校3年の早坂響選手です。松戸市立東部小学校2年の時、地元・松戸の少年野球チーム“高塚新田ラークス”で野球を始めた早坂選手。松戸市立第五中学校時代は、主にキャッチャーとしてプレーし、松戸市選抜に選ばれた際にはファーストでプレー。幕張総合高校へ進学後もキャッチャーを務めていましたが、肩の強さを評価されて約1年前にピッチャーへ転向。最速151km/hのストレートを投げられるまでに急成長を遂げました。
プロ入りの報告に松戸市を表敬訪問
11月29日に松戸市役所を訪れ、本郷谷健次市長と面会し、指名の報告をしました。市長から花束を受け取った早坂選手は「これからプロ野球の世界で活躍して、松戸市の名前を全国に響かせられるように頑張ります」と、自分の名前も織り交ぜ挨拶しました。これを受け、市長は「地元・千葉の球団に指名されて最高の気分だと思います。プロ野球で活躍している松戸市出身の選手がたくさんいます。これからプロの世界で息の長い選手になっていくためにも、身体づくりなど、やるべきことは多いと思いますが、自分の良いところを伸ばして力を発揮できるよう頑張ってください」とエールを送りました。
投手転向わずか1年で本格派ピッチャーに
「高校進学時には、自分がプロになる姿なんて想像もしていなかった」という早坂選手に転機が訪れたのは、高校2年生の5月のことでした。大輔監督に改めて投手転向の真相を伺うと、「対戦チームの監督から、当時キャッチャーだった早坂の肩の強さが気になると言われました。それがきっかけで、もともと肩が強かった早坂にピッチャーをやらせてみてもいいかなと。そしてピッチング練習をほとんどしないまま、練習試合で投げさせてみたら、うちのどのピッチャーよりも速い132km/hのストレートを投げました。ある意味ギャンブルでしたが、想像以上のポテンシャルを秘めていたので、その後本人に投手転向を打診しました」と当時を振り返ります。
早坂選手本人は「初めてマウンドで投げた時は、ストライクが入るか心配でした。ただ、昔から肩の強さには自信があったので、自分がどの程度投げられるか楽しみな部分もありました」。そこから本格的にピッチャーの練習を始めて、メキメキと才能を開花させ、自慢のストレート以外にもスライダー、カーブ、カットボールも操れるようになっていきました。
肌で感じるピッチャーの魅力
ピッチャーの魅力について尋ねると、「打者はピッチャーに合わせる必要がありますが、ピッチャーは自分のペースで投げられる。自分のリズムで試合が進むので、投げていて本当に楽しい」と早坂選手。
2年生の10月にピッチャーに完全転向し、その後、3年生の春にエースの座を掴むと、迎えた夏の全国高等学校野球選手権千葉大会では、ストレートの球速が最速151 km/hを記録。わずか1年足らずで頭角を現した早坂選手は毎試合完投の活躍を見せ、5回戦にまで勝ち上がります。5回戦では千葉県大会を制した専修大学松戸高等学校に2対6で敗れたものの、エースとしてチームを同校初の16強に導きました。「悔しい気持ちもありましたが、それよりも高校野球をやりきったという思いが強かったです」と、チームメイトと駆け抜けた日々を笑顔で振り返り、「自分のピッチャーとしての才能を見出してくれた柳田監督をはじめ、トレーナーなど、人との縁が今回の結果につながったと思うので、お世話になった皆さんには本当に感謝しています」と話してくれました。
160km/hを投げるピッチャーに成長したい
憧れだったプロ野球選手になった早坂選手。「自分はピッチャーを始めてまだ約1年。経験も浅いので、謙虚な気持ちを忘れずに頑張っていきたい」と現在の自分の力を冷静に見た上で、力強い言葉で意気込みを語ってくれました。身長176cm、体重75kgとプロの世界では小柄な方ですが、現在は意識的に食事回数や間食を増やして、体重を増やしているそう。今後さらに体が大きくなっていけば、ストレートはもちろん、変化球の精度なども上がっていくはずです。そして「僕の武器はストレート。まずは155km/hを目標とし、いずれは160km/hを記録したい。また、球場に野球観戦に来た子どもたちが、観ていてワクワクするようなピッチャーになりたい」と抱負を語ってくれました。
地元のラーメンが大好き
小学生の頃は、よく友達と小学校の校庭で草野球をしていたという早坂選手に、松戸でのオススメのお店を聞いたところ、「松戸市には“中華蕎麦 とみ田”をはじめ、有名で美味しいラーメン屋さんが多いですが、特にオススメなのが地元・東松戸駅の近くにある“らぁめん もののこころ”です。特に鳥白湯らーめんが絶品で、良く食べています」と活力の源を笑顔で教えてくれました。
ファンからチームの一員へ
小学生の頃には、少年野球チームの友達とともに千葉ロッテマリーンズのファンクラブ“TEAM26”に加入していたという早坂選手。これからは、当時夢中で応援していたチームの一員として、新たなステージへ進みます。憧れの選手には、同じ松戸市出身の涌井秀章投手(現・中日ドラゴンズ)の名前を挙げ、「涌井選手は、自分が千葉ロッテマリーンズを好きになった時にエースとして活躍していた選手。今度は自分が同じくらいチームを勝たせられるようなピッチャーになりたいです」と地元球団への貢献を胸に誓います。
千葉ロッテマリーンズには、選手をはじめ、プロ野球界を代表する選手がいます。さらに同じ高校出身の2学年上の先輩で捕手の選手も所属しており、「尊敬する先輩とプロの世界でもバッテリーを組めたら嬉しいです」と早坂選手。
自身が持つ規格外のポテンシャルと自分の才能を信じてくれた方たちとの“縁”で掴んだプロの世界。これからも繋いでいく人との縁と不断の努力で、未完の大器がZOZOマリンスタジアムのマウンドで大輪の花を咲かせる日は、そう遠くないことでしょう。